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前回のコラムではABテストのPDCAをご紹介し、そのPDCAの中の「どのページで施策するかを考える」に関して書かせて頂きました。
今回はその次の段階である「どんな施策をするかを考える」について書いてみたいと思います。
前回のおさらい
まずは、前回のおさらいですがABテストのPDCAは以下のようになります。
(1)どのページで施策をするか考える。
↓
(2)どんな施策をするか考える。
↓
(3)施策が実施できるようにツール上で設定する。
↓
(4)施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する。
↓
(5)信頼度が一定の基準に達したらチャンピオンを決める。
↓
(1)に戻る
これがABテストの基本的なPDCAの流れでした。
前回のコラムでは上記の「(1)どのページで施策するかを考える。」にフォーカスし、施策すべきページを3つ紹介いたしました。
その3つとは、
1つ目、PVが多いページ(だいたいはTOPページ)。
2つ目、CVに貢献しているページ(解析ツールを使用して見つける)。
3つ目、フォーム(CVするユーザーが必ず通るページ)。
でした。
これらのページでABテストを実施しCVRを上げる事ができれば、サイト全体のCVが増えていくわけです。
どんな施策を実施するか
さて、このようにABテストを実施するページが決まったら、次にどんな施策を実施するかを考えなければいけません。それが今回のテーマ「どんな施策をするか考える」です。
「施策をやるからには必ず改善するテストをしたい!」という声をよく聞きます。
しかし、この施策をすれば必ず改善するという保証はありません。どんな施策が効果があるかなんて神様でも分かりません。
というのも、みなさんのサイトに訪れる数万・数十万・数百万のユーザーは、それぞれ思考が違います。好きな色も好きなデザインも好きな配置もみなさん千差万別です。もちろん年齢も性別も違います。数百万と言う個性の集まりに対して、これを出しておけば必ず効果が上がるというものを事前に見つけ出すというのは不可能です。
弊社でも今まで数百のABテストを実施してきましたが、あるサイトで効果が出たボタンの文言テストを他のサイトで実施したところ特に改善しなかったという例もあります。
ですので、あまりこり固まらずに色々な施策を考え、実施する事が良いと思います。
仮説から導き出された施策、ぱっとひらめいた施策、競合サイトをまねた施策、チームメンバーでアイデア出し合って出てきた施策、どの施策でも良いのです。どんどんテストしてみてください。
こういう施策をすれば改善しやすい(かも)
とはいえ、「なんでもいいからやってみてください」ではこのコラムの存在意義が問われてしまいますから(笑)、弊社の経験上こういう施策をやった方が改善する確率が高いかもという施策をご紹介したいと思います。
たとえば、TOPページやLPの場合は、
- ファーストビューのテスト(キャッチコピー・画像・デザイン)
- コンテンツの入替テスト
- コンテンツの長短テスト
- ボタンの文言テスト
- ボタンの色テスト
- バナーの位置テスト
フォームの場合は、
- 記載する項目の数をテスト
- 必須と任意の位置関係テスト
- 必須項目の背景色テスト
- 任意項目の背景色テスト
- 確認ボタンの色テスト
- 確認ボタンの文言テスト
- フォームの上部に画像を挿入するテスト
などがこれまで改善実績のあるテストになります。
もちろん先ほども申しあげたように必ず改善する保証はありません。
が、たくさんのテストを実施する事で必ず最適パターンは見つかるはずです。
何パターンでテストすればよいのか?
あと、良く質問にあがるのが「何パターンでテストをしたらよいか?」です。
これもとても大事です。
パターンが多すぎるといつまでたっても解が出ない(チャンピオンが決まらない)という問題がありますし、パターンが少なすぎてもテストの機会を損失するのでもったいないです。
これも正解があるわけではないのですが、目安としては1ヶ月で1パターンあたりのCVが100くらいの母数があればよいと思います。(50くらいでもOK)
例えば、1ヶ月に500のCVがあるサイトですと、500÷100=5パターンくらいで施策するのが良いと思いますが、1ヶ月に2,000のCVがあるサイトですと、2,000÷100=20パターンくらいのテストをしてみてもよいと思います。
次回は
さて、次回は
(3)施策が実施できるようにツール上で設定する。
のお話をしようと思います。
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