
こんにちは。R&D(リサーチ&ディベロップメント)の小山です。
今回のコラムでは先日に引き続き、5月15日(金)に開催した当社主催の「Cross Forum 2015〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォンSEOが繋ぐオウンドメディアの未来〜」のレポート・第3弾をお送りいたします。
第四部
How companies can create and manage a process for content marketing within the seo Clarity platform
~seo Clarityを利用したコンテンツマーケティング戦略立案と管理について~
seo Clarity共同創設者兼チーフアーキテクト ミト・ガンジー氏

▼セミナー概要
第四部では弊社がパートナシップを結び、米国シカゴに本社を置くseoClarity社・共同創設者兼チーフアーキテクトのミト・ガンジー氏にご登壇頂き、同社が提供するエンタープライズ型SEOツール「seo Clarity」を活用した、ユーザー増加・エンゲージメント獲得の為のコンテンツマーケティング戦略立案を中心にご紹介頂きました。
*セミナーでは「seo Clarity」の管理画面を用いながら、これからのSEOやコンテンツマーケティングのポイントをお話頂きました。
▼セミナー要点
SEOは「Search Experience Optimization」へ
・これまでのSEO
└サーチエンジンの仕組み(アルゴリズムなど)に対する最適化
・これからのSEO
└「Search Experience Optimization」、検索エンジンでのユーザーエクスペリエンスに対する最適化
⇒例)エラーページがないこと、ページ読み込みスピードが速いこと、ユーザーに対して適切なコンテンツになっていること等
Search Experience Optimizationを実現する為のポイント
・ユーザビリティーの最適
└読み込み速度、インデックス化など
・関連性のあるコンテンツの最適化
└ユーザーに伝わりやすく役に立つ、新しいコンテンツを準備する
・オーソリティの最適化
└コンテンツがユーザーに適切に届き、シェアされやすい環境を整える
実現させる為のステップ
1.ユーザーのニーズをまとめる
2.ユーザーのニーズを満たすメッセージを作り上げ、ユーザーの興味を捉える
3.ユーザーにメッセージが届くよう、適切な場所・時間で発信する
4.ユーザーのエンゲージメントを改善し、牽引する為に、パフォーマンスの推移を分析する
seoClarityの活用
seoClarityでできるここと
└世界各国に合わせたキーワード調査を、簡単に実行可能
└見やすいビジュアルで関連性の高いキーワードを探索可能
└競合他社のキーワード分析も可能
└コンテンツのメッセージ構築に、Content Ideas(コンテンツアイデア)という機能が活用可能
→キーワードを入力すると、Q&Aサイト等からそのキーワードに該当する記事をピックアップし、リストアップすることができる機能
<活用手法・シーン例>
入力したキーワードに対して、ユーザーがどのように考えているかを把握し、キーワードプランニングをする上での補助・促進が可能
コンテンツの「質」とは?
・ユーザーのニーズと、コンテンツの関連性の高さ
・ユーザーに役立つものであること
・独特性があること
・新鮮であること
▼まとめ
これからのSEO・コンテンツマーケティングのPDCAサイクルには以下の4点が重要なキーになると考えられます。
1.エンドユーザーに焦点を当てる
2.ユーザーのニーズを把握・明確化する
3.高品質のコンテンツを作成する
4.そしてそれらをユーザーの元へ届け、分析を行う
従来のSEO施策に活用できるツールに加え、「seo Clarity」のようなエンタープライズ型ツールを活用頂くことで、自社オウンドメディアのSEO改善・コンテンツマーケティング戦略立案等に貢献し、ますますのユーザー獲得・エンゲージメントの向上につながるのではないでしょうか。
▼登壇者プロフィール
seo Clarity共同創設者兼チーフアーキテクト ミト・ガンジー氏
米ロチェスター工科大学にてMBAを取得。2000年にActonia社に共同創設者として参画し、SEO・PPC・アフィリエイト等
多岐に渡る事業を展開する。2008年にseo Clarity社の立ち上げに共同創設者兼チーフアーキテクトとして参画し、高機能ツールのSEOツール「seo Clarity」を開発。
またTime Online、Search Engine Landを始め、多くの有名メディアでその発言が引用されるなど、オピニオンリーダーとしても活躍。
第五部
The importance of Mobile SEO and how it is different than desktop SEO
~スマートフォンSEOの重要性とデスクトップSEOとの違い~
seo Clarity チーフエバンジェリスト キース・グッド氏

▼セミナー概要
セミナー最後のパートである第五部では引き続きseo Clarity社より、チーフエバンジェリスト・キースグッド氏にご登壇頂きました。第五部では昨今話題になっているモバイルフレンドリーアップデートがスマホ検索に与えた影響、そしてスマートフォンSEOの重要性や施策のポイントについて、デスクトップSEOとの違いを比較しながらお話頂きました。
▼セミナー要点
昨今のモバイルフレンドリーアップデートについて
Googleの動きの整理
・2015年2月頃にモバイルの要素を順位に使うとアナウンス
・レスポンシブwebデザインを推奨(様々なデバイスで最適な表示を行う為)
⇒Googleのアップデートは地域ごとに順次適用するのが常だったが、今回は異なっていた。
日本の携帯電話市場の変化
・日本において、スマートフォンは今まさにガラケーを追い抜いているところ
・マーケットは大きく変化し、モバイル検索の流入は大きく拡大していくと予測される
⇒日本はガラケーが主流であったが、スマホのシェアが拡大し、若者の70%はスマートフォンを使うようになると予測される
モバイルSEOの重要ポイント
・モバイルCTRは1位において27.7%であるが、2位だと9.2%に下降、上位表示が非常に重要
(PCのCTRは1位が19.3%、2位が11.4%) *seoClarityの調査により
・4/21のモバイルフレンドリーアップデート後、検索順位に影響はあったが、非常に軽微なもの
└4/24に6.1%の変化があったが、すぐに元の変動幅に戻った
└4/21へ向けて多くの企業がモバイルフレンドリーに取り組んだ結果、予測していたよりも大きな変動は起きなかった
*セミナーでは、モバイルフレンドリーアップデートの明暗について、Google・UKでの75,000KWの調査と企業サイトの事例を用いて解説頂きました。
グーグルボットの今後の進化について
・これまで
└条件に合致するかしないかの検索(オールオアナッシング)
・これから
└ユーザー(人間)を真似る(ワードだけでなく、コンセプトを意味とともに読み取る)
⇒様々なサイズのデバイス・スクリーンに対応する必要がある
⇒グーグルボットに対しても、「顧客」のように振る舞うことが大切
例)読み込みスピードの高速化、クローラービリティ、リンク切れがないこと、カノニカル化等
*重要なポイント(ほんの一例を紹介)
・SilverlightやFlashを避ける
・グローバルサイトではhreflangが重要
・テキストブラウザも使ってみる
・schema markupの活用
▼まとめ
今後日本ではますますスマホユーザーの増加、併せてモバイル検索の流入も増加が予測されますので、以下の3点がスマホSEOを推進していく上で重要になっていくのではないでしょうか。
1.正しいコンテンツを作ってエンゲージメントを高める
2.スマートフォン重視のサイト構築(レスポンシブやスマホ独自のユーザビリティーに対応可能な サイト)
3.モバイルに関し、技術的にも対応し優位性を構築する
▼登壇者プロフィール
seo Clarity チーフエバンジェリスト キース・グッド氏
DELLといったグローバル企業を始め、オンラインマーケティングに約20年以上・SEOに約8年以上携わり、インターネットやSEOの発展をブログやグローバルECサイト等を通じて自ら経験し、現在はseo Clarityのチーフエバンジェリストとして活躍。
多くのデータ活用を基にseo Clarityのトレーニング等を、多種多様なクライアントや代理店へ手がけている。