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【潜入レポート】”ビズリーチ・マーケティングラボ”にクロスフィニティが潜入

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株式会社ビズリーチ様のご担当者様向けにインハウスSEO勉強会を実施致しましたので、レポートにてご報告させていただきます。

今回の勉強会は、”BizReach Marketing Labo”という、ビズリーチ様内でのマーケティングナレッジ向上、マーケター育成に向けた取組みの一環として、行われました。

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株式会社ビズリーチ 青山 弘幸様

はじめに、この取組みにあたって、責任者である青山様から"Full Stack Marketer"という目指すべき姿、考え方をご説明いただきました。「日本最強のデジタルマーケティング集団」を目指すビズリーチ様ならではの、クリエイティビティとテクノロジー、そしてマーケティング思考とセールス思考を兼ね備えた、言わば「最強」とも言える"Full Stack Marketer"という人材。目標とする姿を明確にし、社内社外を巻き込みながら突き進む姿は、我々クロスフィニティとしても、非常に見習うべき点、学びや気づきを多くいただきました。

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弊社エバンジェリスト松野による講義風景

今回は、栄えある”BizReach Marketing Labo”の第一回目ということで、弊社エバンジェリスト松野により、「2016年に求められるSEOとその実践」と題して、SEOの変遷に始まり、昨今のSEOに求められるポイントの説明、そして、後半は、実際のビズリーチ様のWebサイトを題材としたケーススタディという内容で、およそ2時間に及ぶ勉強会となりました。

弊社では“Search eXperience Optimization(SXO)”を掲げておりますが、SXOにおいては、企業のあらゆるマーケティング活動が収斂し、Webサイトの評価に繋がるという考えのもと、旧来のSEO担当者様に限らず、企業のマーケティング活動に関わる多くの担当者様に、この考え方をご理解いただきたいという想いがございます。

※“Search eXperience Optimization(SXO)”については、こちらをご参照下さい

http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/07/19/23290


その考えにご共感いただき、本勉強会に際して、ビズリーチ様からはマーケティング担当様は勿論、開発担当、デザイナー、広報、そして営業の方々など多岐に及ぶ方々にご参加いただきました。実際に、質疑応答の時間では、参加者の多くの方々から時間いっぱい矢継ぎ早に質問をいただきました。また、事後アンケートでの回答やご要望を見ましても、皆様の関心の高さに非常に感銘を受けました。ご参加いただきました皆様、誠に有難う御座いました。

我々のように企業のアウトソースとしてSEOコンサルティングを行う会社と企業のインハウスマーケティングは、ともすると相反する考え方と捉えられてしまいがちですが、お互いにとってwin-winの信頼関係を築き、共存・共生する方法を模索することで、より良いデジタルマーケティング業界の発展に繋がると考えます。

今後もクロスフィニティは「無限の可能性を追求するインターネット企業」というビジョンのもと、企業のオウンドメディアの価値向上を様々な形で支援してまいります。

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アコーディオンデザインがコンバージョン率を下げるとき

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最近、ウェブサイトでよくみるアコーディオンデザインですが、弊社のABテスト事例ではアコーディオンデザインによってコンバージョン率が低下している場合があることがわかってきました。

■アコーディオンデザインとはなにか

アコーディオンデザインとは、クリックすることで詳細なコンテンツが表示されるデザインのことです。楽器のアコーディオンのように、閉じたり開いたりすることができることからこのように呼ばれています。

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 ▲アコーディオンデザイン例

■レスポンシブ対応でアコーディオンデザインが増えている

スマートフォンの増加に対応するために、最近では多くのウェブサイトがレスポンシブ対応をしています。スマートフォンは画面が小さいので、PCで表示していたすべての情報をスマートフォンで表示させようとすると、極端に縦に長いサイトが出来上がってしまいます。

アコーディオンデザインは、情報をコンパクトにまとめることができるので、レスポンシブ対応をしたウェブサイトでよく使われています。

■アコーディオンデザインがCVRを低下させる

しかし、このアコーディオンデザインが、コンバージョン率を低下させている場合があることがわかってきました。弊社のある事例ではアコーディオンデザインを開いた状態にするテストを実施したところ、約2割コンバージョン率が改善しました。

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 ▲アコーディオン展開により約2割コンバージョン率を改善

■アコーディオンデザインの問題

なぜアコーディオンデザインがコンバージョン率を下げてしまうことがあるのでしょうか。アコーディオンデザインの問題として、以下のような仮説が考えられます。

 【1】    コンテンツが隠れてしまう

多くのユーザーはウェブサイトを流し読みするので、コンテンツを詳しく見ることはありません。そうしたユーザーは、アコーディオンデザインに気づかず、クリックせずにスクロールで通り過ぎてしまう可能性があります。

 【2】    ユーザーの無駄なクリックを増やしてしまう

アコーディオンデザインでは、コンテンツを見るためにクリックすることをユーザーに強制することになります。無駄な手間を増やすことは、ユーザーを疲れさせ、サイトからの離脱につながってしまうと考えられます。

■ABテストでの検証が重要

一方で、アコーディオンデザインによってコンバージョン率が上がっている事例もありました。それはエントリーフォームなどで、ページの縦幅がコンバージョンに大きな影響を与える場合です。そうしたページでは、アコーディオンデザインによって縦幅を短縮することがコンバージョンにつながることがわかってきています。

 このような事例もあるので、アコーディオンデザインがどのような状況でも必ずコンバージョン率を低下させると断言することはできません。実際のページでABテストを実施し、コンバージョン率の高いデザインを適用させていくことが重要といえるでしょう。

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ABテストの統計的有意性に関して

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ABテストツール「DLPO」では、ABテストをした結果が明確な数値で表されます。

例えば下記はボタンの色をテストした結果です。

デフォルトは「赤」で、 それ以外に「オレンジ」「青」「緑」「ピンク」の計5パターンでテストをしてみました。

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結果の善し悪しは赤枠のCVRで見ます。


各パターンのCVRは、

1.デフォルト(赤) CVR4.67%

2.オレンジ CVR5.19%

3.青 CVR4.56%

4.緑 CVR4.29%

5.ピンク CVR4.44%

ですので、

チャンピオンパターンは「2.オレンジ」になります

では、チャンピオンの「2.オレンジ」はデフォルトに比べてどれくらい改善されているでしょうか?

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どれくらい改善されたかは上記赤枠内の改善率を見ます。

一番効果の良い「2.オレンジ」はデフォルトに比べて、改善率が11.26%でした。

月間のCV数が数千あるサイトですと、11.26%の改善で数百のCV純増が見込めますので、かなりの効果になります。

ところで、この改善率11.26%は信頼できうる値でしょうか。

言いかえると、統計的に「2.オレンジ」が今後もチャンピオンになりうると言いきって良いかでしょうか。

これを見るためには下記赤枠内の「改善信頼度」を見ます。

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この「改善信頼度」は0%~100%の値をとります。

デフォルトを基準として各パターンの「改善信頼度」が計算されます。

デフォルトに対してCVRが勝ってるパターンの「改善信頼度」は100%に近づきます。

逆にデフォルトに対してCVRが負けているパターンの「改善信頼度」は0%に近づきます。

上記表からデフォルトに勝っているパターンを見ますと、

「2.オレンジ」の改善率は11.26%で、改善信頼度は94.0%となっており、

デフォルトに対してCVRの差が開けば開くほど100%に近づくようになっています。逆に負けているCVRの差が開けば開くほど0%に近づくようになっています。

この「改善信頼度」が90%を超えていれば、統計的に有意な差がついていると言えますので、我々も「改善信頼度」が90%を超えた時点で、そのチャンピオンパターンに固定するようにしています。

ではこの「改善信頼度」はどのような計算で算出されているでしょうか?

こちらに関してはまた別の機会でお話ししたいと思います。

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Google検索インデックスがモバイルファーストへ    (SEOでモバイルファーストが意味するものとは?)

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先日Googleがモバイルファーストインデックスの導入に関する発表を行いました。

今回は弊社が業務提携をしているseoClarity社共同創設者兼チーフアーキテクト、ミト・ガンジー氏の記事から、SEOで重要となるポイントをご紹介します。

Googleでモバイルインデックスがメインとして使用され、デスクトップ版よりも高頻度で更新されるようになると予測している人々がいます。

そして、このことはSEOを取り巻く状況全体が、数か月かけて変化していくことを意味しています。

1つには、インデックス全体がモバイルファーストになるため、私たちはモバイルの最適化を真剣に受け止める以外になす術がない、ということです。

今回はモバイルファーストインデックスについてお話するとともに、将来的にSEOにどう影響するのかについても見ていきたいと思います。

      

     

■その前に、まずいくつかの事実確認をしっかりとしていきましょう。


Googleは「モバイルファースト」アプローチを何回か進めてきています。

2年ほど前、Googleはモバイルフレンドリーなページを表示するようになりました。そして、アルゴリズムに対してモバイルフレンドリーアップデートを実施しました。有名な「モバイルゲドン(mobilegeddon)」です。

最近も、モバイルユーザーの利便性を改善するため、Googleはインタースティシャル広告(※)に厳しい対処を取るという方針を発表し、Googleアドワーズで新しいレスポンシブ広告の導入を発表しました。

※インタースティシャル広告:検索エンジンからページに移動した際、あるいはページ閲覧中に、コンテンツを覆い隠すように表示されるポップアップなどの広告のこと。

そしておよそ1年前、Google ゲイリー・イェーシュ氏は、私たちが間もなく目にする変更に、それとなく言及しています。

 

◆ゲイリー・イェーシュ氏のツイッターより

”私たちがモバイルについて異なるインデックスを作るつもりがない、とは考えないでほしい。まだ実験を行っている段階だが、それは起こりうるものだ。”

(参考:https://www.seroundtable.com/google-mobile-only-index-again-20965.html)

     

     

■なぜモバイルファーストインデックスなのでしょうか?


1つには、モバイル経由のトラフィックが重要性を増してきているからです。

きっと皆さんのサイトでも見られることだと思うのですが、おそらくモバイル経由のアクセスが自社サイトへの流入の主要な割合を占めていることでしょう。同様のことが多くのウェブサイトでも起こっています。

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そしてモバイルからの流入の増加は、検索インデックスに関してGoogleがモバイルユーザーを優先的に扱うきっかけとなるものでした。

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■この変化は皆さんにとって何を意味するのでしょうか?


 この変化が検索におけるサイトのパフォーマンスに与える影響について、私たちはまだ全貌を充分に把握できていませんが、一つ言えるとすれば、以下のような内容です:

もし自社のウェブサイトの状況を維持したいのであれば、まずサーチビジビリティについて改善を行い、サイトをモバイルフレンドリーなものにする必要があります。

もし皆さんがあまり詳しく把握できていないところがある場合は、以下のような方法で確認するとよいでしょう:

    

▼ Googleのモバイルフレンドリテストを実施する

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Chromeの“モバイルデバイスエミュレーター”を利用する

自社サイトを開き、【その他のツール】メニューから【デベロッパー ツール】を選択し、

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をクリックします。(デフォルトでは有効になっています)。

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スクリーンサイズまたはデバイスを上部のオプションから選択することができます。

     

▼Google Search Console アカウントで-「クロール」-「Fetch as Google」を使用し、Googleのクローリング状況や自社のモバイルページの表示状況について確認する

ヒント:ドロップダウンメニューから[モバイル:スマートフォン]を選択していることを確認してください。

これにより、あなたのウェブサイトがどの程度モバイルユーザーに対応しているかを知ることができます。

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■自社サイトがモバイルフレンドリーでない場合はどうすればよいのでしょうか?



あなたのウェブサイトが一定水準に達していない場合、またはウェブサイトの移行中である場合は、次のようなやり方が考えられます。

 

1.レスポンシブ・デザインにする。

レスポンシブなウェブサイトでは、同じURLで同じHTMLソースコードとコンテンツを提供します。 ただし、レイアウトは画面サイズに合わせて調整されます。

 

2.自社サイトのモバイルフレンドリーなコンテンツを別途用意する。

モバイル専用のウェブサイトは、最小限のデザイン、リンク、およびコンテンツによって構成されます。 モバイル専用バージョンは通常、異なるURLで提供されます。 ダイナミックサービングを使用することで、同じドメイン上に異なるHTMLとCSSを表示することもできます。

 

3.最後に、スマートフォンアプリが立ち上がるようにすることも可能です。

アプリは、デスクトップ版やモバイル版に比べてはるかに優れたコンバージョン率を提供します。 しかし、これは、ファンの多い比較的大規模なウェブサイトに適した方法です。レスポンシブウェブデザインでサイトを作成することは、おそらく最も簡単で最も経済的な方法です。 WordPressやJoomlaのようなCMSを使用している場合は、レスポンシブテーマを使用するだけです。

       

        

■自社のウェブサイトが既にレスポンシブの場合、どうすればよいのでしょうか?


レスポンシブであったとしても、さらにモバイルフレンドリーであることを確認する必要があります。

ご存じの通り、レスポンシブウェブデザインには多くの誤解があります。

ウェブサイトが異なる画面サイズに調整されただけでは、モバイル向けに最適化されていることにはなりません。

レスポンシブサイトがモバイルインデックスの基準を満たすために行うべき項目は次のとおりです。

・ウェブサイトがモバイル端末で高速に読み込まれるようにします。

・ページサイズとJavaScriptを最小限に抑えます。

・メインのコンテンツをページ上部に置き、アクセスしやすくします。 ユーザーは、探しているものを見つけるためにスクロールしなければならない状況を好みません。

      

      

■自社において、別のモバイルサイトがある場合、どうすればよいのでしょうか?


デスクトップユーザー向け、モバイルユーザー向けの2つのサイトに対応する場合は、それぞれのサイトにトラフィックが適切に振り分けられていることを確認する必要があります。

すべてのリダイレクトが適切に行われているかどうかを確認し、ウェブサイトの内容が正しくユーザーに表示されているかどうかを確認します。

また、モバイルページがGoogleによってクロール、インデックスされていることを確認してください。

・モバイルページには、ターゲットユーザーに表示したい全ての内容が網羅されている必要がある一方、可能な限り読み込みを軽くする必要があります。

・モバイルページに内部リンクと構造化データマークアップがなされ、関連するバージョンのサイトにリンクされていることを確認します(例:特定の情報についてモバイルユーザーにデスクトップ版の内容を表示していないか、など)

・AMPの使用を検討してください。

         

      

■モバイルファーストインデックスが外部施策に与える影響とは?

 

現状、私たちはこの分野についてどうすべきか、あまり多くの情報をつかんでいません。

新しいインデックスがどのように機能するかはまだ不明です。 プライマリインデックスとなるのか、モバイル検索のみを対象とするインデックスとなるのかもはっきりとは分かりません。 デスクトップのみのインデックスはどうなるか、これもはっきりと言えない部分があります。

しかし、私はSEO外部施策のほとんどの内容は変わらないのではないかと考えています。

例えば、リンクは依然として非常に重要なオーソリティのシグナルを提供すると思われます。

またGoogleはモバイルユーザーへ向けた新しいランキングシグナルを導入するかもしれません―例えば新しいモバイルエンゲージメントに関するシグナルなど。

残念ながら、それらを把握するにはもう少し時間がかかることでしょう。

出典:

GOOGLE SEARCH INDEX GOES MOBILE-FIRST (AND WHAT IT MEANS TO SEO)

http://www.seoclarity.net/google-search-index-to-go-mobile-first-and-what-does-that-mean-to-seo-15815/

  
なおクロスフィニティでは、日々、蓄積している情報を分析し、また海外の提携企業から最新情報を入手しながら、お客様に最適な手法を提供してまいります。

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ABテストにおけるMVPとはなにか?

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ABテストにおいて、MVPとは実用最小限度のプロダクト(Minimum Viable Product)のことを指します。しかし、どこまでが最小限度でどこからがそうではないのか判断するのは非常に難しいです。今回は、そんなMVPの考え方についてご紹介します。

■MVPとは実用最小限度のプロダクトという意味

MVPという言葉の前提にあるのは、リーンスタートアップという考え方です。リーンスタートアップでは、開発途上にあるサービスでABテストを繰り返すことで、顧客のニーズにあったサービスを開発していく手法のことを指します。

(エリック・リース著『リーンスタートアップ』は、グロースハックやCROに関わる人は一読することを強くおすすめします。)

リーンスタートアップでは、最小の期間でユーザーのニーズにあった機能を見つけるため、ABテストを重視します。その際に、実際の製品やサイトをそのままつくるのではなく、最小限の機能を持った製品をつくります。これがMVPです。MVPを用いてテストをすることで、余計な工数を割くことなく高速でPDCAを回すことが可能になります。

■どこまでがMVPかの判断は非常に難しい

しかし、どこまでが最小限の機能で、どこからが最小限でないのか、判断するのは非常に難しいです。例えば、導線を追加するテストをするときに、単純なテキストリンクを追加すればよいのか、ボタンまで作ったほうがよいのかなどは、多くの人が悩むのではないでしょうか。

また、どこまでABテストの検証パターンを作りこむかは、検証後のどのように実装するのかによってもかわってきます。検証終了後に、検証パターンをそのまま本番用に使うのであれば、作り込む必要性は高いでしょうし、そうでなければ仮のパターンで問題ないとも考えられます。

MVPの考え方を考慮してどこまで検証パターンをつくるべきかを、一概に結論づけることはできません。検証すべき仮説、実現すべき検証の精度、制作や検証にかかる時間などを総合的に判断しなくてはなりません。

■気づかれないリンクは最小限度の機能を満たしていない

ただ、どこまでがMVPかを考える上で考慮すべきことは、追加する機能を十分に気づかれるものにすることです。

これは当たり前のようで非常に重要なポイントです。ほとんどのユーザーは、担当者の想像を遥かに超えるスピードでページを流し読みしています。流し読みユーザーに対しても、その機能の存在がひと目でわかるように工夫しなければ、機能の検証としては十分ではないといえるでしょう。

十分にユーザーの視界に入るにもかかわらず、使われなかったり意図した動作を引き起こせてなかったりする場合に、はじめて、その機能は不必要な機能だったと判断できます。


今回は、ABテストにおけるMVPの考え方についてご紹介しました。どこまでがMVPであるかを一概に決めることはできません。しかし、最低限、ユーザーに気づかれる大きさで機能を追加する必要があるということを今回はお話しました。

MVPを使ってABテストを繰り返し、本当に顧客ニーズにあったサービスを作り上げていきましょう。

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アンサーボックス表示傾向調査(米国編)前編

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今回は弊社が業務提携をしているseoClarity社の記事から、アンサーボックス表示傾向調査(米国編前編をご紹介します。


■Google アンサーボックスとは何か? 

Googleのアンサーボックスは、Googleの検索結果ページに表示される独自の表示形式で、ナレッジグラフを通して、あるいはクエリに対し的確に回答をしているサイトから収集された情報を表示します。通常は検索結果ページの上部、広告の下に表示されます。

このインスタントアンサーは、簡単な文章による回答と、そのソースとなるURLからなる表示枠です。この機能を通じ、Googleは検索結果をユーザーがクリックすることなく、直接回答を表示しようと試みています。


■Googleがあなたの質問に答えてくれる

この知恵の塊とも言えるアンサーボックスについてより詳細を見ていくために、4,000万件以上のキーワードを調査してみました。今回は米国のPC検索での結果に焦点を当てています。この中で、アンサーボックスが表示されたのは400万件をわずかに下回るものでした。約9.5%に相当するため、アンサーボックスが検索結果に表示される比率は確かに顕著なものがあります。CTRやそこから得られるトラフィックは、1位のポジションよりも高くなることも想定されるため、こうした状況は全てのサイトにとって大きなチャンスとなるでしょう。


■アンサーボックスの調査結果

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アンサーボックスの表示結果に関して、ウィキペディアは400万件のアンサーボックスの15.4%を占め、大きな差をつけています。健康関連サイトでは、WebMD、Mayoclinic、Healthlineを合わせて4.8%を占めています。

また、Googleはモバイル検索における健康関連のアンサーボックスについても進展が見込まれると言っています。金融関連では、Investopediaが一定の存在感を示しており、私はこの分野は将来的に増加する余地があるのではないかと考えています。

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これらの上位10ドメインはアメリカですべて広く知られており、それぞれの分野に関する情報源として妥当なものと捉えられています。検索エンジンがそうしたものを識別する主な方法の1つは、ページランクに似たリンクデータと指標によって判断することです。

これらのドメインのMajesticによる評価指標を見ることで、これらのドメインが他のドメインに比べアンサーボックスに表示されやすい理由を知ることができます。アンサーボックスに登場する上位サイトのトラストフロー(TF: 信頼度に関する指標)とサイテーションフロー(CF: 影響度に関する指標)は、最大100のところ平均80を超える高得点となっています。合わせてそれらフローの比率(CF/TF)が平均より2倍優れていることを意味します。

※トラストフロー(TrustFlow)…リンクが貼られているサイトがどれほどリンクを受けているかという影響力をあらわすMajestic社の指標。リンクの量に基づく評価。(指標値:0~100)
https://ja.majestic.com/support/glossary#TrustFlow

※サイテーションフロー…どれほど信頼できるサイトからリンクを貼られているかという信頼度をあらわすMajestic社の指標。リンクの質に基づく評価。(指標値:0~100)

https://ja.majestic.com/support/glossary#CitationFlow

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アンサーボックスが表示された400万キーワードを検索ボリューム別にグラフ化すると、対数グラフが描き出されます。推定85のキーワード検索ボリューム区分に対し、56の区分でアンサーボックスが表示されていました。グラフでは、アンサーボックスがミドルやテールワードで、または検索ボリュームが1,000以下のもので高頻度に表示されることを示しています。

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これをより明確に把握するために、1クエリあたりの単語数を見ていきます。これはアンサーボックスが表示されるクエリの65%以上が3~5語以内に収まっていることを示しています。この少しくずれたような釣鐘曲線は、クエリの長さ(単語単位)がアンサーボックスの表示に関わるものかどうか、示唆を与えてくれます。


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全アンサーボックスの約4分の1で、だれが、どこで、いつ、なぜ、何、どのように (who、where、when、why、what、how)などの疑問詞が含まれています。これら質問に関わる言葉は一般にクエリの先頭(クエリの最初の2単語)に出てきます。先頭に出てくる頻度の高い上位10語とクエリ全体に対する比率について、以下に示します。

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これらの一部はWebMDなど医療関連のサイトでより多く見受けられました。WebMDのクエリの大半は上記のパターンに沿ったものでした。先頭は「どのように(how to)」「何(what is)」で始まっていました。しかし、全てのサイトがこのパターンに沿っていたわけではありません。例えば、金融関連で言うと、Investopiaではクエリの大半が「何(what is)」で始まり、次に「定義(definition of)」で始まっていました。このことは一部のフレーズがある分野に特有のものであることを示しており、極めて妥当な結果と言えるでしょう。

後編に続く

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アンサーボックス表示傾向調査(米国編)後編

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今回は、前回のアンサーボックス表示傾向調査(米国編)前編の続き、後編 をご紹介します。


■モバイルにおけるアンサーボックス

それでは、アンサーボックスはデバイスに関わらず同じなのでしょうか?ひとことで言うと、必ずしもそうではありません。モバイルとデスクトップの両方のキーワードに対してアンサーボックスが表示される場合、それらは同じである場合が多いものの、そうでない場合もあります。 しかし、下記の”seo and sem”での検索結果のように、例外もあります。

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PC検索でのアンサーボックスにはwww.reliablesoft.netのソースURLが表示され、モバイル検索のアンサーボックスにはblog.hubspot.comのソースURLが表示されます。上位3つのオーガニック検索結果(上記のPC検索のキャプチャを参照)は、デバイス間で同じです。 reliablesoftがアンサーボックスに表示されなかったのは、同サイトがモバイルフレンドリーではないからでしょうか? この場合はそうとは言えません。なぜなら、各URLはGoogleのモバイルフレンドリーツールに基づいたモバイルテストに合格したからです。さらに興味深いことに、モバイル検索では、HubspotがWikipediaの記事を引用したものが表示されています。

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■アンサーボックスの表示状況からわかること

 すべてのYouTubeのPC向けURLはHTTPSとなっていますが、モバイルYouTubeのURL(m.youtube.com)では99%HTTPで表示されます。 これらはすべてHTTPS対応URLにリダイレクトされますが、このことはアンサーボックスが頻繁に更新されていない可能性を示唆しています。 ほとんどのAndroid搭載端末にはYouTubeがプリインストールされているため、Android端末ではあまり見られない現象です。

(訳注:2016年6月時点の状況です。現在はモバイル検索でもHTTPSが表示されています。)

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そのほか、アンサーボックスではFTPプロトコルのURLが表示される例も見受けられます。たとえばサンディエゴ州立大学の場合、“トランスミッションフルード 種類(type a transmission fluid)”に対してGoogle USで表示されるURLは、  ftp://rohan.sdsu.edu/  となっています。

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アンサーボックスのURLとしてIPアドレスが表示される場合もあります。カナダ歳入庁のケースでは、webは198.103.185.80となっており、Googleカナダで”ネットファイル カナダ(netfile canada)”と検索すると表示されます。

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■アンサーボックス調査に関するまとめ – (少し長いですが)

 結局のところ、Googleはアンサーボックスを表示するクエリを決めるロジックを持っています。 それが何であるか、どのように処理されるかを特定することは、思ったほど簡単ではありません。 このロジックは、PCとモバイルでは異なっています。 また、IPアドレスやFTPロケーションなど、従来のウェブのURLである必要もありません。 YouTubeにあるような動画の説明も使用されます。また アンサーボックスの更新頻度(URL表示など)はさまざまです。

  • アンサーボックスはデバイスによって異なる場合があります
  • アンサーボックスは更新されないわけではないものの、古いURLを表示することがあります
  • アンサーボックスが表示されるクエリの種類は、分野ごとに異なります
  • オーソリティのあるサイトがより多く表示されています
  • 3~5ワードからなるクエリで、アンサーボックスが高頻度で表示されています
  • アンサーボックスが表示されるのは、多くの場合平均検索ボリュームが1,000未満のクエリです。

全体的に見て、2から3センテンスに収まるものよりも、記事のようにより多くの情報が必要な回答について表示されるチャンスが大きいと考えられます。一方で、回答が検索結果ページ内で確認・理解できるようなシンプルな内容の場合、トラフィックの増加にはつながらないでしょう。このため、インテントをより深く理解するために、もう少々検索クエリの調査が必要だと思われます。

特定のキーワードでアンサーボックスは表示されているのか?自社サイトの表示状況はどうなっているのか?seoClarityを活用することで、こうしたデータを確認することが可能です。ご興味のある方はぜひお気軽にお問合せ下さい。

※出典:今回の記事は当社と業務提携をしているseoClarity社の記事をもとに翻訳・再構成したものです。

「GOOGLE ANSWERS YOUR QUERIES」

http://www.seoclarity.net/google-answers-queries-15134/

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【潜入レポート】The 20th In-house SEO Meetup  sponsored by Crossfinity

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2016年12月9日(金)に開催されました【In-house SEO Meetup】に、クロスフィニティもスポンサーとして参加致しました。

本イベント「In-house SEO Meetup」は、100%事業会社の方、マーケティング業務をされている方を中心としたイベントで、2010年から開催されており、日本のSEO業界においては、言わずと知れたイベントといえます。

クロスフィニティは、遡ること一年前の2015年12月にも同イベントのスポンサーとして参加させていただきましたが、記念すべき第20回目となる今回も、特別協賛としてIn-house SEO Meetupの活動をご支援させて頂きました。


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In-house SEO Meetup事務局・三澤直哉氏からのオープニングセッション


今回は、3回目となる企業内SEO担当者有志による「ライトニングトーク祭り(LT祭り)!」と題して、日本を代表する巨大メディアのSEO担当者様から、スタートアップ企業のマーケター様まで、多岐に及ぶ業種・業態の方々のお話が聞ける、見どころ満載な貴重な会となりました。

有料イベントのため、こちらですべての内容は記載できませんが、当日の様子を簡単ながらレポートさせて頂きます。

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  • 楽天株式会社  /  渡邉 ゆみ 氏   「新卒1年の私にもできた、事業との調整術」
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入社1年目からSEOチームに配属されたという渡邊氏。業務における気づきや、直面した壁など、楽天という日本随一の大規模サイトのSEOチームならではのお話を聞けた貴重な時間となりました。「まずは検索エンジン最適化スターターガイドを熟読する」というお話などは、会場の多くの皆さんは勿論、SEOに携わる全ての方が共感できるのではないでしょうか。


  • ピクスタ株式会社  /  櫻田 すみれ 氏   「売上を回復させたサイトリニューアルの裏側」
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櫻田氏の登壇テーマは「サイトリニューアル」。SEO業務の中でも、特に慎重且つきめ細やかな対応が必要となるテーマと言えるでしょう。サイト構造上の問題、URLの生成など技術的なお話だけでなく、関わるプレーヤーが多くなるサイトリニューアルというプロジェクトをどのように円滑にすすめるか、などのポイントもお話し頂きました。


  • 株式会社リクルートジョブズ   /  明坂 真太郎 氏   「WPでAMPの導入&改善とamp-analyticsのTIPS」
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今回からIn-house SEO Meetup運営チームにジョインされたという明坂氏。AMP(Accelerated Mobile Pages)を実装した結果を、自らのご経験に基づきお話し頂きました。経験豊富な明坂氏ならではの技術的な解説は、会場の皆様にとって非常に学びが多かったのではないでしょうか。


  • 株式会社アイスタイル / 中谷 直弘 氏    「モバイルファーストインデックス対応」
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中谷氏のテーマは、2016年後半にして、SEO業界の話題の中心となった「モバイルファーストインデックス(MFI)」。対応すべき項目の抽出、スケジューリングなど、小さな変更が大きなインパクトに繋がる大規模サイトならではのお話を伺えました。プレゼン開始時に「緊張している」と仰っていた中谷さんですが、会場の皆様を惹きつけるとても素晴らしいプレゼンテーションでした。


  • ヤフー株式会社 / 清村秀明 氏 ・雨澤稔 氏    「組織横断のSEOあるある」
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雨澤氏・清村氏のお二人によるLTは、「組織横断のSEOあるある」という登壇テーマでのお話。SEOは「目的」ではなく「手段」と捉えること、その認知を徹底することや、SEOの理想像を「キャッチコピー化」し、メッセージで打ち出したことなど、社内での取り組みは勿論、なかなか聞くことが出来ない貴重な失敗談も踏まえてお話頂きました。多くの人を巻き込むプロジェクトを動かし、結果を出し続けるという点は、インハウス担当者に限らず、学びの多い内容だったのではないでしょうか。

※参照URL:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/07/05/22914


  • 株式会社日経BP / 小笠原 傑 氏   「AMPページ対応の狙いと結果」
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「紙雑誌の部数の落ち込み」など、出版業界全体が直面していると言える問題が存在する中で、ユーザーとの新たな接点探しの一つとして取り組まれた「AMPページ対応」。その狙いと結果について小笠原氏からお話し頂きました。結果として、BIGワードでの流入が増加するなど、一定の成果が出る中で、計測面での課題などもご共有頂きました。


  • 株式会社みんなのウェディング / 津金 大樹 氏   「コンテンツファーストで勝負するSEO」
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今回のLTのトリを飾った津金氏。検索クエリを通して、ユーザーの検索心理を探求し、コンテンツを通して解決と答えを返すことの重要性についてお話し頂きました。 

「検索エンジンと友達になるつもりで毎日コミュニケーションをとった」

「会社についたらサチコ(Googleサーチコンソール)におはようと言う」

といった名言も飛び出し、会場の盛り上がりもピークに達する中、2016年のLT祭りが締めくくられました。



以上のように、多岐に及ぶテーマと実際のケースをもとにした濃密且つ生々しくもある内容に溢れたセッションばかりで、参加者の皆様としてもあっという間の時間と感じたのではないでしょうか。

弊社もスポンサーセッションとして20分ほどお時間を頂き、エバンジェリストの松野からプレゼンテーションを行わせて頂きました。

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「検索結果(SERPs)の変化とこれからのSEO」と題して、本イベントセッションのために、弊社グローバルパートナーであるseoClarity社 との共同調査を行い、まだ日本ではトピックとしてそれ程取り扱われていない「Featured Snippet(強調スニペット)」などについてお話させて頂きました。


※Featured Snippet 詳細に関する弊社コラムはこちら

** 表示傾向調査(米国編)前編**

** 表示傾向調査(米国編)後編**

本調査は、SEOエンタープライズツールであるseoClarityを用いて実施致しましたが、seoClarityの持つ豊富なデータベースと、弊社にて蓄積した日本での事例を用いて、日米における比較、特に日本での傾向(出現推移・トリガーワード)などについてご説明致しました。

参加者の方の関心も非常に高いトピックだったようで、セッション終了後も弊社スポンサーブースに多くの方が、訪れて頂き、当日限定で用意していた「Featured Snippetトリガーワード」データも非常にご好評いただきました。

seoClarityを無料デモ登録頂ければ、自社のFeatured Snippet状況が把握できますので、引き続きデモ登録のご要望も絶賛お待ちしております。



そして、In-house SEO Meetupの醍醐味の一つでもあり、毎回非常に盛り上がる「ネットワーキング」の時間ですが、今回、特別協賛頂いたサントリー酒類様から提供された「プレミアムモルツ」を片手に、登壇者に限らず、参加者の皆さんが活発に交流しあう姿がとても印象的でした。弊社メンバーも多くの方と交流を持たせて頂き、インハウス担当者様の抱える悩み、課題についてお話させて頂き、非常に有意義な時間となりました。


昨年・今年のイベントを通して、参加者同士の交流が生まれ、業界の活性化、新たな事例創出、そして、それらのナレッジがまたライトニングトークを通して共有される、という情報のサイクルが生まれていることを実感致しました。

また、ご自身達もインハウス担当者として日頃奮闘されている、運営チームの方々のオペレーション、細部に及ぶご配慮も素晴らしく、参加者目線に立ったイベントを運営されていることが、多くの方に支持され続けている理由なのではないかと思います。SEO業界を取り巻く環境は変化し続けていますが、本コミュニティが担う役割は普遍的で意義深いものだと言えるのではないでしょうか。


SEO業界の健全な発展は、我々のようなコンサルティング会社やツールベンダー、そしてインハウス企業の担当者様、関わる双方の成長そして共存なしには実現が難しいものだと考えます。

引き続き、クロスフィニティはこうしたインハウスご担当者様の集まるIn-house SEO Meetupの活動を支援させて頂きます。

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参加者の皆さんでの記念撮影

写真撮影・ご提供:In-house SEO Meetup事務局様

In-house SEO Meetupについてはこちら

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想像しやすいボタンがコンバージョンにつながる

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こんにちは。今回は、コンバージョンにつながりやすいボタン文言についての事例をご紹介いたします。弊社でこれまで実施してきたABテストの事例では、リンク先を想像しやすいボタンの文言をつくることがコンバージョンにつながることがわかってきました。

・メニューボタンの文言をかえるだけでコンバージョン率が2倍に

今回ご紹介する事例は、あるECサイトにおいて、ハンバーガーメニューの文言を変更した事例です。こちらの事例では、ハンバーガーメニューの下にある文言を、「メニュー」から「カテゴリ」に変更することでコンバージョン率が2.1倍となりました。

こちらのサイトでは、ハンバーガーメニューを押すと、商品のカテゴリごとの一覧ページへ遷移していました。しかし、ボタンの文言は「メニュー」となっていたため、ボタンを押した先に、どのようなコンテンツがあるのかあいまいで伝わりづらい状態でした。

そこで弊社のコンサルタントが、メニュー部分の文言の変更するテストを実施したところ、カテゴリという文言で、デフォルト比2.1倍のコンバージョン率を実現することができました。

 

今回の事例はメニューボタンの事例でしたが、ユーザーが「想像しやすいボタンにする」ということはサイト内のあらゆるボタンやリンクにも適用できます。

サイトを見慣れたウェブ担当者は、そのボタンを押したあとに何が起こるかということを、経験の中で学習しています。しかし、ほとんどのウェブサイトのユーザーはそうではありません。初めてサイトを訪れるユーザーにとっても、そのボタンやリンクを押せば何が起こるのか、ひと目でわかるようにする必要があります。それにより、ボタンのクリック率が高まり、コンバージョンにつながってゆきます。

そのサイトを初めて訪れるユーザーの目線にたってサイトを見ることで、コンバージョンへと至る課題が見えてくるでしょう。

アンサーボックス表示傾向調査(日本編)

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今回は弊社が業務提携をしているseoClarity社の記事から、アンサーボックス表示傾向調査(日本編)をご紹介します。


今回は、私たちの前回の調査記事「アンサーボックス表示傾向調査(米国編)」のフォローアップとして、日本について見ていきます。その目的は2つあります。1つ目に、過去数か月にわたってデータが変化したかどうかを確認すること。2つ目に、米国で見られたように、アンサーボックスが広く普及しているかを確認することです。今回の調査では、Google日本でのPC検索結果に焦点を当て、500万件近いキーワードを調査しました。そのうち、アンサーボックスが表示されていたのは、7,760ドメイン、7万件をわずかに下回る数でした。


 ■日本におけるアンサーボックスの調査結果

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真っ先に指摘できる項目はアンサーボックスが表示される割合で、米国を対象にした前回調査の9.5%と比較してわずか1.4%となっています。アンサーボックスが表示される検索結果の数が継続的に拡大するにつれてこの数字は大幅に増加すると予想されます。ウィキペディアは米国調査の15.4%に対し、日本は20.6%と、さらに大きな差をつけています。百科事典・辞書サイトはウィキペディア、コトバンク、Weblioが合わせて23%以上となっています。

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ウィキペディアとYouTubeは、ともに米国同様日本のアンサーボックスでも広く見られます。興味深い違いとして、ウィキペディアのサブドメイン(jp.wikipedia.com)は、英語版(en.wikipedia.com)のように強いフロー指標(※)スコアを獲得できていません。実際にサイテーションフローとトラストフローの両方で日本のサブドメインは約20%低い値となっています。ウィキペディアは日本で高い割合でアンサーボックスに表示されているため、米国と日本でのフロー指標の差もあまり大きな問題とはなっていないようです。YouTubeは最も高いフロー指標を獲得しており、日本の調査では2番目に多くなっています(YouTubeは米国調査では8位でした)。その他特筆すべき点は、GoogleがYahoo!知恵袋のコンテンツをアンサーボックスの内容として表示していることです。

 ※フロー指標:Majestic社のサイテーションフロー、トラストフローのこと。


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アンサーボックスが表示されるキーワードを検索ボリューム別に見ていくと、米国調査で見られたような対数グラフが表れます。このグラフはより文字数の多いキーワードでアンサーボックスの表示が増えることを示しています。米国調査との主な相違点として、検索ボリュームが1,000未満のものが最も多い点は米国同様である一方、検索ボリュームが1,000を超えてもアンサーボックスの表示件数が急減少しない点が挙げられます。検索ボリュームが10,000程度に至るまで、アンサーボックスはかなりの数が表示されています。

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アンサーボックスが表示されるこれらのクエリについて、文字数をもとにグラフ化すると、5〜10文字の間にピークがみられます。 全体的にみて、平均文字数は8.4となっています。このグラフは前回の米国調査のワード数と直接比較することはできませんが、より長い検索クエリ(より具体的なもの)でアンサーボックスが表示される状況が見てとれます。


■日本語アンサーボックス調査からわかること

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YouTubeを引用した動画の説明は日本で非常に多く見受けられます。Yahoo!はYahoo!知恵袋のほか、いくつかのサブドメインを擁しており、強力なプレゼンスを持っています。このほかにも、Yahoo!はニュースや百科事典を提供するコトバンクへも情報を提供しています。

  • 日本のアンサーボックスは、まだ米国ほど普及していません
  • アンサーボックスの内容は更新されるものの、古いURLが表示されることがあります
  • サブドメインを含め、オーソリティのあるサイトがより多く表示されています
  • アンサーボックスが表示されるキーワードの大半は、平均検索ボリュームが10,000未満です


出典:今回の記事は当社と業務提携をしているseoClarity社の記事をもとに翻訳・再構成したものです。

「GOOGLE ANSWERS YOUR QUERIES: JAPAN EDITION」
http://www.seoclarity.net/google-answers-queries-japan-edition-15866/

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【海外SEO情報】モバイルファーストインデックス(MFI)に関する海外識者の見解まとめ

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モバイルファーストインデックスの導入へ向けて、日々数多くのニュースが飛び交っています。今回はseoClarityミト・ガンジー氏が注目している業界識者のコメントについて、同社のブログ記事からご紹介します。

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 皆さんにも同意していただけると思うのですが、重要な割に、私たちにとってGoogleのモバイルファーストインデックスは未だわからないことだらけです。

確かに少なくとも公式にはそういった状況です。大元の発表内容やネット上で広まっている情報は数多くあるものの、いまだ明確なガイドがない状態です。

幸いにも、SEO業界界隈は新しいインデックスの影響を予測することに対し積極的でした。今回の記事では、モバイルファーストインデックスについて、業界リーダーたちが予測したことや発見したこと、また、それらが私たちの日々の仕事に及ぼす影響についてまとめました。自社のサーチビジビリティに対しこの変化が何を意味するのか、皆さんも関心を持っているところではないかと思います。

  

そもそもなぜ、モバイルファーストなのか?

 

Googleの2011年「新しいマルチスクリーンワールド:クロスプラットフォームの消費者行動の理解」レポートの締めくくりは

「スマートフォンは、日々メディアを利用する上で非常に重要なものとなっています。スマートフォンは一日の中で最も多く使用されているデバイスで、複数の画面にまたがる活動の最も一般的なスタート地点となっています。そして、Googleモバイルはビジネス上、不可欠なものとなっています。

といった内容でした(太字の強調は筆者によるもの)。

当時、多くの人が検索結果ページの設計を最も参考にしていましたが、私はGoogleのこの発表をモバイルユーザーに焦点を当てていく初期の兆候と捉えていました。

2年後、Googleはモバイルユーザービリティレポートをウェブマスターツールに追加し、1か月後には検索結果ページに「モバイルフレンドリー」のスニペットを導入しました。そのあとはご存知の通りです - モバイルフレンドリーに関するアルゴリズム更新、モバイルマイクロモーメント、AMP など…

iPullRank(※)社長マイク・キング氏が書いているように、

 「ブランドサイトでは、スピード、構造化データ、モバイルフレンドリーに焦点を当てるべきです。 Googleが最近進めてきたことは、結局全てこれら3つの事柄に集約されます。」

 そして今、モバイルページをPC版のページよりも優先させるインデックスの完全な実施が間近に迫っています。既に判明していることに注目しましょう。業界のリーダーたちが考えている事柄は、変更後に順位に影響を与える重要な要因となります。

 ※iPull Rank社 : 米国・ニューヨークのデジタルマーケティングエージェンシー

モバイルファーストインデックスはGoogleの現在のインデックスにとって代わる

  

新しいインデックスが検索順位に影響を与えることは明らかです。そこに疑問の余地はありません。

distilled社(※) 創業者兼CEOウィル・クリッチロウ氏は新しいインデックスの潜在的な重要性について、以下のようにまとめています:

「これが何を意味しているかにもよりますが、モバイル経由のトラフィックをあまり得られていない企業や、モバイルサイトの利便性にあまり注力していない企業であっても、モバイル版とPC版サイトのパフォーマンスに重大な影響が及ぶ可能性があります。」

これは至極当然のことでしょう。

 ※distilled社 : 英国・ロンドンに本拠を置く、オンラインマーケティングエージェンシー

まず、Googleのゲイリー・イリェーシュ氏によると、この新しいインデックスは現在の検索エンジンの設定のかなりの部分を置き換えていくと想定されることが ― PCの結果をモバイルユーザーに表示するのではなく、PCで検索している人にモバイル結果を表示するようになる ― 少なくともこのツイッターのやりとりから明らかになっています(Hubspot経由で発見されました)。 

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フィル・クック氏のツイート

「@methode ½ 当初2つの個別のインデックスがあるとおっしゃっていましたが、現状ではモバイルのシグナルに基づく1つのインデックスになるということでしょうか?」

「@methode 2/2 ・・そしてPCのユーザーにもモバイルの検索結果ページが表示されるということですか?基本的には今あるものと入れ替わるということ?」

ゲイリー・イリェーシュ氏のツイート

「その通り、現在のものと入れ替わります。」

ジョン・ホッグ氏のツイート

「@methode 逆になるだけで、同じ問題が生じてしまわないですか?」

ゲイリー・イリェーシュ氏のツイート

「PCよりもモバイルユーザーが多いため(そして急速に伸びている)、そうは思わないですね。」

(上記ソース:https://blog.hubspot.com/marketing/mobile-first-google-index#sm.000nr403d19icerku6w2nhvrxvtkr

ここから、PCとモバイルに関して別々のインデックスが存在しないことも分かります。今回のアップデートは、評価基準をPCに関する内部項目からモバイルのものへと移行するものとなっています。つまり、モバイルページについて最適化を図っていくことが重要になるのです。

seoClarityを使えば、モバイル検索でのビジビリティを最適化できます。seoClarityはユーザーが実際に見るのと同じように、検索エンジンへのクエリに基づく結果を表示し、正確なモバイル順位情報を提供します。

そして次の問題。

 

Googleはモバイルコンテンツをもとにサイトをランク付けする

 これまでは、PC向けコンテンツで対策を行ってきました。しかし、いったん新しいインデックスが完全に適用されると、もはやそうした状況は一変します。

 

Vetters Agency(※) 創業者兼CEO クリスティン・シャヒンガー氏がサーチエンジンジャーナルにおいて指摘したように

「(中略)あなたのサイトの検索順位を決める際に、PCを使っているユーザーに対してもモバイル版のコンテンツが使用されます。コンテンツだけでなく、SEOに関するシグナルのほとんどが、PCからモバイルのみへと切り替わります。


このことは、ユーザーがPCでもモバイルを使用していても、アルゴリズムは主にモバイル版のシグナルを利用して各サイトの検索結果順位を決めることを意味します。レスポンシブデザインのサイトではさほど問題ではありませんが、モバイル用サブドメインを使っているサイト(m.など)ではより大きな問題となります。もっとも、我々全員が自社のモバイルサイトの潜在的なパフォーマンスとインデックスの問題について考えておく必要はあるでしょうけど。」

※Vetters Agency社 : 米国・ラスベガスに本拠を置くSEO・オンラインデジタルマーケティング会社

つまり、PCとモバイルのサイトが別々の場合、特にモバイルサイトのコンテンツの量が少なかったり、異なる場合は、新しいインデックスの影響を受ける可能性が高くなります

しかし、自社サイトがレスポンシブサイト(またはモバイルとPCのページが同じ)である場合は、問題にはならないでしょう。

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「もし自社のモバイルページがPCと同じ場合、そのサイトは問題なし。 @methode #Pubcon」

(上記ソース :https://www.blueglass.co.uk/blog/84-things-learned-at-pubcon-2016/?blu=LjPrf5

 

しかし、あなたがm.などのモバイル用のサブドメインを利用している場合は、予防的に、モバイルコンテンツについてPCと同様(もしくは近い形で)の最適化がされているか確認することをお勧めします。

 

考えるだけでなく、実際にページを見直すことも大切です。スキーママークアップタグや内部リンクをチェックして、両者で同じ最適化レベルを確保します。

この点について、seoClarityのユーザーであればseoClarityの持つクローラーを使用して、サイトの状況に関するテクニカルなSEO調査を行うことができます。そして、両方のページを見比べ、データが示す改善点を踏まえて最適化を行うことができます。

 

ラッキーなことに、モバイルUXで順位が下がることはない[確認済]

 

モバイル用のページを最適化する際の課題は、はるかに小さなスクリーン面積しかないことです。もちろん長いページを作成することもできますが、最終的にそれがユーザーに対して必ずしも良いものになるかどうかは分かりません。

では、どういった対応策がとれるでしょうか?例えば、様々な項目をアコーディオンやその他UXエレメントの背後に隠し、必要な時だけユーザーがアクセスできるようにできます。

 

幸いなことに、ゲイリー・イリェーシュ氏も認めているように、例えばアコーディオンを利用した隠しコンテンツや、他のデザイン手法によってモバイルページを最適化しユーザーエクスペリエンスを向上させることは、検索順位には影響しないのです。

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クリスティン・シャヒンガー氏のツイート

「@methode PCコンテンツにおけるアコーディオンのようなページ要素は評価が下がるかインデックスされません。モバイルコンテンツのクロールについても同じ事が言えますか?」

ゲイリー・イリェーシュ氏のツイート

「@schachin いいえ、もしモバイルファースト的なコンテンツがUXの観点で隠されている場合、フルで評価されるでしょう。」

 (上記ソース: https://ignitevisibility.com/google-crawling-mobile-first/

 

さまざまな長さのコンテンツを制作する必要は?

 

ゲイリー・イリェーシュ氏は、モバイルファーストランキングはモバイルコンテンツに基づくものと認めました。つまり、もしモバイルページの情報量が少ない場合は、検索結果順位に影響します。推測ではあるものの、Geek Powered Studios社(※) SEOディレクター ジェシー・マクドナルド氏は有用なポイントを指摘しています:

「(中略)インデックスの変更について、SEO担当者はモバイルユーザーが何を見ているかという観点から、サイト上のコンテンツを考える必要があります。これが意味することは、SEO担当者がよりコンテンツ量の少ないページについて考えていくことになる、ということです。SEO担当者は、検索アルゴリズムを満足させつつ、ユーザーの問いに最も良い答えとなるようなものを見つけ出す、といったことを始めなくてはなりません。これは医師が「控えめにすることでより大きな成果を挙げる」アプローチを取るような形でページビルディングを行うというもので、おそらくSEO史上初の出来事ではないでしょうか。」

※Geek Powered Studios : 米国・テキサスに本拠を置くSEOエージェンシー

ジェシー氏は、Googleのモバイルファーストインデックスにおいて、検索順位を維持するためには、コンテンツへのアプローチを再考する必要があるかもしれないと示唆しています。Googleに対し関連性の高いシグナル(キーワード、レイテント・セマンティック・インデクシングなど)が含まれるようページの長さを伸ばす代わりに、以前よりも少ない文字数で品質を高める必要があります。

コンテンツ制作に重大な影響をもたらす興味深い概念ではないでしょうか。

 

AMPは新しいインデックスではモバイルと同じではありません

 

ショッキングではないでしょうか?

私たちは既にAMPを利用していますが、GoogleはAMPをモバイル版コンテンツとして扱わないことを既に認めています。

マイリー・オイェ氏やゲイリー・イリェーシュ氏は、皆さんのサイトにPCとAMP版のコンテンツがある場合、モバイルファーストインデックスではAMP版を無視し、代わりにPC版をインデックスすることを認めています。

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 ジェニファー・スレッグ氏のツイート

「ということで @maileohyeはPC版とAMP版がある状況では、GoogleはPCをモバイルファースト用にインデックスすると認めました #StateofSearch」

(上記ソース:https://www.seroundtable.com/google-amp-desktop-mobile-first-index-23009.html

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ゲイリー・イリェーシュ氏のツイート

「@rustybrick @maileohye @AlanBleiweiss デフォルトのamp設定ではPC版が選択されます。でも、PCとampしかないサイトを見たことはありませんけど。」

(上記ソース:https://www.seroundtable.com/google-amp-desktop-mobile-first-index-23009.html

唯一の例外は、既存のモバイルページに対するAMPページを作成し、そのAMPが掲載された場合です。

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ゲイリー・イリェーシュ氏のツイート

「@rustybrick @maileohye @AlanBleiweiss そうだね。もしampがモバイル版に対して作成された場合は、ampが選択されるはず。」

(上記ソース:https://www.seroundtable.com/google-amp-desktop-mobile-first-index-23009.html

  

さて、今後はどうなるのでしょうか?

 

私たちはモバイルファーストインデックスの影響が完全に明らかになるのを待っている状況です。しかし、ウィル・クリッチロウ氏は興味深い点を指摘しています ― 将来的に、モバイルのみからなるインデックスが登場することがあるのだろうか?と。

ウィル氏は、モバイルファーストインデックスが落ち着いた段階で、Googleはモバイルのリンクに対するクロールを開始する可能性があると推測しています。リンク指標についてモバイルのクロールを開始すること自体は大したことではありません。

しかし、彼が指摘しているように

“モバイルとPCのリンクに関する状況が同一になるまで、そうしたことはなさそうです。貴重なデータを捨ててしまうことに他ならないですから。しかし、やがてはそうなるのではないかと思っています。長期的に見て、二重にクロールをかけ続ける必要はあまりないですからね。”

 —

 今回の記事は当社と業務提携をしているseoClarity社の記事

「WHAT WE KNOW ABOUT THE MOBILE-FIRST INDEX (INSIGHTS FROM INDUSTRY LEADERS)」をもとに翻訳・再構成したものです。

http://www.seoclarity.net/mobile-first-index-insights-industry-leaders-16198/


クロスフィニティは海外SEO情報ネットワークを強みに
SEOコンサルティングを実施しています

SEOに関するご相談やお問合わせは
下記からお気軽にご連絡下さい



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【SEO潜入レポート Vol.3】 日本最大級の結婚式場口コミサイト「みんなのウェディング」にクロスフィニティが潜入

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先日3月6日(月)に、株式会社みんなのウェディング様の
営業担当者様、サービス開発のご担当者様向けに、
インハウスSEO勉強会を実施致しましたので、
レポートにてご報告させていただきます。


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みんなのウェディング様と言えば、言わずと知れた、
日本最大級の結婚式・結婚式場選び口コミサイトでありますが、
昨年当社が協賛させて頂きました20th In-house SEO Meetupをきっかけに、
親交を深めさせて頂いております。

The 20th In-house SEO Meetupについてはこちら

当日のライトニングトークにて登壇されていた津金様を中心に、
ユーザーの検索心理を捉えたコンテンツ作りを実施し、
インハウスSEOを成功させている日本有数の企業であります。

ですが、より組織一体となったSEOを実現し、
事業運営を加速させていきたい
という津金様の想いを実現させるために、
今回は、営業担当者様を中心に、経営管理部門の方々なども含め、
総勢60名程度の皆様にご参加頂くSEO勉強会を、
弊社が実施させて頂きました。


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株式会社みんなのウェディング 津金大樹様


「皆でWebサイトを育てる意識を持ちたい」


週初めの月曜日午前中から行われるなか、
部署を跨ぎ、多くの方々に集まって頂いた本勉強会ですが、
この取組みにあたって、SEO責任者である津金様より、
自社サイトのSEOは、SEO担当者だけが考えるものではなく、
皆で考え、育てるもの
」とお話し頂きました。

以前、弊社がビズリーチ様にて勉強会を実施させて頂いた際も
述べさせていただきましたが、
弊社が掲げる“Search eXperience Optimization(SXO)”においては、
営業、広報、制作、開発等、企業のあらゆる事業活動が、
Webサイトの評価に収斂されるという考えのもと、
SEO担当者様に限ることなく、部門を問わず、
考え方を理解頂くことが重要だと考えています。

※“Search eXperience Optimization(SXO)”については、こちら

今回の勉強会は、こうした津金様の抱く強い想いと、
当社の掲げるSXOの考え方がクロスし、実現したものと言えます。


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弊社エバンジェリスト松野による講義風景


組織横断でSXOを理解・実現するための勉強会


津金様と弊社エバンジェリストの松野が勉強会内容を設計する中で、
今回は、日常業務ではSEOについて触れることの少ない
営業担当者様を中心にした勉強会のため、
改めて基礎的な部分から説明する内容に設定させて頂きました。

そして、「最低限知っておきたい2017年に求められるSEO基礎知識」
題した内容で、お時間を頂く運びとなりました。


ともすると、テクニカルな側面の説明が期待されがちなSEO勉強会ですが、
今回は、全1時間を下記3パートに分け、検索エンジンの変遷から、
2017年のSEOを取り巻く環境を理解し、SEOのテクニック理解だけではなく、
求められる「考え方を理解する」ことをゴールに設定しています。

・SEOの基礎知識・概略
・検索エンジン(Google)の移り変わり
・メディアにおけるSEO

前半ではSEOを構成する「内部」「外部」
そして「コンテンツ(ユーザー行動)」という枠組みの理解、
Google検索の変遷を理解することで、
今後のSEOに必要な考え方を学んで頂きました。

そして、後半は、みんなのウェディング様に代表される、
メディアビジネスにおけるSEOと「仕組みづくり」など、
具体的事例を交えながらご説明させて頂きました。

質疑応答の際には、
式場ご担当者様に説明する際のお話など、
営業ご担当者様ならではのご質問も頂きました。

また、制作担当の方からは、コンテンツに関するご質問、
PWA(Progressive Web Apps)に関するご質問まで、
非常に活発にご質問いただきました。

この質疑応答の時間からも、
ご参加頂いた皆様の関心の高さと熱意を感じることが出来ました。

役割の異なる多くの方々が、
一同になってSEOについて考える
1時間となったことは、
非常に価値のある時間だったと言えるでしょう。

実際に、事後アンケートでは、

「当日から営業トークの中で考え方を活用できた」
「サービス側の仕事の大変がわかった」

等の声をいただき、皆様にとって新しい気付きを得る機会となり、
みんなのウェディング様が事業を運営する上で、
改めて「SEO」が共通言語となる
土壌づくり
の一助となったのではないでしょうか。


日本におけるインハウスSEOと、これから


昨年9月に行われ、弊社も参加したseoClarity主催のClarity’16では、
米国でのインハウスSEO市場の盛り上がり、
企業担当者様のSEOへの関心の高さを肌で感じました。

一方で、日本においても、様々なツールも開発され、
人材の流動性の高まりも相まって、
In-house SEO Meetupを代表とするインハウス担当者向けのイベントも
非常に盛況を呈しています。

弊社のようにSEOコンサルティングを行う企業も、
こうしたインハウス企業様向けSEO勉強会の主催や、
エンタープライズ向けツールの提供
など、
様々な形でインハウスマーケティングとより良い信頼関係を
築き続けることが、SEO、デジタルマーケティング業界の発展に
繋がると考えています。


今後もクロスフィニティは
「無限の可能性を追求するインターネット企業」というビジョンのもと、
企業のオウンドメディアの価値向上を様々な形で支援してまいります。


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個別でのご訪問やSEO勉強会等の研修も受付中

SEO戦略を見直したい   ~プランニングを始める時のポイントとは?~

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インハウスSEO担当者向け:SEOコンサルタントが行っている分析のコツ

 【手動作業時間の目安】 約3時間

【ツールを活用した出力時間】45秒

自社を取り巻く状況や社内事情など様々な理由でSEO担当者の方は、自社のSEO戦略の見直しを検討されていることと思います。ではどこから取り組んだらよいのか?今回はSEO戦略を見直す際の手順とポイントをご紹介します。


▼SEO戦略を見直すタイミングは?

では、どういった時にSEO戦略の見直しが必要なのでしょうか?
主なタイミングは下記のようなものになります。

  • サイトで扱う商品・サービスが増加、または変更になった
  • 前回策定時から一定期間が経ち、競合と差が縮まったか、開いたか改めて把握したい
  • サイトのリニューアルが予定されており、状況の変化が予想される
  • 前任者からSEO業務を引き継いだので、良いところは受け継ぎ、不足しているところは改善したい

こうした時にSEO戦略を見直すことは非常に有益です。


▼SEO戦略の見直し手順

では具体的にはどのような手順で行ったらよいのでしょうか?

主な手順は以下のようなものになります。

1.    自社がどのキーワードで上位を取れているのかを調査

2.    キーワードから想定流入はどの程度かを調査

3.    1,2をマッピングし、自社と競合の強み・弱みを分析

4.    結果を分析し、自社サイトの改善施策をまとめる


▼競合とのポジショニング分析の一例

 上記の見直し手順でデータをまとめると、下記のようなバブルチャートを作成することができます。これを元にして競合とのポジショニング分析を行うことで、自社の位置づけや当面マークすべき競合が明らかになります。

下記の例では、縦軸を想定流入数、横軸を上位表示キーワード数とし、分かりやすくなるよう円の大きさは想定流入数の大小を表しています。

自社サイトがより多くのキーワードで上位表示されている場合は、自社のコンテンツがユーザーや検索エンジンから内容が評価されているとみなすことができます。

また、想定流入数が大きい場合は、検索ボリュームの多いキーワードで上位が取れている、あるいは検索ボリュームがあまり大きくない代わりに、数多くのキーワードで上位が取れていることが推測されます。

下記のサンプル図が示すように、自社が右上(上位表示キーワード数…大、想定流入数…大)に位置している場合、多くのキーワードで上位表示できており、想定流入も多いと考えられます。この状態では、検索ボリュームが大きいキーワードについても高い検索順位が取れていると考えられます。

反対に、自社が左下に位置している場合は、上位表示できているキーワードが少なく、そのキーワードも検索ボリュームが大きくないことが予想されます。

このように、競合とのポジショニングをしっかりと行うことで、自社が置かれている状況を把握することができます。

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・分析パターンA : 競合の一部が飛びぬけて強いパターン

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では、ここからは具体的な状況を想定して見ていきましょう。

上記では、競合が想定流入数・上位表示キーワード数で圧倒的な状況になっています。

自社がチャレンジャーの立ち位置の場合、優先順位をつけ、勝てる領域から対応していくことも重要です。

たとえば、自社が比較的上位を取れていて、想定流入数が大きいキーワード・コンテンツから改善を加えていきます。上位競合とサイト規模も大きく異なる場合は、規模や状況が近い競合サイトを主なベンチマーク先としたほうが、改善点が見出しやすい場合が多いです。


・分析パターンB : 上位表示キーワード数は取れているが、想定流入数が小さい場合

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上記の図の自社は、上位表示キーワード数は競合よりも多いものの、想定流入数は小さい状況です。

自社のコンテンツは上位を取れる潜在的な価値をもっていると考えられ、より想定流入数が見込まれるキーワードで 内部施策の改善などを進めることで 、サイトへのトラフィックの向上が見込めます。

  

・分析パターンC : 上位表示キーワード数は少ないが、想定流入数が大きい場合

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上記の図では、自社の上位表示キーワード数は少ないものの、想定流入数は取れている状況です。

想定流入の取れるキーワードで上位が取れていることが予想されます。この場合は、より広範囲のキーワードに対応し、上位表示キーワード数を伸ばしていくことで、トラフィックの増大につなげていくことが見込めます。

  

そのため、競合が取れていて、自社が取りこぼしているキーワードがないか、キーワードの比較分析を行うことが重要になります。


▼SEOのポジショニング分析の一般的な手順

 上記の分析は各種ツールを使って行うことが可能です。

  1.  検索ボリュームを調査(Googleキーワードプランナー)
  2.  自社順位を調査(順位測定ツールを利用)
  3.  競合順位を調査(順位測定ツールを利用)
  4.  想定流入数を計算(平均的なCTRを掛け合わせて算出※)
  5.  想定流入数、上位表示キーワード数をもとにグラフを作成

※CTRについては、各種調査データの数値をおおよその参考値として使うこともできます。

seoClarity社も2014年にクリック率調査を行っています。
【調査結果】Google検索順位クリック率調査-(2014/米)
https://goo.gl/Xko6om


▼手動で行うことの煩雑さ

【手作業による作業時間の目安】 約3時間

上記の分析は、各種データを収集して、手作業で行うことも可能です。

しかし、先述の通り、自社サイト・複数の競合サイトの順位データを取り、集計を行って、グラフを作成する作業は、慣れていても数時間はかかるでしょう。

この他、改めて順位チェックツールで順位データを取得する場合には、キーワード数に応じたデータ収集時間が必要になります。

こうなると、なかなか思い立った時に行うことはできません。また他部署や経営層へのプレゼンのため急きょ必要になっても、タイトなスケジュール、他の多くの業務の中でやらなくてはならず非常に重い作業になってしまいます。

こうした場合に、取り得る方策は主に下記の3つがあるでしょう

  1.  社内:自分で何とか対応する/Excelに習熟したメンバーに依頼する
  2.  社外:SEOコンサルティングサービスなどを活用し、アウトソースする
  3.  ツール:エンタープライズSEOプラットフォームを活用して、自動化する

 当然、1、2の方法もあるのですが、人員・リソースが限られている場合はなかなか選択しづらいものがあります。今回は3のツールを活用した解決法をご紹介します。


▼業務分析をツールでアシストする

【seoClarityによる作業時間】45秒

seoClarityなど、大規模サイトのSEOに関するデータを管理する“エンタープライズSEOプラットフォーム”では、自動的に分析しグラフに描き出してくれる“ウィジェット”と呼ばれるモジュールが数多く収録されています。

今回の分析もseoClarityの競合分析機能の中に既にモジュール化されており、すぐに確認・分析することが可能です。私がログインして、その表示項目にアクセスし、グラフが表示されるまで、わずか45秒しかかかりませんでした。

重要なのはデータを分析し、どう取り組むかを導き出すプロセスです。少ない人数のSEOチームで大規模サイトを効果的に運用していく上で、こういうアプローチもある、と言うこ


<SEO戦略の見直しにツールを使うメリット>

  • わずか45秒で出力できる!⇒圧倒的な業務短縮・業務効率化につながります
  • データ収集作業の自動化 ⇒ 改めてデータを取得する作業が不要に
  • 多様な分析の自動化 ⇒ SEOに有用な分析モジュールをすぐ活用できる
  • 担当者は結果の読み解きとそれに基づく戦略立案に集中できる
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▼本格的にSEO関連業務の仕組みを変えたいという皆さま

 大規模サイトを運用している数多くの大企業が、エンタープライズSEOプラットフォームを活用し、効率よく業務を行い生産性の向上を実現しています。弊社でもインハウスでSEOに取り組む企業の皆様のツール活用をご支援しています。

本記事の内容にご興味をお持ちの皆様、ぜひお問い合わせください。

・seoClarityのご紹介

https://www.crossfinity.co.jp/seoclarity/

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【セミナーレポート】Cross Forum 2017

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来る2017年6月21日(水)に、クロスフィニティ主催のセミナー「Cross Forum 2017」を開催いたしました。
今年で4回目を迎える「Cross Forum 2017」では、
「スペシャリストによるSEOとコンバージョン率改善の最新レポート」をテーマに最新の検索エンジンの動向や進化が著しいコンバージョン率改善ソリューションについて紹介して頂きました。

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今回も例年のように海外からゲストを迎え、4部構成でセミナーやパネルディスカッションを実施しました。
当日は荒天にも関わらず、数多くの方々にご来場を頂きました。


◆Opening & ごあいさつ

▼クロスフィニティ株式会社 代表取締役 加藤 毅之

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クロスフィニティ代表取締役 加藤 毅之からお客様への感謝の言葉とともに、
今回のテーマが「SEO→SXO」、「LPO→CRO」であること。
またクロスフィニティの新たな取り組みとして、「Fun Japan Communicationsとの業務提携」、ファッションコーディネートメディア「PONTE」を活用したインフルエンサーマーケティングサービスの紹介をさせて頂きました。


◆米国で注目されているSEOの7大トレンド

- キーワードインテントなどの米国最新動向、最新分析手法、SEO人材・リソースの確保術までをご紹介 -

▼seoClarity社(本社:シカゴ、アメリカ)

共同創設者兼チーフアーキテクト ミト・ガンジー(Mitul Gandhi)氏

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第一部では、2015年に登壇して頂き、今回2年ぶりになるseoClarity社
共同創設者兼チーフアーキテクト ミト・ガンジー氏にご登壇を頂きました。

米国、企業内SEOの最新動向として、
1.進化する企業 2.音声 3.位置情報 4.データ品質 5.表示スピード 6.継続的なテスト  をテーマにご紹介して頂きました。

最新の米国SEO動向をミト氏の軽快な切り口で語って頂き、わかりやすく理解が深まる内容でした。


◆レオパレス様事例「サイト反響率向上への取り組み」

▼株式会社レオパレス21 
賃貸事業部 営業企画推進部 Webマーケティング課課長代理 大谷 和郎氏

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第二部では、レオパレス21の大谷 和郎氏に
これまでの「サイト反響率向上への取り組み」を語って頂きました。

ランディングページの改善に始まり、最新のファネル分析による課題抽出と目標設定、 サイト改善PDCA施策の実施  を事例を含めて語って頂きました。

どのようにコンバージョン率(CVR)改善を実現し、PDCAを実施していくのか、
試行錯誤されてきた、レオパレス21の取り組みをわかりやすく説明して頂きました


◆強調スニペットを通して考えるSXO(Search eXperience Optimization)

▼クロスフィニティ株式会社
グローバルビジネスディベロップメントオフィス マネージャー  エバンジェリスト 松野 亘

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昨年の「Cross Forum」で講演した「SERPs」=「検索結果ページ」の変化 の続きから始まりました。
「SERPs」は常に変化し、現在はカード型が主流になっており、
カードの内容も「検索結果」だけではなく「ビジネス内容」や「ニュース」「アンサーボックス」など、多岐にわたる説明がありました。

さらに米国で最近、 Hot Topic になっているのが、「強調スニペット」であり、検索結果より上位位置、すなわち「0位」に表示される。
「強調スニペット」は「テキスト(+画像)」「箇条書き」「順番」「表」「動画」などの種類があり、『オーソリティの高いサイトが引用されやすい傾向』にあるとのことでした。

日本でも「強調スニペット」は、米国に比べると少ないものの表示される傾向にあり 新領域としてチャレンジする価値はある。
強調スニペットの対策として「①ユーザーニーズの把握」「②トリガーワードの発掘」「③コンテンツフォーマットの最適化」「④効果検証サイクル」が必要とのことでした。


◆パネルディスカッション

『コンバージョン率改善ソリューションの最新事情』

▼Ve Japan株式会社 / 事業開発/アカウントマネージメント シニア・ディレクター 石黒 智基氏

▼データアーティスト株式会社 / 取締役副社長 作左部 勇次郎氏

▼株式会社ポップインサイト / 代表取締役社長 池田 朋弘氏


※モデレーター
クロスフィニティ株式会社 CROディビジョン コンサルタント 大利 一志

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モデレーターの大利 一志から、CRO(Conversion Rate Optimization [コンバージョン率最適化] )の全体の説明を行い、それから各社それぞれが扱うサービスやソリューションの説明をして頂きました。

コンバージョン率最適化といっても、その手法は多岐にわたり様々なサービスやソリューションがあります。どのサービスやソリューションがお客様に適しているのか、パネルディスカッションを通してご理解を深められたと考えております。

まずポップインサイトの池田 朋弘氏からは、ユーザーテストを様々な手法を通して行い”短期間”でいかにユーザーを理解することが重要であるかを説明して頂きました。

データアーティストの作左部 勇次郎氏からは、LPOツール「DLPO」を活用し”A/Bテスト”を実施することによってコンバージョン率を改善していく説明をして頂きました。
”A/Bテスト”は繰り返し行うことで成果へつながる旨のお話をして頂きました。

Ve Japanの石黒 智基氏からは、世界43か国で展開し12,000社以上が利用する「離脱防止ツールVe」の説明をして頂きました。Veを使うことによって、「ディスプレイ広告による新規誘導」「ポップアップによる離脱防止」「離脱後のメールや広告によるリマーケティング」による手法をワンストップで簡単に導入できるソリューションである旨の説明をして頂きました。

その後、「どういう基準でツールを選んだらよいか」をテーマにパネルディスカッションが繰り広げられ、”コンバージョン率最適化をしていく上でユーザー視点が大切であると同様に使い手にとっても便利である必要がある”との議論がなされました。

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今回のセミナーは、最新テクノロジーからマーケティング事例など盛り沢山の内容になりました。
長時間にわたり最後まで、ご聴講頂きました皆様には心から御礼申し上げます。

ご協力頂きましたアンケートを元に、今後もより良い「Cross Forum」をお届けできるようしていきたいと考えております。

【SEOセミナーレポート】Cross Forum(クロスフォーラム) 2016

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来る2016年6月15日(水)に、弊社主催のセミナー
「Cross Forum(クロスフォーラム)2016」を開催いたしました。

昨年は
「コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォンSEOが繋ぐオウンドメディアの未来〜」をテーマに開催したCross Forumですが、
今年は「海外最新テクノロジーを活用した、デジタルマーケティングの最新事例と未来」と題して、より包括的な内容にバージョンアップ致しました。


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今年も海外ゲストを招き、
国内外の最新デジタルマーケティングに関する5部構成のセッション、
4時間強にも及ぶ長時間でしたが、多くの方々にご来場頂きました。

Opening & ごあいさつ
▼クロスフィニティ株式会社 代表取締役    加藤 毅之

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弊社代表加藤からは日頃ご愛顧頂いている
お客様への感謝の言葉とともに、今年10周年を迎える弊社の軌跡と、
今後の成長戦略についてお話させて頂きました。

本フォーラムの内容が変化するように、
弊社がご支援するデジタルマーケティングの領域も、
SEOやアフィリエイト、CROに限らず広がり続けており、
日本国内のみならず台湾・マレーシア・シンガポールと、
グローバルな事業展開を強みに、
これからもお客様の課題解決をご支援してまいります。

リアルタイム・データを用いたウェブサイトのパフォーマンス改善

- 全世界の15%のEC購入データから見えてきたインサイト -
▼Ve Interactive社(本社:ロンドン、イギリス) 

 共同創業者兼CEO    デイヴィッド・J ・ブラウン氏


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第一部を飾ったのは、2009年に設立し、
イギリスに拠点を置きながら、
世界26ヶ国にてサービスを展開し、欧米の数々のビジネスアワードを受賞し、注目を集めるVe InterctiveのCEOデイヴィッド・J ・ブラウン氏。

今回のフォーラム登壇が日本での初講演であり、
参加者の熱い視線が注がれる中でスタートしました。

CRO(Conversion Rate Optimization「コンバージョン率最適化」)において、従来のポップアップ形式だけでは不十分であることや、
それに変わるVe Interective社の新技術、注目のソリューション、
ケーススタディなどをご紹介頂きました。

そして、印象的であったデイヴィッド氏の言葉
DATA IS THE OIL OF THE TECHNOLOGY INDUSTRYデータはテクノロジー産業におけるオイルのような存在である)”とあるように、
改めてデジタルマーケティングにおける「データ」の重要性に触れ、
セッションは締め括られました。


SEOは「サーチエクスペリエンス」の最適化へ
- 成功しているネット企業がSEOの荒波を乗り越えるために活用している「ユーザーファースト」アプローチ -
▼seoClarity社(本社:シカゴ、アメリカ)

 チーフ SEO エバンジェリスト    キース・グッド氏

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昨年に続きCross Forumには2回目の登壇となる
アメリカseoClarity社のキース氏。

無類の日本好きである彼らしく、
葛飾北斎の浮世絵「神奈川沖浪裏」になぞらえ、
変化し続けるSEOの荒波をどのように乗り越えていくか、
というテーマのもとお話し頂きました。

SERPsの変化、ハミングバード、ランクブレイン等、
SEOに携わる人間を悩ます様々な事象に対して、
どのようなアプローチでこれからのSEOを捉えていけばよいのか、
キース氏は、その鍵について、
「Usability」「Relevance」「Authority」という3つのフレームワークを元に、解説しました。

Usabilityにおいては、技術的な土台を築くこと、
Relevanceはより良いコンテンツを提供すること、
そして、Authorityでは、ユーザーとの「関係性」を構築すること。
経験豊かなキース氏ならではの視点で観衆を魅了していました。


検索行動 ・検索結果(SERPs)の変化と「これからのSEO」 
▼アイオイクス株式会社 SEO Japan編集担当    菅尾 智之氏
▼クロスフィニティ株式会社 グローバルビジネスディベロップメントオフィス  

エバンジェリスト    松野 亘


第3部は、2パートに別れ、
まずは日本のSEO業界老舗メディアである「SEOJapan」から
フォーラム初登場となる菅尾氏の講演。


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豊富な情報ネットワークを活かした米国での最新情報を中心に、
AMPやリッチカードなどは勿論、Allo、Gboard等の注目技術も紹介頂き、「Googleの意図を理解すること」の重要性、
そしてその背景にはユーザーの検索行動の変化があることを、
丁寧にご説明頂きました。

そして、こちらもCross Forum初登場となる、
弊社エバンジェリスト松野パートでは、
「ユーザーの検索行動の変化」のミクロ単位とも言える
「SERPs(検索結果ページ)」にフォーカスし、お話させて頂きました。

ナレッジグラフ、ローカルパックというトピックに加え、
Organic領域での変化について独自調査データを交えながら、
具体的な対策手法等もご紹介させて頂きました。


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「ABテスト × ユーザー属性」による、コンバージョン・レート最大化(CRO)」

- 1,500施策の中でCVR最大390% / 平均120%アップさせたメソッドと「グロースハック」のこれからについて -
▼株式会社オプト クリエイティブ戦略部 チームマネージャー   伊藤 岳志氏
▼クロスフィニティ株式会社 CROディビジョン マネージャー    田中 宏明


4部は、弊社セミナーの中でも非常に人気の高いCROパート。
今回は株式会社オプトにてCRO領域を牽引する伊藤氏と、
Cross Forumでもお馴染みとなった弊社CROディビジョンの田中の協同講演となりました。


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CROの手法と事例を紹介する中で、
伊藤氏からはユーザーアンケート、ユーザーテストを使って、
どのように課題発見・仮説設計、改善していくか、
ケーススタディを用いて具体的にご説明頂き、
実際のユーザーテスト動画が画面に映し出されると、
参加者の皆様の視線が釘付けになっている光景が非常に印象的でした。


田中パートでは、
「ABテスト&セグメント別最適化」についてお話させて頂きました。

実際の事例を用いながら、クイズ形式で参加者の方々に回答いただくなど、
インタラクティブな内容で会場に一体感が生まれる中、
最後は、CRO、そしてグロースハックの未来について、
弊社でも昨今研究を進めている「人工知能(AI)」との関係性などに触れ、
ウェブサイトに限らない「CRO」の可能性を論じる形で幕を閉じました。


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欧米市場で急成長を遂げるベンチャープラットフォーマーと日本市場参入におけるチャレンジ
▼ジャパン・エントリー日本支社 シニアコンサルタント    奥田 知広氏


5部、フォーラムのラストバッターを飾ったのは、
ジャパン・エントリー社の奥田氏。


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海外ベンチャー企業の日本進出をサポートする同社からは、
今後日本でも注目を浴びるであろうサービスのご紹介、
海外での革新的な事例をご紹介頂き、海外ベンチャーの傾向とトレンドや、
日本市場参入における成功の秘訣などについてお話し頂きました。

「Videolicious」や「eSuite」といった新しいテクノロジーのご紹介など、
日本ではなかなか耳にすることがない話など、
今回のCross Forumのテーマ「海外最新テクノロジー」
そして「未来」を想像する上で相応しいといえる講演内容となりました。
ご来場頂いたデジタルマーケティングご担当者様にとっても、
刺激的な時間となったのではないでしょうか。

 

以上の通り、多種多様なパートに及ぶセミナーでしたが、
マーケティング事例や最新テクノロジー情報が盛り沢山で、
非常に濃密な時間になりました。
最後まで、ご聴講頂きました皆様、誠に有難う御座いました。

ご協力頂いたアンケートを元に、
来年もより良いCross Forumをお届けるよう、
運営側にて改善を続けていければと思います。


アフィリエイトサイトの種類について

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前回は、代理店で運用することのメリットについてご紹介させていただきました。代理店の運用代行の一つとして、数多くのアフィリエイトサイトの中から、広告主と相性の良いサイトを選定し掲載促進を行っております。

今回は、その様々なアフィリエイトサイトの特性・種類についてご紹介したいと思います。

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【目次】
1. アフィリエイトサイトの種類について
2. アフィリエイトサイトの特性について
3. アプリメデイアの特性について

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1.   アフィリエイトサイトの種類について

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アフィリエイトサイト(アプリメディア含む)の種類は大きく分けて2つに分類できます。分類方法は、アフィリエイトサイトがユーザーを成果地点まで導く手法によって分けられています。

 

《ユーザーを成果地点まで導く手法》

 ① ポイントサイト

インターネット上でアンケートに答えたり、オンラインショップやオンラインゲーム、メール広告などのサービスを利用したりすると、ユーザーに対して所定のポイントが付与される手法。

 ② ノンインセンティブサイト

サイトで広告主の商品やサービスを紹介することで、ユーザーに興味・関心をもってもらい申込や購入へ導く手法。

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※自社調べ

広告主は、商品(サービス)との親和性は高いか、獲得するユーザーの質は良いかを見極めてアフィリエイトサイトと提携をする必要があります。弊社では、これまでの実績や経験を活かして各広告主に合ったアフィリエイトサイトの選定を行い、ご提案しております。

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2. アフィリエイトサイトの特性について

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  【ポイントサイトの特性】

商品購入の促進を目的とするECサイトやサービスの申し込みを目的とする広告主の場合など、関連するワードの検索ニーズが低い場合は、ポイントサイトの会員対して申込・購入の促進をします。

ただし、ポイントサイトのデメリットとしては商品ではなくポイントを目的とするユーザーが存在する可能性があります。いたずら申込といった不正な成果だけではなく、ロイヤリティの低いユーザーが成果として発生してしまうリスクも存在します。

その為、数多くあるポイントサイトの中でも、商品やサービスに対してモチベーションの高いターゲット層の会員が多いサイトを選定する必要があります。

  【ノンインセンティブサイトの特性】

ノンインセンティブサイトには集客方法の異なる、SEO・SEMサイトの2種類が存在します。

ユーザーにライバル企業の商品と比較検討されることが多い広告主は、多くのユーザーに認知される為に、関連ワードの検索結果画面で露出量を増やすことが必要です。その対策の一部としてSEO・SEMアフィリエイトサイトで掲載促進し、顕在層のユーザーを取りこぼすことを防ぎます。

(※そのため、前回のコラムでお話したリクルーティングという作業が大事になってきます)

   ▼SEOサイト

SEOサイトは、SEO対策のみで集客をしているサイトです。

SEO対策とは、Googleのアルゴリズムの仕組みに対して、最適化の施策を行う事です。自然検索結果画面で上位表示されるサイトは、Googleの定めるアルゴリズムに基づき、Googleから高い評価を得られているサイトになります。上位表示サイトは外部からの評価が高く、コンテンツが充実していて更新性もあるサイトが多い傾向にあります。

   ▼SEMサイト

SEO対策以外にも広告出稿をすることで集客をしているサイトです。主にリスティング広告を出稿しているサイトを指します。SEOでは関連性の高いキーワードを狙って、検索結果で上位表示させることは非常に困難で時間を要します。その為、収益効果のあるサイトに関連性のあるキーワードで入札して上位表示させることで、収益コントロールをしています。SEMサイトの特徴として、入札しているキーワードによっては入札単価が高騰化する為、成果報酬単価も比例して高額になることがあります。

【SEO・SEM媒体の獲得力と単価】 

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※自社調べ

※円形の大きさは獲得規模のイメージ

 

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3. アプリメディアの特性について

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アプリの成果地点は、ユーザーがアフィリエイトメディアからインストールをし、アプリを起動した時に成果として反映されます。※インストール後のチュートリアル閲覧終了を成果地点としている場合もある

 

  【ポイントメディアの特性】

アプリのストアにおけるランキングを上位表示させるには、短時間でDL数を上げる必要があります。

アプリのストアへの訪問数が高まる時間帯を狙って、ポイントメディアで施策を実装します。ストア上のランキング上位表示を目的とする広告主に向いています。

 

  【ノンインセンティブメディアの特性】

 アプリ内で広告主のアプリを紹介する記事掲載や、ターゲット層が使用するアプリ内でバナー掲載をします。ユーザーはアプリに対する関心が高くなり、継続的に利用するユーザーの獲得が可能です。特に高いMAU※1の獲得を目的とする広告主に向いています。

 また、WEBのECサイトなどがアプリ経由で集客を実施している例もあります。

具体的には、ECサイトとの関連性の高いアプリ内のコンテンツの一部が、そのECサイトへの誘導枠となっているパターンです。

 現在、スマートフォンの普及によって情報収集の方法が簡易化してきています。更に検索エンジンよりもあるジャンルに特化したアプリから情報収集をするユーザーも増加していると思われます。アプリを活用するユーザーも取りこぼすことのないように、アプリメディアへ掲載をすることで、売上促進の底上げ且つリピートユーザーの獲得に繋げることができる可能性があります。

※1 MAU(マンスリーアクティブユーザー)とは、WEBサイトやアプリのサービス上で一ヶ月間に一回でも何かしらのアクションを起こしたユーザー数を示す。

 

弊社では様々なサイトの特徴への理解とこれまでの実績や経験を活かし、広告主のご予算や目標に合わせてプランニングさせていただき、売上の最大化に貢献させて頂いております。

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離脱防止ツールVeの新機能「VePanel(ヴィーパネル)」

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以前、離脱防止ツールVeの「VePrompt」という機能をご紹介しました。

改めてご説明しますと、「VePrompt」はユーザーがサイトを離脱しようとするとポップアップが表示され、サイトにとどまらせる効果がある商品です。

離脱しようとすると、このようなポップアップが表示されます。

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このポップアップ内にある「お買い物を続ける」ボタンをクリックすると、ポップアップが消え、元のページが表示されてお買い物を続けることができます。

Veの料金は、ボタンをクリックしたユーザーがお買い物を完了(コンバージョン。以下CV)した際の成果報酬のみになります。固定費は一切かかりません。

また、ポップアップが表示されて、サイトに滞在する割合や、ボタンをクリックする割合、CVする割合をまとめたものが以下になります。

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このデータを見ますと、離脱しようとしたユーザーのうち約1%がCVしていることが分かります。

例えば10,000人が離脱しようとした場合、

7,100人にポップアップが表示され、(10,000×71%)

2,769人がサイトにとどまり、(7,100×39%)

443人がボタンをクリックし、(2,769×16%)

106人がCV。(443×24%)

となるからです。106人÷10,000人×100=1.06%

もちろん統計的な平均値ですので、業種や商材によっていはこれより上振れたり、下回ったりもします。あくまで平均的なデータとしてみて頂ければと思います。

離脱しようとしているユーザーの1%がCVすることを考えますと、離脱者が多ければ多いほどCVするユーザーが増えますので非常に効果的なツールと言えるのではないでしょうか。(一般的なサイトの平均CVRが1%ですので、離脱ユーザーの1%がCVするのは非常に良い確率かと思います。)

そして、今回ご紹介する「VePanel」。

まだ実績数は「VePrompt」ほど多くはありませんが、現状のデータですと、「VePrompt」の2.5倍の効果があるようです。

「VePanel」も「VePrompt」と同じように離脱しようとするユーザーにポップアップ(みたいなもの)が表示されるのですが、表示のされ方が少し違います。

離脱しようとすると『横からシュ!』という感じで画面の横に表示されます。

このような感じです。(赤枠部分)

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「VePrompt」はいかにも外部ツールを使用していることが分かるポップアップでしたが、「VePanel」はサイトの一部であるかのような自然な見え方になります。それが効果が繋がっているのかもしれません。

先ほども申しあげたとおり、まだ「VePanel」を導入されているサイトは少ないので、導入頂ければ先行優位性があるかと思います。離脱ユーザーが多くてお困りの方はぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。

ご興味ありましたら弊社までご連絡ください。

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ローカルSEOで大切な3つのステップ

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ローカルSEOにおいては、検索順位の改善、ウェブサイトへの流入の増加を通じてサイト集客の強化を図っていくことがとても重要です。そしてよく練られたSEO戦略は、調査分析に始まり、指標の推移の追跡調査、さらには目標の達成状況の分析で終わります。
今回は戦略的でありつつも比較的シンプルな形で、ローカルSEOの取り組み方を見ていきましょう。

成果につながる効果的なローカルSEOロードマップを作成する

ローカルSEOの取り組みを考える際、私たち、seoClarityは下記のような項目を重要と考え検討します

・自社ビジネスの現在のポジショニングを検討し、今後の方向性を考える
・競合と比べた際の自社のローカルSEOの状況を考える
・目標を達成するためのタスクの優先順位づけの方法を考える

これらの項目に留意しつつ、以下にご紹介するロードマップに沿って取り組めば、プロジェクトの成功を良い形で収めることができるでしょう。

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ステップ1:調査と分析 
ステップ2:タスクの優先順位づけを行う
ステップ3:自社の進捗を追っていく

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■ステップ1:調査と分析

ステップ1は調査と分析です。業界によって状況は異なるため、自社のビジネスについて独自の調査を行う必要があります。

1. 関連性の高い検索語を見つける
Googleのキーワードプランナー、さらにはGoogleトレンドなどで、多く検索されるローカルに関わるキーワードを抽出することができます。また、seoClarityの検索回数調査ツールも便利です。

自社のサービスや製品について検索する際にユーザーが用いるキーワードやフレーズを調査によって明らかにし、リスト化していきます。

どのキーワードが最も重要かを判断するために、検索回数に基づいてリストの整理を行います。

その際、一般的なキーワードに比べローカル検索のキーワードは検索回数が少なくなることも考慮しておきましょう。全国規模・あるいは世界規模で使われるキーワードではなく、地域掛け合わせなど絞り込んだキーワードを見ていくことになるため、当然そのような結果になります。

一例:
「給与支払いサービス」と「給与支払いサービス シカゴ」
「ウェディングドレス」と「ニューヨーク ウェディングドレス」

2.自社の立ち位置を把握する
ローカル検索に関わるキーワードを入力して、競合に比べ自社がどうなっているかを確認します。Googleで検索すると、各キーワードでどのサイトが上位に表示されるかを確認できます。
また、seoClarityのもつ優れた上位サイト分析機能を使うことで、自社のキーワードリストに関して上位表示されるサイトを特定することができます。

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                          出典:seoClarity

3.自社の競合サイトをベンチマークする
上位表示されている競合と比較して自社がどういった状況になっているかを確認します。その際、下記にフォーカスを当てて見ていきます:
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サイテーション
NAPの不一致:ビジネス名(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone)
Googleマイビジネスページ
レビュー
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これらの項目を見ていくことで、自社サイトが現在どの程度うまくいっているかを確認することができます。また、進捗を追っていく際にもこれらの情報が必要になります。


■ステップ2:タスクの優先順位づけを行う

タスクによって重要度は異なります。下記3つの項目に焦点を当てることで、ビジネスの成功確度をより高めることができます。

1. ローカル検索におけるランディングページの最適化
各店舗について、個別のランディングページが必要です。これにより、各店舗について、特定のエリアでの最適化を行うことができます。そして、ユーザーからみた観点と、サーチエンジンの観点で、コンテンツに求められる要素が異なる点にも気を付けます。

ユーザーが知りたいものは何か
実際のユーザーは、利用するサービス選定する上で役に立つ情報を求めています。ユーザーはその店舗がどこにあるのか、営業時間は何時から何時までか、カスタマーサービスへの連絡方法はどうすればよいかといった内容を知りたいと考えています。もしユーザーが必要とする情報を得られない場合、彼らはサイトを離脱し、より詳しい記載のあるサービスを選んでしまいます。

各ランディングページに下記のような情報を盛り込むことで、潜在顧客が自社のサービスを知るプロセスを改善することができます。
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・NAP(ビジネス名(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone))
・営業時間
・道順
・Click to call(クリックトゥコール)の電話番号の配置
・Googleマップのロケーション
・各店舗が提供しているサービスの情報
・各店舗が提供しているクーポンや割引
・各店舗のレビューやスター評価
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サーチエンジンが知りたいものは何か

検索エンジンはユーザーの検索にマッチした情報が掲載されたページを探しています。検索エンジンはwebクローラーを使い情報を見つけ、整理します。特定のタイプの情報を盛り込むことで、Googleがwebクローラーを使って自社サイトを巡回し、サイトのビジビリティを高めるプロセスを促進することができます。
以下にローカル検索のランディングページに必須な、基本的なローカルSEOの内部施策項目をご紹介します。
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・メタデータ
・URLの最適化
・ジオ・サイトマップ(geo sitemap)
・構造化データ
・各店舗ページのサービスカテゴリー
・コンテンツの最適化
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2. サイテーションを獲得する
サイテーションとは、他のページに自社のビジネス名、住所、さらには電話番号が記載されている状況を指します。サイテーションは、GoogleとBingにおいてローカル検索アルゴリズムに関わる重要な要素です。それらのページに掲載された自社のビジネスに関する情報が正確であればあるほど、ローカル検索結果で上位に表示されます。
また、サイテーションを集める上で役立ついくつかのサービスがあります。最も優れたものとしては、下記が挙げられます:

(注:米国では、各種のローカル情報に特化した検索エンジンなどに掲載されている自社情報を一括で更新できる下記のようなサービスが提供されています。)

InfoGroup     http://www.infogroup.com/
Acxiom     http://www.myacxiompartner.com/
Localeze     https://www.neustarlocaleze.biz/
Factual     https://www.factual.com/
これらサイトを使って、自社サイトのビジビリティを強化しましょう。
(注:日本国内では上記のようなサービスはあまりポピュラーではありませんが、各種の地域情報サイトや口コミサイトなどに掲載されている自社の情報を確認し、より正確なものにしていくことで、サイテーションの向上を図ることができます。)

3. 各店舗の情報を検索エンジンに伝達する
自社のランディングページを主要な検索エンジンに伝達する必要があります。もしこれを行わなかったら、検索エンジンは自社ビジネスをローカル検索のパック表示に掲載しない可能性があります。一例を下記にご紹介します:

Googleマイビジネス     https://www.google.com/intl/ja_JP/business/
Bing Places for Business    https://www.bingplaces.com/ (日本未提供)
Yahoo Local    https://local.yahoo.com/ (米国)


■ステップ3:自社の進捗を追っていく

自社の取り組みが自社ビジネスのネット上でのビジビリティ改善につながったかどうか、指標を追跡していくことで把握することができます。追跡すべき指標としては下記のようなものが挙げられます:

ローカル順位:自社サイトのページが何位かをトラッキングします。もし順位が上昇した場合は、取り組みがうまくいっている証拠です。もしそうでない場合は、より良い結果のため、アプローチを見直すことが大切です。seoClarityの都市別順位機能を活用することで、キーワードの順位を都市別に見ていくことができ、自社の進捗を正確に測定することが可能です。

サイテーション:サイテーションを追跡していくことで、検索エンジンに対する最適化が進む前、初期段階での最適化をしっかり行うことができたか確認することが可能です。

サイト流入:流入の増加はSEOの改善を図る最も良い指標の1つです。

電話件数とコンバージョンの追跡:SEOによりオフラインでのユーザーの行動を促進することができます。もしある店舗が顧客からより多くの問い合わせを受けた場合、皆さんのローカル検索に関する取り組みが重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

結論:
ローカルSEOは多くの作業を必要とします。また、その際にseoClarityが持つローカル検索関連機能を活用することで、調査、分析、タスクの優先順位づけ、進捗の追跡などに多くの時間を費やすことなく、目標達成へ向けて取り組みを推進していくことが可能です。

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アフィリエイトと相性の良い商品、サービスとは

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今回はどのような商材がアフィリエイトに向いているのか、また業界の例を挙げてご紹介致します。 

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【目次】

1 .アフィリエイトと相性の良い商品、サービスとは?
2 .まとめ

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1. アフィリエイトと相性の良い商品、サービスとは?

成果報酬型でリスクの少ないアフィリエイトですが他の広告同様に商品、サービスとの相性はあります。

<相性の良い商品、サービス>

・コンプレックス商品

ダイエット系や育毛剤系のコンプレックス商材は実店舗で購入することに抵抗があると考えている消費者が多くおり、インターネットでの購入が多い傾向にあります。

また、コンプレックスを解消したいという潜在ニーズも高いため、アフィリエイトでは注文が出やすい商品となっています。

・無料会員登録

ユーザーへポイントを付与するなどインセンティブをフックにして無料会員登録を促すケースが主流となっています。

インターネットで完結できることから消費者も気軽に申し込みができ、アフィリエイトサイトも訴求がしやすいことからが出しやすいサービスとなっています。

その他、車の無料一括査定や引っ越しの無料一括見積もりも同様に成果が出しやすく、アフィリエイターから人気のサービスとなっています。

・インターネット限定のキャンペーンがある商品、サービス

例えば、エステのインターネット予約限定割引や通信販売のインターネット購入限定割引など、インターネット限定のキャンペーンがある商材やサービスはアフィリエイトと相性が良い傾向が見られます。

インターネットで購入するメリットが有るためアフィリエイトサイトが掲載しやすく、ユーザーへの目にも止まりやすいので成果に繋がりやすいと考えられます。


<相性の良くない商品、サービス>

・地域が限定されている

不動産の資料請求など、地域を限定して商材を訴求したい場合、成果の対象となるユーザーが限られるため、アフィリエイトサイトへの掲載が進まない傾向にあります。

・購入単価が高額な商品

宝石など商品単価が高額な商材はインターネットで購入を完結するユーザーが少なく、アフィリエイトでは獲得が進まない傾向にあります。

・法人向け商品、サービス

アフィリエイトサイトはほとんどが一般消費者向けのウェブサイトとなっているため、法人向けの商品、サービスは掲載されづらく、成果に結び付きづらい傾向にあります。

・短期プロモーション

アフィリエイトは中長期的な広告施策であるため、実施期間があまりにも短い場合は効果が現れる前にプロモーションが終了してしまいます。

理由は、アフィリエイトはアフィリエイトサイトでの広告掲載から成果が発生するまでに時間がかかる傾向にあるためです。

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2. まとめ

今回はアフィリエイトと相性の良い商品、サービスを紹介致しました。広告主様にとってリスクが少ないアフィリエイト広告ですが、もちろん業界やカテゴリによって相性はあります。訴求したい商品やサービスによってプロモーション手法を使い分けることがインターネット広告で効果を発揮するためのコツでもあります。

インターネット広告におけるアフィリエイトの位置づけに関しては下記の記事をご参考ください。

参考:アフィリエイトとは?~基礎知識編~

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セグメント別最適化でCVRアップ

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今回は、DLPOのセグメント機能を用いた「セグメント別最適化」という手法についてお話させて頂きます。

※DLPOとはABテストやターゲティングを実施してサイトのCVRを上げるためのツールです。

「セグメント別最適化」とは、ABテストを実施した際にセグメント毎のチャンピオンを見つけ出し、検証が終了したらセグメント毎に見つけ出されたチャンピオンを配信し続けるという手法です。

この最適化を実施することにより、通常のABテストでチャンピオンを見つける以上のCVRアップが期待できます。

なお、セグメントとは、

  • 地域セグメント(47都道府県)
  • 曜日セグメント(月~日)
  • 時間帯セグメント(0~6時、6~12時、12~18時、18~24時)

のように細分化した集合の事を言います。

少し分かりにくいと思いますので例を出します。

例えば、以下の5つのボタンでABテストを実施するとします。

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通常のABテストですと、全ユーザーに対して上記5つのボタンをランダムに配信し、その結果としてどのボタンがチャンピオンであったかを導き出します。

上記のテストをした結果、全ユーザーに対するチャンピオンはボタンBでした。

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それでは、セグメント毎に見た場合はどのような結果になったでしょうか?

今回は、地域毎にセグメントを切ってみて分析してみました。 結果は以下の表になります。

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赤色が各セグメントにおいてもっとも効果の良かったボタンになります。 まとめると各地域のチャンピオンボタンは以下のようになりました。

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全体のチャンピオンは緑色でしたが、このようにセグメント別に見ますと緑以外のボタンがチャンピオンになっているセグメントもあるのです。

仮に全体のチャンピオンの緑に固定してしまったら、「東京」「中国・四国」以外はチャンピオンではないボタンが表示され続けることになり、機会損失をしてしまいます。 そうならないためにもセグメント毎にチャンピオンを配信する必要があるのです。

実際にDLPOを使って「セグメント別最適化」を実施しているサイトでは、以下のような結果になっています。

  • デフォルトを配信  CVR:0.51%
  • 全体のチャンピオンを配信 CVR:0.62%
  • セグメント別最適化で配信 CVR:0.67%

このように、「セグメント別最適化」で配信した場合はデフォルトの1.31倍CVRがアップしました。(全体のチャンピオン配信はデフォルトの1.22倍)

単純なABテストよりも「セグメント別最適化」でチャンピオンパターンをセグメント毎に配信した方が効果が良い事を分かっていただけたのではないでしょうか。 ぜひ「セグメント最適化」を実施して頂ければと思います。

なお、「セグメント別最適化」ができるLPOツールは現在DLPOのみです。(弊社調べ)

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