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【セミナーレポート】 「Cross Forum2015〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォンSEOが繋ぐオウンドメディアの未来〜」

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こんにちは。R&D(リサーチ&ディベロップメント)の小山です。

今回のコラムは、5月15日(金)に開催した当社主催の「Cross Forum2015〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォンSEOが繋ぐオウンドメディアの未来〜」に関するセミナーレポートをお送りいたします。

今回のセミナーでは弊社とパートナシップを結んでいるseo clarity社を中心に米国から訪日した3名に加え、CRO事業のパートナであるデータアーティスト様、DLPOでのCV改善事例紹介としてレオパレス21様等、多方面からの方々に登壇頂く、内容が盛りだくさんのセミナーとなりました。

セミナー後の懇親会では登壇者とご参加頂いた皆様、またご参加者様同士で闊達な意見交換・コミュニケーションをとって頂くことができ、大盛況のうちにセミナーを終えることができました。

◆セミナー要旨

本セミナーは5講演あったため、3部構成に分けてコラムをお届けしたいと思います。

まず今回は、アメリカより来訪頂いたパムディドナー氏のコンテンツマーケティングについてのレポートをお送りします!


■第一部
「The Five Trends of Content Marketing and What You Can Do About It
~コンテンツマーケティングの5つのトレンド~」
グローバル・コンテンツ・マーケティング・ストラテジスト パム・ディドナー氏

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昨今アメリカ、そして日本でも注目を集めています「コンテンツマーケティング」について、今回アメリカより来日頂きましたコンテンツマーケティングの権威で、元インテルのグローバル統合マーケティングマネジャーのパム・ディトナー氏に、5つのトレンドについて紹介頂きました。

*セミナーでは「コンテンツとは何か」、そしてコンテンツマーケティングで重要な5つのトレンド毎にポイントとなる考え方や手法について、企業事例を交えながらお話頂きました。

▼セミナー要点

セミナーを始める前に参加者の皆様へ2つの質問をされるところからセミナーはスタート!

・コンテンツとは何か?
⇒意味のある情報を人に伝えるものは全てコンテンツ

・なぜ同じコンテンツを複数回開くのか、サイトにいくのか?
⇒1.何かおもしろいものがあるから
 2.知りたいものがあるから
 3.挑戦したいから
 4.問題解決したいから
 5.何かを得たいから

▼コンテンツマーケティングで重要な「5つのトレンド」

*上記5つのトレンドについての重要となる考え方や手法について以下簡単にご紹介いたします。

 Device(デバイス)

重要なこと:「デバイスが異なっても同じコンテンツ」をユーザーに届けられるようにすること

⇒デバイスに合わせたコンテンツの「転用、再利用、再パッケージ化」
⇒「目的の意味(なぜその目的を立てるのか)」
 「自社のカスタマー(ユーザー)理解」
 「マーケティングする意味」
の3点を考える。

 2.Design(デザイン)

重要なこと:モバイルアプリとPCサイト、また大きさの異なる多様なデバイスを意識した最良なコンテンツを思い描くこと

⇒大きさの異なる多様なデバイスに合わせて、レスポンシブなデザインにする(スマートフォン、タブレット、iWATCH…)

 3.Technology(分析)について

重要なこと:コンテンツとデザインを最適化し洗練するため、データ分析を活用すること

*セミナーでは、サウスウエスト航空・NYタイムズの事例を用いて、具体的手法を紹介頂きました。

 4.Channel(チャネル)について

重要なこと:「カスタマージャーニー」に立ち帰ること

(今後圧倒される程の多種多様なweb上のチャネルがあふれていくであろうが、これら全てのチャネルが必要なのでしょうか?)
⇒ユーザーが、どのように①購買するか②調べるか③学び取るか④情報収集するか、にフォーカスする。

 5.Timing(リアルタタイムマーケティング)について

重要なこと:GoogleやAmazonのように即時で消費者が求めるものを提供するwebサービスの台頭により、ユーザーは「サービスや商品が即時に提供されること」を期待

・しかし私たちは24時間、オンライン対応できますでしょうか?
⇒インフラ/ツール/リソース/予算/他部署間連携等の課題に対して、会社内で戦略についての議論ができないと、リアルタイムマーケティングへの対応は厳しいと考えられる。

▼まとめ

・日本企業でマーケットを担う部署は、「コストセンターであり、取り組んでいることが不明瞭で、同じ人が長期間取り組むこと・社内変革を起こすことが難しく、また創造性は高い価値と認識されていない」と言われていますが実際そのとおりでしょうか?
コンテンツマーケティングを含め、マーケティング活動を推進するためには、営業・IT・役員等、他部署と会話と連携を取ることが重要となります。ぜひ社内発信・活動を継続しユーザー・自社両者にとって最良で有益なマーケティング活動に邁進頂きたいと思います。

▼登壇者プロフィール

グローバル・コンテンツ・マーケティング・ストラテジスト パム・ディトナー氏元intel社のグローバル統合マーケティングマネジャーとして、約20年間プロダクトリリースやグローバルキャンペーン、マーケティング戦略や立案等に従事。
最新著書「Global Content Marketing」はInc.誌により「2014年を代表するマーケティング書籍10冊」の1つに選定されています。

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【セミナーレポート第2弾】Cross Forum2015〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォンSEOが繋ぐオウンドメディアの未来〜

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こんにちは。R&D(リサーチ&ディベロップメント)の小山です。

今回のコラムでは先日に引き続き、5月15日(金)に開催した当社主催の「Cross  Forum 2015〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォンSEOが繋ぐオウンドメディアの未来〜」のレポート・第2弾をお送りいたします。

*セミナーレポート・第一弾はこちら

第二部
認知のデータを獲得に変える!
~データドリブンなコンバージョンレートオプティマイゼーション~
データアーティスト株式会社 代表取締役社長 山本 覚氏 

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▼セミナー概要

第二部ではデータアーティスト株式会社・山本様にご登壇頂き、「ターゲティング」と「DMP」とは、そしてデータ分析・解析を基にしたCRO施策のポイントやSNS解析ツールを用いた最適化等を中心に、データドリブンなCROについてご紹介頂きました。

*セミナーでは、5種類のターゲティング・DMP・ソーシャル解析等を活用した改善について、実際の企業様オウンドメディアでの改善事例を交えてお話頂きました。

▼セミナー要点

セミナー冒頭ではデータアーティスト株式会社様・山本様のご紹介、そして「なぜターゲティングが必要なのか」について身近な事例を交えた解説にて、第二部はスタート!

 5種類のよく使われるターゲティング

時間帯別のターゲティング

リファラ(検索キーワード)に連動したターゲティング
エリア(IP)に連動したターゲティング

UAによるターゲティング
クッキーによるターゲティング

⇒セミナーでは、上記5つのターゲティングについて、実際の企業様サイトでの具体的な改善事例・結果を交えてお話頂きました。

例えば「3.エリア(IP)に連動したターゲティング」の改善事例については、全国5拠点で展開する眼科クリニック様サイト上で、訪問ユーザーの地域に連動したクリニックを表示するターゲティングを実施。結果来院申込CVRを約2倍に改善した事例を紹介。

 DMPを使ったターゲティング

・DMPとは:「データマネジメントプラットフォーム」の意味でデータを統合してマーケティングを良くする仕組み

⇒DMPの登場で、より詳細なターゲティングへの道が開かれたといえます。

・DMPでできるようになったこと
└性別、年代でターゲティング
└趣味、嗜好に応じたターゲティング 等

*DMPを活用したサイト上のCVR改善については、ECサイトを運営する企業様の、性別や趣味嗜好に応じたDMPターゲティングの導入事例と改善結果をご紹介頂きました。

 DMPを使ったペルソナ構築

・DMPの情報はクリエイティブプランニングにも活かすことが可能、その特徴とプロセスとしては以下3点が挙げられます。

一人ひとりのユーザーが調べたキーワードをサンプリング

洗い出したキーワードをマッピング→ネットワーク化→グループ化
プランニングの構築

▼まとめ

・人の興味は多くのデバイス・コンテンツ・チャネルの出現などで流動的に変化していくので、自社オウンドメディアの訪問者データの分析や解析、さらにソーシャルデータ等を活用し「潜在的な需要」をつかんでいくことが今後はより大切になってくると考えられます。

▼登壇者プロフィール

データアーティスト株式会社 代表取締役社長 山本 覚氏

東京大学博士課程在籍時に人工知能を専攻。その後アイオイクス株式会社のLPO事業部にプロダクトマネジャーとして、LPOツール「DLPO」の全アルゴリズムを開発し、2013年にデータアーティスト株式会社を設立。
現在「DLPO」は300社超に導入され、4年連続LPOツール売上NO.1となっている(2011年~2014年)

第三部
レオパレス21の問い合せ率を1.5倍に上げた「セグメント別最適化」とは?
~A/Bテストの先へ。統計的手法を用いた分析・最適化事例~

株式会社レオパレス21 賃貸営業企画統括部 理事統括部長 佐々木 竜也氏
クロスフィニティ株式会社 CROディビジョンマネジャー 田中 宏明

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▼セミナー概要

第三部では株式会社レオパレス21 ・佐々木様と弊社・田中の両名によるセッションで、レオパレス21様のPCサイト問い合わせ率を1.5倍に上げた各種CVR改善施策と、スマホサイトにおける3ヶ月間・18のCVR改善施策についてご紹介頂きました。

*セミナーでは、サイト上で実際に行ったA/Bテストの具体的な手法や要因分析等についても解説頂きました。

▼セミナー要点

・PCサイトでのCVR改善
⇒A/Bテストで1.25倍のCVR改善+セグメント別最適化によりA/Bテストの効果を約2倍=約1.5倍のCVR改善

・スマホサイトでのCVR改善
⇒約3ヶ月間で18の施策を実施し、「物件詳細」から「問合完了」までの遷移率を、116%改善(目標は110%UP)

 各種テストをやる際のポイント

予想できるもの、できないものがあることをまずは認識

結果が予想できるものであればすぐにやるべき
結果が予想しにくい、できないものであれば、A/Bテストで試してみるべき

*ただ、サイト来訪するユーザーを「ひと塊」で考えるのではなく、最適化した情報をそれぞれのユーザーに届けることが必要ということが言える
⇒ターゲティング×テスト=「セグメント別最適化」

・施策効果が良いとわかっている場合
⇒ターゲティング

・そうではない場合
⇒仮説→検証→最適化→仮説・・のサイクル&属性ごとの結果に基づいた最適化が必要

*実際サイト上で実施しましたA/Bテストのクリエイティブパターンや各テストの詳細結果(数値)の紹介については割愛させて頂きます。

▼まとめ

レオパレス21様のように、PC・スマホサイト共にCVRを大きく改善することに成功した要因は以下の2つであると考えられます。

1.関係各社との連携をしっかりとディレクションしたこと

2.各社の役割、責任の所在を明確化し、仮説→検証→最適化といったPDCAサイクルを回したこと

CROの施策対象となる領域はDMPの登場等による、分析対象の拡大によって、更に発展していくのではないでしょうか。

▼登壇者プロフィール

株式会社レオパレス21 賃貸営業企画統括部 理事統括部長 佐々木 竜也氏

1988年株式会社レオパレス21に入社、同社賃貸事業部の営業部長を経て賃貸営業企画部門を統括。実店舗での施策、新規キャンペーン開発、インターネットプロモーションを統括し、オンラインとオフラインを横断的に検証し効果改善を行う。

クロスフィニティ株式会社 CROディビジョン マネジャー 田中 宏明

2005年にマッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社に入社。戦略系のコンサルタントを経験後、2006年に株式会社オプト入社。SEMコンサルタントを経て、SEO事業部の立ち上げに従事。2010年にクロスフィニティに転籍後、ソーシャル関連の新規事業立ち上げを経験し、2011年よりLPO事業の立ち上げを行う。2013年よりCROディビジョン・マネジャーに就任。

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【セミナーレポート第3弾】「Cross Forum2015〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォンSEOが繋ぐオウンドメディアの未来〜」

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こんにちは。R&D(リサーチ&ディベロップメント)の小山です。

今回のコラムでは先日に引き続き、5月15日(金)に開催した当社主催の「Cross  Forum 2015〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォンSEOが繋ぐオウンドメディアの未来〜」のレポート・第3弾をお送りいたします。

*セミナーレポート・第一弾はこちら

*セミナーレポート・第二弾はこちら


第四部
How companies can create and manage a process for content marketing within the seo Clarity platform
~seo Clarityを利用したコンテンツマーケティング戦略立案と管理について~
seo Clarity共同創設者兼チーフアーキテクト ミト・ガンジー氏

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▼セミナー概要

第四部では弊社がパートナシップを結び、米国シカゴに本社を置くseoClarity社・共同創設者兼チーフアーキテクトのミト・ガンジー氏にご登壇頂き、同社が提供するエンタープライズ型SEOツール「seo Clarity」を活用した、ユーザー増加・エンゲージメント獲得の為のコンテンツマーケティング戦略立案を中心にご紹介頂きました。

*セミナーでは「seo Clarity」の管理画面を用いながら、これからのSEOやコンテンツマーケティングのポイントをお話頂きました。

▼セミナー要点

SEOは「Search Experience Optimization」

・これまでのSEO
└サーチエンジンの仕組み(アルゴリズムなど)に対する最適化

・これからのSEO
└「Search Experience Optimization」、検索エンジンでのユーザーエクスペリエンスに対する最適化

⇒例)エラーページがないこと、ページ読み込みスピードが速いこと、ユーザーに対して適切なコンテンツになっていること等

 Search Experience Optimizationを実現する為のポイント

・ユーザビリティーの最適
└読み込み速度、インデックス化など

・関連性のあるコンテンツの最適化
└ユーザーに伝わりやすく役に立つ、新しいコンテンツを準備する

・オーソリティの最適化
└コンテンツがユーザーに適切に届き、シェアされやすい環境を整える

 実現させる為のステップ

1.ユーザーのニーズをまとめる

2.ユーザーのニーズを満たすメッセージを作り上げ、ユーザーの興味を捉える

3.ユーザーにメッセージが届くよう、適切な場所・時間で発信する

4.ユーザーのエンゲージメントを改善し、牽引する為に、パフォーマンスの推移を分析する

seoClarityの活用

 seoClarityでできるここと

└世界各国に合わせたキーワード調査を、簡単に実行可能

└見やすいビジュアルで関連性の高いキーワードを探索可能 

└競合他社のキーワード分析も可能

└コンテンツのメッセージ構築に、Content Ideas(コンテンツアイデア)という機能が活用可能

→キーワードを入力すると、Q&Aサイト等からそのキーワードに該当する記事をピックアップし、リストアップすることができる機能

<活用手法・シーン例>

入力したキーワードに対して、ユーザーがどのように考えているかを把握し、キーワードプランニングをする上での補助・促進が可能

 コンテンツの「質」とは?

・ユーザーのニーズと、コンテンツの関連性の高さ

・ユーザーに役立つものであること

・独特性があること

・新鮮であること

▼まとめ

これからのSEO・コンテンツマーケティングのPDCAサイクルには以下の4点が重要なキーになると考えられます。

1.エンドユーザーに焦点を当てる

2.ユーザーのニーズを把握・明確化する
3.高品質のコンテンツを作成する

4.そしてそれらをユーザーの元へ届け、分析を行う

従来のSEO施策に活用できるツールに加え、「seo Clarity」のようなエンタープライズ型ツールを活用頂くことで、自社オウンドメディアのSEO改善・コンテンツマーケティング戦略立案等に貢献し、ますますのユーザー獲得・エンゲージメントの向上につながるのではないでしょうか。

▼登壇者プロフィール

seo Clarity共同創設者兼チーフアーキテクト ミト・ガンジー氏

米ロチェスター工科大学にてMBAを取得。2000年にActonia社に共同創設者として参画し、SEO・PPC・アフィリエイト等

多岐に渡る事業を展開する。2008年にseo Clarity社の立ち上げに共同創設者兼チーフアーキテクトとして参画し、高機能ツールのSEOツール「seo Clarity」を開発。

またTime Online、Search Engine Landを始め、多くの有名メディアでその発言が引用されるなど、オピニオンリーダーとしても活躍。

第五部
The importance of Mobile SEO and how it is different than desktop SEO
~スマートフォンSEOの重要性とデスクトップSEOとの違い~
seo Clarity チーフエバンジェリスト キース・グッド氏

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▼セミナー概要

セミナー最後のパートである第五部では引き続きseo Clarity社より、チーフエバンジェリスト・キースグッド氏にご登壇頂きました。第五部では昨今話題になっているモバイルフレンドリーアップデートがスマホ検索に与えた影響、そしてスマートフォンSEOの重要性や施策のポイントについて、デスクトップSEOとの違いを比較しながらお話頂きました。

▼セミナー要点

昨今のモバイルフレンドリーアップデートについて

 Googleの動きの整理

・2015年2月頃にモバイルの要素を順位に使うとアナウンス

・レスポンシブwebデザインを推奨(様々なデバイスで最適な表示を行う為)

⇒Googleのアップデートは地域ごとに順次適用するのが常だったが、今回は異なっていた。

 日本の携帯電話市場の変化

・日本において、スマートフォンは今まさにガラケーを追い抜いているところ

・マーケットは大きく変化し、モバイル検索の流入は大きく拡大していくと予測される

⇒日本はガラケーが主流であったが、スマホのシェアが拡大し、若者の70%はスマートフォンを使うようになると予測される

 モバイルSEOの重要ポイント

・モバイルCTRは1位において27.7%であるが、2位だと9.2%に下降、上位表示が非常に重要

(PCのCTRは1位が19.3%、2位が11.4%) *seoClarityの調査により

・4/21のモバイルフレンドリーアップデート後、検索順位に影響はあったが、非常に軽微なもの

└4/24に6.1%の変化があったが、すぐに元の変動幅に戻った

└4/21へ向けて多くの企業がモバイルフレンドリーに取り組んだ結果、予測していたよりも大きな変動は起きなかった

*セミナーでは、モバイルフレンドリーアップデートの明暗について、Google・UKでの75,000KWの調査と企業サイトの事例を用いて解説頂きました。

 グーグルボットの今後の進化について

・これまで
└条件に合致するかしないかの検索(オールオアナッシング)

・これから
└ユーザー(人間)を真似る(ワードだけでなく、コンセプトを意味とともに読み取る)

⇒様々なサイズのデバイス・スクリーンに対応する必要がある

⇒グーグルボットに対しても、「顧客」のように振る舞うことが大切

例)読み込みスピードの高速化、クローラービリティ、リンク切れがないこと、カノニカル化等

*重要なポイント(ほんの一例を紹介)

・SilverlightやFlashを避ける

・グローバルサイトではhreflangが重要

・テキストブラウザも使ってみる

・schema markupの活用

▼まとめ

今後日本ではますますスマホユーザーの増加、併せてモバイル検索の流入も増加が予測されますので、以下の3点がスマホSEOを推進していく上で重要になっていくのではないでしょうか。

1.正しいコンテンツを作ってエンゲージメントを高める

2.スマートフォン重視のサイト構築(レスポンシブやスマホ独自のユーザビリティーに対応可能な サイト)
3.モバイルに関し、技術的にも対応し優位性を構築する

▼登壇者プロフィール

seo Clarity チーフエバンジェリスト キース・グッド氏

DELLといったグローバル企業を始め、オンラインマーケティングに約20年以上・SEOに約8年以上携わり、インターネットやSEOの発展をブログやグローバルECサイト等を通じて自ら経験し、現在はseo Clarityのチーフエバンジェリストとして活躍。

多くのデータ活用を基にseo Clarityのトレーニング等を、多種多様なクライアントや代理店へ手がけている。

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CRO(コンバージョン・レート最適化)における人工知能の未来

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1950年代に本格的に着手されて以降、何度かのブームを経て、80年代後半から長い停滞期に入っていたと言われる人工知能(AI)研究ですが、近年、インターネットの爆発的な普及による大量のデータ、いわゆるビッグデータを用いた機械学習技術(中でもディープラーニングと呼ばれる技術)が急速に発展しており、産業への利用が進んでいます。人工知能やAIという言葉は、もはや映画や小説の中の話でなく、ビジネスのニュースの中で頻繁に耳にするようになりました。(ややバズワード化し、乱用されている感もありますが。)

人工知能を用いることによって、大量のデータから個人や集団(クラスター)のニーズを特定することができるため、特にマーケティングとの相性は非常に良いのですが、今回のコラムではその中でも、CRO(コンバージョン・レート最適化)と人工知能の関係について、書かせていただきたいと思います。

CROにおける人工知能の活用の方向性として、既に取り組みが始まっているものに限っても、大きく4つ挙げられるかと思います。それぞれについて、以下に記載したいと思います。

(1) インターネット上やサイト内での行動などから、各ユーザーの属性・傾向を判別/推定する

DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)と呼ばれるサービスが、そういったことを既に実現しています。海外ではBlueKai、国内ではIntimate Mergerなどが有名です。弊社でも、DMPとDLPO(ABテスト&最適化ツール)を連携させることで、新規ユーザーに対して属性ごとに最適なクリエイティブを表示する、といった施策を実施させていただくケースが増えてきました。

(2) サイト上の課題箇所を発見し、改善策を提案する

Google Analyticsなどの解析ツールと連携することで、サイト内でどのページに課題があるのかを、人工知能が定量的に分析します。国内でもwacul社の「AIアナリスト」などがサービス提供を開始しています。現時点ではまだ、ページ単位での大まかな課題や改善案の提示にとどまりますが、今後、より精度が上がり、パーツ/コンテンツ単位の課題発見や、それらに対する具体的な改善案の提示が可能になってくると考えられます。

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(3) ユーザーごとに最適なクリエイティブやページ構成を発見し、最適化する

予め登録したクリエイティブやページ構成の中で、ユーザー属性ごとにどのパターンが最適か、を人工知能が導き出します。国内ではDLPO、海外ではAdobe Targetなどのツールが有名です。現時点では、特定のページ内における最適化に使用していますが、今後、サイト構成すらもユーザーごとに動的に最適化できるようになっていくと考えています。

(4) ユーザーに見せるクリエイティブ自体を人工知能が考える

ニューヨークに本拠を置くPersado社は、 キャッチコピーや文章の作成を自動化するプラットフォームを開発しました。彼らは50万の文章を8年掛けてデータベース化し、さらに2年掛けてプログラム開発したそうです。Persadoのシステムが自動執筆したキャッチコピーは、人間のコピーライターが書いたものよりも、なんと95%の確率で効果が高いという結果も出ています。人工知能はデータを与えれば与えるほど精度が高まっていくため、この勝率はさらに改善していくでしょう。現在は日本語には未対応のようですが、今後、日本語にも対応したサービスが出てくると考えられます。

以上、今回のコラムは、「人工知能とCRO」というテーマでお届けしました。我々人間としては、人工知能を恐れるのでなく賢く活用し、(少なくとも当分の間は)人間にしかできない、よりクリエイティブな仕事にフォーカスしていくことが求められると思います。

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【調査結果】デバイス別・時間別のユーザー動向調査(seoClarity社調査・2015年4月)

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今回の記事では、弊社パートナーのseoClarity社が200ドメインを対象に行ったデバイス別・時間別の自然検索経由の流入データに基づくユーザー動向に関する調査結果をご紹介します。

本調査結果がデジタルマーケティング施策を考える際のご参考になれば幸いです。

【注】今回の記事内容は、当社と業務提携をしているseoClarity社にて発表した調査内容を翻訳・再編集したものです。

本調査結果の要点

1:PCの流入は午前7時ごろからピークに向かい、午後3時ごろから減少

2:夕方において、PCが減少する一方でモバイルの流入は上昇を続けている

3:タブレットは一日の利用時間の終盤に最も利用が多くなる


本調査の背景:モバイルでの使いやすさをいかに向上させるか

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検索エンジンに携わるマーケティング担当者の間で、モバイルの重要性に焦点が当たっています。それに加えGoogleのモバイル順位アルゴリズム変更の発表により、今後の変化をめぐって大変な混乱となりました。

ここからも明らかなように今後モバイルが非常に重要なものとなることは明らかです。モバイルフレンドリー(スマホ対応)である、ということは、モバイル端末の画面サイズによらず、良好なユーザビリティを実現することを意味します。

以前に取りあげたように、テキストサイズやリンク部分の余白の取り方などの簡単なものから、スクリーンサイズやページの読み込み速度に基づいてコンテンツを調整するといった開発負荷のかかるものまで、その対応策は様々です。

こうしたスマホ対応を考える際の材料として、本調査では2015年3月のある一週間を例に、200ドメイン以上の自然検索経由の流入データを分析、ユーザーがサイトへアクセスした際に利用したデバイスについて調べました。

ユーザーの行動を把握する

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ウェブサイトに対する流入傾向は、それぞれの業界がターゲットとする市場によって異なります。いつ、どのように潜在顧客がアクションを取るかを把握することで、どのような項目をテストすべきか、どの時間が最も適切かを決める上での参考情報が得られます。

上記のグラフを見ると、一週間のうち自然検索全体の値が最も多いのは週の初めですが、モバイルとタブレット端末では実際には週末に最も流入が多くなっています。

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自社サイトに訪問する時間、曜日、そしてユーザーが使用するデバイスを特定できれば、それは非常に貴重な情報になります。そうした観点から自然検索経由の流入の時間別推移(上記グラフ参照)をみると、PCに関する流入は午前7時ごろからピークに向かい、午後3時ごろから減少していくことが見て取れます。

仕事でコンピューターを使用しているユーザーの数を考えると、流入につながっている主なデバイスがPCであることは自然に受け止められるでしょう。
全体を俯瞰した際に非常に興味深い点は、

1. PCとモバイルについて、一日の利用開始・利用終了時間に類似性が見られる。

2. 夕方において、PCが減少する一方でモバイルの流入は上昇を続けている。

3. タブレットは一日の利用時間の終盤に最も利用が多くなる。

の3点です。

業界ごとの各デバイスの利用状況

大まかな推移を全体のデータから見る一方で、自社の属する業界に絞りこんでデータを見ていくことは非常に大切です。さらに全体傾向と自社の属する業界の傾向が異なる場合は、特に重要になります。

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たとえば電機業界は全体の傾向に反し、週全体に渡ってPCよりモバイル端末の方がより多くの自然検索流入を得ており、タブレットを含めるとより一層顕著です。

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同じく、エンターテインメント業界はスマホの流入に深く依存しており、タブレットを含めるとそれはより一層顕著になります。

 大きく異なるのは、B2Bビジネスの分野(下記)で、 自然検索経由のトラフィックはPCに大きく依存しています。スマホとタブレット端末からの流入はB2Bであっても週末にピークを迎えています。

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自社サイトへの流入がどういったデバイスでどの時間帯に発生するか、状況を把握して自社のスマホ対応を考えることは非常に重要です。

自社の属する業界や自社ドメインにとってスマホ対応の重要度はどの程度か、今回の調査結果がそうした対応策を考える際の参考になれば幸いです。

◆調査手法
seoClarity社による本調査の方法は下記の通りです。

▼データ対象
・200ドメイン
・2015年3月時点の流入データ(1週間分)

◆出典
seoClarity社公開記事
「THE DATA SAYS: MOBILE TRAFFIC BY DAY AND TIME」
http://www.seoclarity.net/mobile-seo-by-day-and-time-11890/

【はじめてWEBサイト担当者になった人向け!】ABテストのPDCA ~その1~

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前回、ABテストとは?というコラムをお届けしましたが、今回はこのABテスト実施するためのPDCAについて書いてみたいと思います。

※PDCAとは、ある物事を円滑に進める手法の一つで Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって継続的に改善していく手法です。


ABテストできるツール

今、世の中にはABテストを実施できるツールがたくさん存在しています。Googleで「ABテスト ツール」と検索するとリスティング広告枠にABテストツールの広告がたくさん表示されています。おそらくこれからもこの手のツールは増えてくるでしょう。

これらのツールを使う事でサイトのABテストを実施する事ができます。
ABテストは継続的に実施することで、CVR(コンバージョンレート)がアップしますし、それによってサイト全体のCV(コンバージョン)が増えていきます。最終的には売上も増加させる事が可能です。

一見、魔法のツールのようですが、実はこの「ABテストを継続的に実施する」ということはそんなに簡単な事ではないのです。


ツールを使用する際の悩み

実際にツールを使用した企業のご担当者様などからは以下のようなお悩みを聞きます。

・どんなABテスト(今後、本コラムでは「施策」と呼びます)をやっていいかが分からない。
・どのページで施策をするべきかが分からない。
・実際に自身でツールを使って設定してみようと思ったが、設定方法が複雑で途中で断念した。
・施策は実施したが効果測定の仕方が分からない。
・上司に結果レポートを提出したいが、どのように作成すれば分からない。

などなど、様々なお悩みがあるようです。

継続的に施策を実施するためには多くのリソースを割かなければならないのはもちろんのこと、どのような施策を実施してどのように効果測定してよいかというのが分かりにくいというのも悩みの種になっています。


一般的なPDCA

そこで、今回は一般的な施策を実施し続けるためのPDCAをお伝えします。

一般的なPDCAは以下になります。

(1)どのページで施策をするか考える。

(2)どんな施策をするか考える。

(3)施策が実施できるようにツール上で設定する。

(4)施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する。

(5)信頼度が一定の基準に達したらチャンピオンを決める。

(1)に戻る

これが基本的なPDCAの流れになります。

それでは1つ1つ具体的に解説していきます。


(1) どのページで施策をするか考える

まずは、どのページを施策するかを考えます。
色んな考え方がありますが、CVに貢献しているページを施策することをお勧めいたします。
全くCVに貢献しないページを施策してページが改善しても、元々CVに貢献していないページなのでCV純増にはなかなか繋がりません。
限られたリソースを有効に使うためにもCVに貢献しているページを選びましょう。

ではCVに貢献しているページとはどのようなページでしょうか?
今回は3つのページをお薦めしたいと思います。

1つ目はPVが多いページです。PVが多いページはおのずとCVに貢献している可能性が高いため必ず施策を実施した方が良いページになります。特にTOPページがその代表格です。
何万ページあるサイトでも数百ページのサイトでもTOPページのPVはサイト全体のPVの10~20%になります。(当社調べ)

※PVとは、ウェブサイト内のページが閲覧された回数です。例えばAさんがサイトに訪れてきて10ページ閲覧、Bさんがサイトに訪れて20ページ閲覧した場合、このサイトのPVは30になります。

これだけのPVが集中しているページはなかなかありません。ぜひTOPページの改善を実施してみてください。

2つ目は、CVに貢献しているページを解析ツール探す方法です。
解析ツールを導入していればどのページがどれだけCVに貢献しているかが数値で分かりますので、そこから導き出されたCV貢献が高いページを施策するのも良いと思います。
例えばGoogleアナリティクスを導入されている場合は、「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」としてCV順に並べ替えると、どのページがCVに貢献しているかが定量的に確認できます。

3つ目ですが、このページは特に施策したいページです。
それは「フォーム」です。
どのようなサイトでもCVの前には必ずフォームを通ります。ですからフォームが少し改善するだけでも大きな成果が生まれます。
ちなみにフォームから完了までの間に離脱するユーザーは平均して70%います。(当社調べ)
つまり30%のユーザーしかフォームから完了に到達していないのです。
仮に1ヶ月に10,000ユーザーがフォームまで到達しているサイトだとCVは3,000です。
もしこの30%の到達率が1.1倍になったら、CV数は3,300となり300純増します。
これは大変大きなインパクトになるはずです。

以上が施策するべき3つのページになります。これら3つのページ(PVが多いTOPページ、CVに貢献しているページ、フォーム、)でまずは施策をしてCVRアップを目指して頂ければと思います。


続きは次回

さて、ページが決まったら、次にどんな施策を実施するかを考えなければいけません。
これも絶対にこうしなければいけないという法則はありませんが、お薦めの方法をご紹介したいと思います。

が、少し長くなってしまったので、こちらは次回のコラムでお伝えしたいと思います。


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訪日客向けインバウンドサービス『インバウンドCLS』(バリューコマース様寄稿)

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街角で外国語をよく耳にすることが多くなった昨今、2014年の訪日外国人は過去最高となる1,341万人を記録しました。(※1)。また、2015年上期の「日経MJヒット商品番付」でも、訪日外国人による消費を意味する「インバウンド旋風」が東の横綱に選ばれたり、中国人観光客の「爆買い」など、日本経済でも訪日外国人の存在が大きくなってきました。中国などアジア諸国からの訪日外国人による消費は今年も更なる拡大が見込まれる中、日本国内に店舗を持つ企業にとって、いかに訪日外国人に来店を促すかが課題となってきています。

バリューコマースがMasterCardと共同で提供を開始する『インバウンドCLS(カード・リンクト・サービス)』は、中国、香港、インドなどアジア太平洋地域(APAC)諸国からの訪日外国人に対して、日本国内の店舗に来訪を促進するサービスです。

『インバウンドCLS』を導入している日本の店舗は、MasterCardがAPACで展開するロイヤリティプログラムの会員8,360万人に対して、自社の店舗・サービスを訴求することができ、訪日時に実際に来店・商品購入したときのみ手数料を支払う成果報酬型で、総合的なプロモーションを実施することができます。本サービス利用者は、店舗で商品を買う際、支払いにクレジットカードを使用するだけでポイント・キャッシュバックなどの特典が得られるため、特典をフックとした高い来訪促進効果が見込まれます。導入に関しては、店舗側はクーポンの読み込みなどの追加オペレーションやシステム開発は一切不要です。

百貨店、ドラッグストア、家電量販店、アパレル、ホテル、レストラン等といった実店舗をもつすべての企業様にご利用いただけるサービスとなっております。

訪日外国人の増加にともない、企業同士での訪日外国人客の獲得が加熱していると予想されます。トレンドに合わせたターゲットに対して訴求力の高いアプローチをしていくことが必要になってくるでしょう。

※1…日本政府観光局

◆クロスフィニティ考察

最近では「訪日観光客に向けたプロモーション施策」や「インバウンドマーケティング」などの言葉をよく耳にするようになりました。

バリューコマースが提供する「インバウンドCLS(カード・リンクト・サービス)」は、来日前に、MasterCardのロイヤルティプログラム会員向けのポイントサイトや、請求書・メルマガなどで告知を行い、来日した際に日本店舗への送客を図るプログラムで、成果報酬モデルで実現可能な「O2Oソリューション」です。

これまではスマートフォンを利用し、クーポンやQRコードの発行が主流で進められてきた「O2O」ですが、インバウンドCLSでは、クレジットカード決済を行うことで「顧客はポイントが付与されること」や「広告主は成果報酬で実施する事が可能」なため、利用者の拡大が期待できそうです。

また、既に日本国内で多くの新規顧客の拡大施策を行っており、獲得進捗率が伸び悩んでいる広告主にとっても、インバウンドの波を本サービスの有効活用によって、新たな市場を取り込むことが可能かもしれません。

今後、「認知」→「来店」→ポイント付与による「購入」に留まらず、例えば、来店履歴や顧客データを活用し、オンラインでのリピート購入を促進させたり、オンライン上で顧客毎にマッチした商品情報をバナーやメールで訴求するなど、取得したデータの活用にも期待したいです。これらが実現出来れば、インバウンドの波によって一時的に売り上げを伸ばすだけでなく、海外の顧客を日本のECサイトでも囲い込むことが出来るようになる為、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)にも活かせます。このように、広告主にとって価値の高いプロモーション施策となっていくと考えられます。多くのEコマースのアフィリエイトプロモーションを手掛けてきたバリューコマースに、今後も注目をしていきたいです。

【はじめてWEBサイト担当者になった人向け!】ABテストのPDCA ~その2~

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前回のコラムではABテストのPDCAをご紹介し、そのPDCAの中の「どのページで施策するかを考える」に関して書かせて頂きました。

今回はその次の段階である「どんな施策をするかを考える」について書いてみたいと思います。


前回のおさらい

まずは、前回のおさらいですがABテストのPDCAは以下のようになります。

(1)どのページで施策をするか考える。

(2)どんな施策をするか考える。

(3)施策が実施できるようにツール上で設定する。

(4)施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する。

(5)信頼度が一定の基準に達したらチャンピオンを決める。

(1)に戻る

これがABテストの基本的なPDCAの流れでした。

前回のコラムでは上記の「(1)どのページで施策するかを考える。」にフォーカスし、施策すべきページを3つ紹介いたしました。

その3つとは、

1つ目、PVが多いページ(だいたいはTOPページ)。
2つ目、CVに貢献しているページ(解析ツールを使用して見つける)。
3つ目、フォーム(CVするユーザーが必ず通るページ)。

でした。

これらのページでABテストを実施しCVRを上げる事ができれば、サイト全体のCVが増えていくわけです。


どんな施策を実施するか

さて、このようにABテストを実施するページが決まったら、次にどんな施策を実施するかを考えなければいけません。それが今回のテーマ「どんな施策をするか考える」です。

「施策をやるからには必ず改善するテストをしたい!」という声をよく聞きます。
しかし、この施策をすれば必ず改善するという保証はありません。どんな施策が効果があるかなんて神様でも分かりません。

というのも、みなさんのサイトに訪れる数万・数十万・数百万のユーザーは、それぞれ思考が違います。好きな色も好きなデザインも好きな配置もみなさん千差万別です。もちろん年齢も性別も違います。数百万と言う個性の集まりに対して、これを出しておけば必ず効果が上がるというものを事前に見つけ出すというのは不可能です。

弊社でも今まで数百のABテストを実施してきましたが、あるサイトで効果が出たボタンの文言テストを他のサイトで実施したところ特に改善しなかったという例もあります。
ですので、あまりこり固まらずに色々な施策を考え、実施する事が良いと思います。

仮説から導き出された施策、ぱっとひらめいた施策、競合サイトをまねた施策、チームメンバーでアイデア出し合って出てきた施策、どの施策でも良いのです。どんどんテストしてみてください。


こういう施策をすれば改善しやすい(かも)

とはいえ、「なんでもいいからやってみてください」ではこのコラムの存在意義が問われてしまいますから(笑)、弊社の経験上こういう施策をやった方が改善する確率が高いかもという施策をご紹介したいと思います。

たとえば、TOPページやLPの場合は

  • ファーストビューのテスト(キャッチコピー・画像・デザイン)
  • コンテンツの入替テスト
  • コンテンツの長短テスト
  • ボタンの文言テスト
  • ボタンの色テスト
  • バナーの位置テスト

フォームの場合は

  • 記載する項目の数をテスト
  • 必須と任意の位置関係テスト
  • 必須項目の背景色テスト
  • 任意項目の背景色テスト
  • 確認ボタンの色テスト
  • 確認ボタンの文言テスト
  • フォームの上部に画像を挿入するテスト

などがこれまで改善実績のあるテストになります。

もちろん先ほども申しあげたように必ず改善する保証はありません。

が、たくさんのテストを実施する事で必ず最適パターンは見つかるはずです。


何パターンでテストすればよいのか?

あと、良く質問にあがるのが「何パターンでテストをしたらよいか?」です。

これもとても大事です。

パターンが多すぎるといつまでたっても解が出ない(チャンピオンが決まらない)という問題がありますし、パターンが少なすぎてもテストの機会を損失するのでもったいないです。

これも正解があるわけではないのですが、目安としては1ヶ月で1パターンあたりのCVが100くらいの母数があればよいと思います。(50くらいでもOK)

例えば、1ヶ月に500のCVがあるサイトですと、500÷100=5パターンくらいで施策するのが良いと思いますが、1ヶ月に2,000のCVがあるサイトですと、2,000÷100=20パターンくらいのテストをしてみてもよいと思います。


次回は

さて、次回は

(3)施策が実施できるようにツール上で設定する。

のお話をしようと思います。


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【インタビュー】クロスフィニティ台湾

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2013年に台湾に設立したグループ会社である「搜越股份有限公司」へ、台湾でのサービス内容や、日本との違い、台湾のインターネット市場についてなど、現地のスタッフにインタビューを行ってきました!

「Interview1 総経理 山下幸祐」

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- 設立してから3年目に入りました。設立から関わってきて、昔と比べて今はどのような状況ですか?

個人的には最初台湾に来た時は何も分からない状況で、何をするにしても初めてだったので、文化や習慣の違いに戸惑いました。今はもう2年経ったので、なんとなく台湾の感覚がつかめてきました。台湾にどんなサービスがあって、日本と同じなもの、違うものなど。例えば、デジタルマーケティングで言うと、Facebookやブロガーを使ったマーケティングの効果が高いな、など、中心サービスはSEOですが、周辺領域の知識や経験もついてきました。

- なるほど。改めてですが、台湾でのサービス内容を教えてください。

台湾では、日本と同じく、SEOを中心にサービスを提供しています。設立当初はSEOのみでやってきましたが、特に日系企業様でSEO以外の、PPC、Facebook、制作など様々なニーズがあることがわかったので、今では、SEOを中心に、デジタルマーケティング全般のサービスを提供しています。

- 先程、日本と同じ所、違う所があると言っていましたが、どのような所が同じで、どのような所が違うのでしょうか? また、それをどのように乗り越えてきましたか?

SEOそのものの考え方や手法は基本的には同じです。ただ、台湾ではYahoo!(検索エンジンはBing)のシェアも高いので、Googleだけに対応してればいいというわけではありません。また、Googleも世界一括アップロードとそうではないものとがあるので、現地の順位状況を見ながら、台湾でのノウハウを貯めていく必要があります。また、当然ですが、言語や文化、マーケットの規模、デバイスの普及率などは日本とは違いますので、その辺を台湾のマーケットに合わせて商品開発、サービス設計していく必要はあると思います。

クライアントの中でもSEOの意識がウェブマーケティングの中でまだまだ低い。なので、過去に実施してダメだったというクライアントについては、うちのSEOのやり方、今までの違い、実績をしっかりと伝えています。また、SEOをやったことないという会社に対しては、SEOのメリットだけでなく、うまくいっている事例をお話しして、テストトライアルみたいな形でやってもらうこともあります。マーケットを広げていくために、今はとくにかく成功事例を増やすことが大事だと思っています。一方で、台湾だと人と同じことはしたくないと思う人が多いので、その辺は少し苦戦してますが(笑)

- 日系企業が台湾でデジタルマーケティングを行う際に気をつけるべきことはありますか?

これはマーケティングに限りませんが、顧客、パートナーなど会社の意思決定のスピードが早い。なので、現地の企業と付き合う際は頭に入れておいた方が良いかと思います。また、広告効果については、日本ほど細かいKPIを追っている企業も少ないので、それを担当者やパートナーの会社に理解してもらったり、実際対応してもらったりすることも以外に大変かもしれません。

- 最後に今後の展望をお願いします。

台湾ではまだまだSEOの認知が低いので、SEOの知名度や正しいやり方を伝えていきたい。まだまだBlackなやり方でやっている所もありますので。そして、会社の事業ドメインであるサイト価値向上支援を台湾でも実践していきたいと思います。

「Interview2 副総経理 山下宜隆 & Business Director Arthur Lin」

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- まずは二人の経歴を簡単に教えてください。

宜隆 2010年7月にクロスフィニティに中途で入社し、様々な企業のコンサルティングを担当してきました。コンサルティング専門チームの立ち上げにも参加し、昨年から台湾のビジネスを担当することになりました。

Arthur 2008年にセールスマネージャーとして、ウェブサイト構築をする会社に入社しました。イギリスでMBAを取得した後、シンガポールのテレコム企業でアカウントマネージャーとして勤務、クロスフィニティ台湾には、昨年入社しました。SEOやASOにとても興味があったからです。

- では次に、二人の仕事内容について教えてください。

宜隆 日系企業への提案、コンサルテーション、同時に台湾チームのマネジメントを担当しております。

Arthur 董事長や総経理のビジョンのもと、台湾での事業開発全般、つまり新規顧客の開拓や既存顧客のフォローなどを担当しております。

- 台湾のインターネット市場の特徴を教えてください。

Arthur 個人的には、台湾はまだまだポテンシャルのある市場だと思っています。1社が独占している市場でもありません。SEOを提供している会社もたくさんいますが、技術面、サポート面で不十分な所もあると思っていますので、そうした部分をしっかりと提供していければクロスフィニティ台湾のシェアももっとあがっていくと思います。デジタルマーケティング全般で言えば、ローカル企業だけでなく、外国企業も多くの投資をしてきてます。しかし、クロスフィニティやオプトグループとして、より多くの投資をしていけば、もっと早く、もっと多くのシェアを獲得していけると信じています。

- 台湾でビジネスをする上で、日本との違いはありますか?それはどのような所ですか?

宜隆 結論ファーストな部分は、日本より強いと思います。結論、シンプルな理由付けという形で提案、説明するように心掛けています。

- SEOを提案する上で難しい部分はどんな所ですか?

宜隆 形のない商品なので、なぜそれをやるのか可視化して、論理的に説明できること、そして、それを信頼してもらうことだと思います。信頼は、商品、会社、個人いづれも必要ですね。

Arthur 3つあると思っています。1つは、SEOはとても変化が激しく、深い。なのでそれをしっかりとキャッチアップして、サポートし続けなければならない所。2つ目は、ディストリビューターの開拓。直顧客はもちろんですが、販売パートナーともしっかりと関係構築をして、売上を増やしていきたいですが、彼らは彼らで独自のテクノロジーやサービスを持っているので、そうした企業とどのようにコラボレーションしていくか。3つ目は、、、難しいというか、リクエストですが、もっと人がいると簡単に販売できると思います(笑)

- 最後に日本の企業様へのメッセージをお願いします。

宜隆 日本式の良い所、台湾式の良い所が、それぞれあり、支社がある我々だからこそ提供できるサービスがあると思っていますので、何かあればご相談頂ければと思います。

Arthur 現状、色々なパートナーと一緒に仕事をしており、SEO以外のことでも信頼できる会社、人を紹介できると思いますので、何かあればご連絡下さい。

電話課金型アフィリエイト『CALLAFFY』(カラフィー) ~お客様と直接お話しすることで成果件数大幅アップへ~(インタースペース様寄稿)

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アフィリエイトなどのインターネット広告サービスを運営するインタースペースでは、通常のWEBトラッキングに加えて、電話トラッキングアフィリエイトサービス『CALLAFFY(カラフィー)』をご提供しています。

『CALLAFFY』は、WEB上の集客だけではお客様を獲得しづらい業態の広告主様にピッタリのサービスです。

どのような業態の広告主様にご支持いただいているかというと、たとえば「法律事務所」。悩み事や困りごとはやはり電話で話したいというユーザー様はかなり多いものです。また、「葬祭業者」。突然のご不幸にあわれた場合、WEBから申し込みをして…返信を待って…なんて悠長なことはしていられませんよね。他には「探偵業者」や「脱毛クリニック」など。ユーザー自身の悩みや問題を解決したい場合、WEBよりも直接電話でお問い合わせやお申込みされるユーザーが実際は多いのが特徴的です。そのような利用客が多い業態の広告主様にはかなりオススメのサービスです。

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電話でお問い合わせをされるお客様の場合、成果につながるケースが非常に多いため、アクセストレードの約38万サイトの媒体ネットワークを利用した通常のWEBアフィリエイトと同時に『CALLAFFY』プロモーションを実施していただくことで“相談したいお客様”の獲得率が上がりますし、アフィリエイトパートナー側でも、これまでのWEBアフィリエイトでは不透明だった電話での成果がクリアになり、成約率が上がることで媒体掲載強化にもつながります。

まさに当社の目指すWinWinの事業展開です!

世代問わず身近な存在となった、インターネットと昔からなじみの深い電話。

『CALLAFFY』は、この二つを組み合わせることで、若者世代はもちろん、高齢社会の日本においては、インターネットに苦手意識のある年齢層のお客様のニーズにも応えることが可能なサービスです。広告主様、お客様、アフィリエイトパートナーがWinWinの関係を築けるよう、これからもサービス拡大を続けていきます。


▼クロスフィニティ考察

広告主には、掲載した広告の効果を漏れなく計測したり、ユーザーをWebから離脱させずにコンバージョンさせたいというニーズは以前からあり、これまでにも電話課金型アフィリエイトは存在していました。

ただ、「紙媒体」+「電話」や、「Web」+「電話」などの様々な手法があったにも関わらず、媒体側には広く認知されず、いずれも、掲載できる媒体が限定されていました。

また、広告主のプロモーション担当者が、「電話」、「Web」、「紙媒体」など、流入毎にセクションが分かれていることで社内フローが複雑化し、導入が加速的には進まない状況となっていました。

しかし、最近ではスマートフォン市場の成長がきっかけとなり、スマートフォンユーザーの獲得最大化やその為のプロモーションなど、運用の手法を模索している傾向が見られます。

このインタースペースの電話課金型アフィリエイト『CALLAFFY(カラフィー)』は、アクセストレードのネットワークである、約38万のアフィリエイトサイトに電話でのトラッキングサービスが提供されています。

これにより、掲載できる媒体が限られているという課題が解消され、コンバージョン数の向上が期待できます。さらに、一部の有力媒体のみで、この取り組みを実施したいというニーズにも応えることが可能となっています。

今後は、こういったサービスの導入により、アフィリエイト広告を活用できる商材の幅が広がり、アフィリエイトサイトにとっても、モチベーションの上がる取り組みになると考えられます。

電話課金型アフィリエイト『CALLAFFY(カラフィー)』の今後の動向にも注目していきたいです。

【調査結果】検索ユーザー動向調査-2015年版

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インフォグラフィック全データはこちら

■目次

  • はじめに
  • 統計結果①≪時間帯ごとに利用されているデバイス≫
  • ①に対するコメント
  • 統計結果②≪検索エンジンのシェア≫
  • ②に対するコメント
  • 統計結果③≪検索時に使用されているキーワードの掛け合わせ数≫
  • ③に対するコメント
  • まとめ


■はじめに

こんにちは。R&D(リサーチ&ディベロップメント)に所属している石井と申します。

今回は、検索ユーザーの動向調査についての統計結果の報告です。

Webを利用しているユーザーの全体感やペルソナの作成、検索エンジンの利用状況を把握する際などに役立つかと思います。


■統計結果①
≪時間帯ごとに利用されているデバイス≫

1日の時間帯毎に、PC(パソコン)とSP(スマートフォン)の利用率を比較した結果です。

※タブレットの利用率は、PCとSPの利用率と比較すると非常に低いため、グラフには反映しておりません。

オレンジ:PC(パソコン)  / グレー:SP(スマートフォン)

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■①に対するコメント


 PCの特徴
仕事でPCを使用し始める人が多い9時前後に利用率が急増しています。
そのまま、終業時刻前後まで高い利用率を保ちますが、夕飯や帰宅中の方が多い19~20時頃に激減します。
その後、21時ごろに回復しますが、これは自宅のPCを使用する人が多いためと考えられます。

 SPの特徴
仕事の昼休憩中にスマホを利用する人が多いせいか、12時に利用率が増加します。そのまま、利用率は夜になるにつれ増加し続け、23時頃にピークを迎えます。
20~23時の利用率が高いことから、就寝前にスマホを利用する人が多い事が分かります。


■統計結果②
≪検索エンジンのシェア≫


検索エンジンのシェアに関して、「年齢層」「性別」「OS」の3つのジャンルで分析を行った結果です。
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■②に対するコメント



 年齢層ごとの特徴
高齢者はYahoo!を利用し、若者はGoogleを利用するという結果がでました。
検索エンジンは、Googleよりも先にYahoo!が広く普及したことから、当時の名残で高齢者はYahoo!を利用し続けていると考えられます。
また、若者のGoogleシェアが高い理由は、スマホの普及やGoogleのサービスが身近になった事が考えられます。
スマホの検索エンジンは、デフォルトがGoogleに設定されているものが多く有ります。
また、Google マップ、Google Playなどのサービスが一般的になり、Googleがユーザーの身近な存在になったことで、検索=Googleという認識が広がった事も理由の一つと考えられます。


 性別ごとの特徴
男女ともGoogleを利用している割合が最も高いという結果になりました。
また、女性は男性よりもYahoo!を利用している割合が若干高いという傾向が見られます。
ただ、男女間では、検索エンジンのシェアに大きな差は無いことから、性別によって利用する検索エンジンに大きな違いは現れないと考えられます。


 OSごとの特徴
Macintosh、Linux、Androidは、Googleを利用している割合が高いという結果になりました。
MacのSafariやandroidのchromeはデフォルトの検索エンジンがGoogleのため、シェアが高くなったと考えられます。
Windowsは、様々な層のユーザーが利用していることから、データに偏りは見られず、GoogleとYahoo!の利用率はほぼ均等な結果になりました。
iOSはSafariが導入されているため、Googleの利用率が高くなると思われましたが、Yahoo!の利用率の方が高いという意外な結果になりました。
恐らく、GoogleよりもYahoo!の方が良いと判断し、Yahoo!に切り替えている人が多いのだと考えられます。


■統計結果③
≪検索時に使用されているキーワードの掛け合わせ数≫



検索エンジンやデバイスなどで検索キーワードの掛け合わせ数に違いがあるか分析を行った結果です。
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■③に対するコメント


 検索エンジンごとの特徴
全ての検索エンジンで、1語での検索の割合が最も高いという結果になりました。
また、どの検索エンジンでも4語以上掛け合わせて検索される割合は1%を切っており、4語以上の検索は、100回に1回以下しか行われていないという結果がでました。


 デバイスごとの特徴
全てのデバイスで、1語での検索の割合が最も高いという結果になりました。
2語検索の割合がスマホでは高くなっていることから、スマホでの検索は、他のデバイスよりもGoogleサジェストを利用したり、キーワードを絞って検索する人が多いと考えられます。


 OSごとの特徴
スマホやPCと比較するとガラゲー(フィーチャーフォン)は、1語での検索が多く使われる傾向にあるという結果になりました。
デバイスごとの比較でも現れましたが、スマホ検索では2語以上での検索が増える傾向が見られます。


■まとめ



今回の統計結果は、Webを利用しているユーザーの全体感や検索エンジンの利用状況の傾向を把握する材料の1つになるかと思います。
この統計結果は、Webの平均的な検索ユーザーの動向調査です。
実際にサイトの解析を行うと、サイトによってユーザーの性別や年齢、職業などに偏りが出るため、この統計結果とは違う動向が出てくると考えられます。
そのため、あくまで今回の統計結果は参考データとしてご利用ください。



インフォグラフィック全データはこちら



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【はじめてWEBサイト担当者になった人向け!】ABテストのPDCA ~その3~

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前々回のコラムからABテストのPDCAについてご紹介しています。
はじめてWEBサイトの担当者になった方向けに、なるべく噛み砕いてお伝えしていますがいかがでしょうか?

前々回のおさらい

前々回は「どのページで施策するかを考える」について書き、
前回は「どんな施策をするかを考える」について書いてみました。

そして今回のテーマは「施策が実施できるようにツール上で設定する」についてです。

まずはおさらいですがABテストのPDCAは以下のようになります。

(1)どのページで施策をするか考える。

(2)どんな施策をするか考える。

(3)施策が実施できるようにツール上で設定する。

(4)施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する。

(5)信頼度が一定の基準に達したらチャンピオンを決める。

(1)に戻る

これが基本的なPDCAの流れでした。

前々回のコラムでは「(1)どのページで施策するかを考える。」にフォーカスし、施策すべきページを3つ記載いたしました。

その3つのページとは、

1つ目、PVが多いページ(だいたいはTOPページ)。
2つ目、CVに貢献しているページ(解析ツールを使用して見つける)。
3つ目、フォーム(CVするユーザーが必ず通るページ)。

でした。

これらのページでABテストを実施しCVRを上げる事ができれば、サイト全体のCVが増えていく事をお伝えしました。

前回のおさらい

また、前回のコラムでは「(2)どんな施策をするか考える」にフォーカスし、以下のような施策が比較的効果が上がりやすいとご紹介しました。

TOPやLPの場合は、

  • ファーストビューのテスト(キャッチコピー・画像・デザイン)
  • コンテンツの入替テスト
  • コンテンツの長短テスト
  • ボタンの文言テスト
  • ボタンの色テスト

フォームの場合は

  • 記載する項目の数をテスト
  • 必須と任意の位置関係テスト
  • 必須項目の背景色テスト
  • 任意項目の背景色テスト
  • 確認ボタンの色テスト
  • 確認ボタンの文言テスト
  • フォームの上部に画像を挿入するテスト

などをご紹介しました。

ツールって何?

前置きが長くなりましたが、

今回は「(3)施策が実施できるようにツール上で設定する」についてお話したいと思います。

そもそもツールとは何でしょうか?
IT用語辞典には「プログラム作成に補助的に用いられるプログラムのことである。」と書いてありました。なかなか難しい書き方ですね。

あくまで私なりにこれを噛み砕いてみますと、「WEBサイトをより効果的に運用するためにお手伝いしてくれるプログラム」となります。

WEBサイトの解析のお手伝いをしてくれる「Googleアナリティクス」や、WEBサイトの広告配信のお手伝いをしてくれる「アドワーズ」、フォームの最適化をお手伝いしてくれる「EFO」などがツールと呼ばれるものになります。これらのツールは全て管理画面を使って運用します。IDとパスワードを入れてログインし、その管理画面上で色々な設定を行ってWEBサイトをより効果的に運用していくのです。

LPOツール

これらのツールと同様にWEBサイトのABテストをするためのツールが存在します。「LPOツール」と呼ばれています。

現在、ABテストを実施するための「LPOツール」はたくさんあります。
サイトデザインや仕様はそれぞれで違いますし(仕様とはルールみたいなもの)、設定方法も異なってきます。どのツールが一番優れているかというものは特になく、個人によって使いやすさが変わってくると思います。

弊社では主にデータアーティスト株式会社さんの「DLPO」というLPOツールを使用して、お客様のサイトのABテストの運用をしています。

管理画面が非常に見やすく、とても使いやすいツールです。

ABテストの単位をキャンペーンと呼ぶのですが、各キャンペーンが現在稼働中か稼働中でないのかがひとめで分かったり、各キャンペーンにメモを残す事ができるのでスタッフ同士での共有が非常にしやすかったりと、使う側の事を考えて丁寧に作られたツールなのです。

また、

「地域ごとや時間ごとのセグメント別にABテストが実施出来たり」「そのセグメント毎にABテストのチャンピオンを配信出来たり」と機能面でも他のLPOツールにはない強みを持っています。

ツールの運用は手間がかかる

この素晴らしいツールを使って私達はお客様のWEBサイトのABテスト運用をしているのですが、そもそも何故お客様自身でツールを運用するのではなく、我々が運用を代行させて頂いているのでしょうか。

これは時間(工数)の問題です。

実はABテストを1つ実施するだけでも、数週間から1ヶ月の準備期間が必要となります。

AB テストするページにタグを入れたり、テストパターン用のクリエイティブ(テストパターンを配信するためのhtmlなど)の登録をしたり、それらを元に細かいキャンペーン設定を行い、1つ1つABテストがきちんと実施できるかの動作確認をしたりしています。もちろん、テストパターンが多ければ多いだけ、その テストパターン数分のクリエイティブ登録が必要ですのでたくさんの時間を費やすことになります。

この大変な設定作業をお客様自身がするのはあまりにも多くの時間を取られ過ぎてしまうのです。私達はお客様にはお客様自身の大切な本業に力を入れて頂きたいと思っています。そのため、我々が黒子となって設定の代行を行っているのです。

もちろんお客様自身で「LPOツール」を運用されることはそれはそれでとても良い事かと思います。

しかし、前述しましたようにツールの運用はかなりの時間と労力が必要となります。「LPOツール」をご利用される際には、ぜひ我々のようなツール運用代行のスペシャリストにお任せ頂ければと思います。

【重要】設定を代行するだけではない弊社のコンサルティング

ここまでツール設定代行の話にボリュームを割きましたが、弊社のコンサルティングはこの設定代行だけにとどまりません。むしろ設定代行以上に特徴的(=強み)なのがコンサルティングの部分になります。

どんなコンサルティングかと言いますと、実は本コラムで何度もご紹介している下記(1)~(5)のプロセスこそが弊社のコンサルティングです。

単に設定の代行ではなく、「施策案を考え、運用を行い、更に新たな施策案を考え実行し、お客様のサイトのCVRを上げていく。」この一連のPDCAこそが弊社の一番の強みになります。

※下記(1)~(5)のPDCAを回していることが弊社の一番強み。

(1)どのページで施策をするか考える。

(2)どんな施策をするか考える。

(3)施策が実施できるようにツール上で設定する。

(4)施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する。

(5)信頼度が一定の基準に達したらチャンピオンを決める。

(1)に戻る

施策が思い浮かばない、設定の手間を減らしたい、うまくPDCAを回したいというお客様はぜひ一度ご相談ください。


次回は「(4)施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する」をお話しさせて頂きます。

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Google検索の様相が一変!Googleのローカル検索の仕様変更の影響とは?(2015年8月26日・米国調査)

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8月7日にGoogleはローカル検索の仕様を7パック表示から3パック表示へと変更しました。この変更により、地域性のあるキーワードについて、大きな変化が見られています。

弊社パートナーのseoClarity社では、8月7日のアルゴリズム変更の前後にかけて、従来のローカル検索7パック表示と新たなローカル検索3パック表示についての調査を英語圏対象で実施しました。今回のコラムでは、この調査結果についてご紹介いたします。

【注】今回の記事内容は、当社と業務提携をしているseoClarity社にて、2015年8月26日に発表を行った調査内容を翻訳・再編集したものです。

【注】ローカル検索
地域にひもづいた情報を検索することやその検索結果、それを実現する検索サービスを総称する言葉です。
(例:「地域名+キーワード」のような地域掛け合わせキーワードや、スマートフォンなどの位置情報に基づく検索)

本調査結果の要点 (英語圏対象の調査)

8月7日(米国時間)の段階で従来の7パック表示から3パック表示へ仕様が完全に変更

仕様変更で、ローカルパックが検索結果ページでより目立つ位置に表示される

ローカル検索3パックは、93%の割合で1位のポジションに表示される

ローカルパックが上位表示され、店舗のないネット専業の企業は順位を3つ程度落とし、1位→2位に落ちると該当するキーワードで20~30%のトラフィックを失う可能性が

店舗など地域性を持つ企業にとっては、ローカルSEOに注力することでネット専業の競合企業を飛び越え、1位表示を狙える状況に

◆調査結果
Googleのローカルパックの仕様変更で起きたこと

8月7日、Googleはローカルビジネスの検索結果の表示方式について、小さく見えて実は信じられないほど重要な仕様変更を実施しました。

以前の7パック表示の代わりに、Googleは大きく数を削減した(しかし伸縮可能な)3パックのローカル検索結果表示方式に仕様を変更しました。

以前のフォーマット

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新しいフォーマット:

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この仕様変更で最も重要なことは、表示形式の変更ではなく、以前の7パック表示と比べた際に3パックのローカル検索結果表示が出てくる頻度と、検索結果におけるビジビリティにあります。

今回の仕様変更の背景

何らかの地域性をもつキーワードに対し、この1年間にわたってGoogleは特定の地域にひもづいた検索結果を表示することに大きく注力してきました。こうした動きはGoogleのピジョンアップデート、マップの変更、ローカルカルーセルに関する取り組み、そしてモバイルフレンドリーアップデートにも見られます。

seoClarityのデータサイエンスチームが新しい3パックのローカル検索結果表示に最初に気づいたのは、今年3月から4月にかけ、ホテルや貸別荘、レストランといった産業についてでした。表示形式の変更はそれ以降、英国、オーストラリア、そしてブラジルで行われました。最初に導入されてから3か月たった今に至って、新しい表示形式は地域にひもづいたほぼすべてのキーワードに対し、完全に適用されました。

下記のグラフは、従来の7パックのローカル検索結果表示から、新しい3パックのローカル検索結果表示への劇的な変化を端的に示しています。

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影響範囲はどの程度のものなのか?

この変更の本当の影響を測るために、私たちは100万キーワードを超えるデータセットを取り上げ、マップ表示とローカル検索表示のビジビリティを比較することにしました。

調査方法

1: 7月25日にローカル検索7パック表示がされていたキーワードリストをもとに調査開始

2: 8月15日の段階で新しい3パック表示がされていたキーワードに絞り込み

3: それぞれの日付でローカルパックが表示されていた順位を取得

4: 以前のローカル検索の7パック表示と新しいローカル検索の3パック表示のビジビリティを比較

上記の方法により、キーワードセットを53,074キーワードに絞り込みました。

順位状況の比較結果は以下の通りです:

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驚くべきことに、新しいローカル検索形式では、93%の割合で1位のポジションに表示されていました ― 25%について7パック形式が1位表示されていたのに対し、大きく増加しています。

誰が損をするのか?

この変化の影響は自社のプレゼンスによって異なります。しかし1つ明らかなのは、この間Googleが検索結果に対して行った変更で(定期的なアルゴリズムアップデートを除き)、最もすさまじいものだ、ということです。

新たなローカルビジネスの結果表示の台頭によって、何年にもわたり従来のような検索の最適化を行い、結果として非常に大きなオーソリティとビジビリティを築いてきたネット専業の企業は、地域でのプレゼンスを良いかたちで形成している企業によって、3つ程度順位を落とすリスクがあります。

ホテルズドットコムのような企業を例にとってみましょう。seoClarity独自のキーワード調査データベースでは、同サイトは60万以上のホテル関連キーワードで上位10位以内にランク入りしています。新しいローカルパックの表示形式への変更は、同サイトの実際の検索結果ページの順位が、93%以上のキーワードについて、最低でも1つ順位を落としてしまうことを意味します。

検索結果における各順位のCTRの違いのため、1位から2位に落ちると、該当するキーワードについて20~30%のトラフィックを失う可能性があります。

今回の変更の潜在的な影響はネット専業の企業にとって非常に大きいものとなっているわけです。

誰が得をするのか?

しかし、別の見方をすれば、この変更は物理的なロケーションを持つ企業や地域のより小規模なプレーヤーにとって、自身のオンライン上でのプレゼンスを監視し、最適化しうる大きなチャンスを意味します。

この状況は、何年もの間、予算や専門的なノウハウ、そして大手競合のような知名度に恵まれてこなかったような旅行代理店、ホテルチェーン、カーディーラー、薬局、自動車用品店やその他製品やサービス事業者にも当てはまります ―そして、ローカルSEOとローカルビジネス検索表示の最適化に注力することで、今や資金が潤沢なネット専業の競合を飛び越え、1番手の位置に飛び込むことができるようになったのです。

どのように影響を測定するのか?

今回の変更が自社にとってチャンス、脅威のどちらであろうとも、ローカルパックがもたらす競合状況への影響を可視化しておくことが重要です。そしてもし自社が物理的なロケーションを有している場合、ローカルパック内の自社順位はビジビリティを高めるために注力しなくてはならない分野なのです。

seoClarityはエンタープライズ規模では唯一といえるローカルビジネスに関する順位分析機能を開発しました。お客様は、全国、さらには特定の都道府県(州)、市区町村(都市)、さらには郵便番号レベルに至るまで、ローカル検索における自社のロケーションやブランドのビジビリティを追跡・監視、さらには分析することが可能です。

この新機能によって以下のことが可能になります:

1: Googleのローカルビジネス検索/マップ検索の結果について、競合と比較してビジビリティに関する知見を得ることができます

2: ローカルビジネスに関するパック表示順位に影響を与える、評価やレビュー、その他の要素を比較することができます

3: 複数のブランドや数多くのロケーションにおける変化や影響、ROIについて、同じように楽々と追跡・監視を行うことができます


◆国内の状況はどうなっているのか?

それでは、日本国内の状況はどうなっているのでしょうか?
実際にいくつか3パックが表示されるローカル検索の例を見てみましょう。
(地域設定を「日本」とし、非ログイン状態で行っています)

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これらのように、執筆時点では1位~5位の箇所へ表示されており、検索語句によってseoClarityの調査に比べ、ばらつきがある状況でした。今後は米国の調査のように上位表示される確率が上がる可能性もあり、日本国内においても自社のローカルパック表示の状況を注視していく必要があります。

■3パック表示も含めた順位計測を効率よく行うには?

キーワード数が多くなると、3パック表示を含めた順位測定は煩雑になります。1つの解決方法として、エンタープライズSEOプラットフォームseoClarityの機能を使い、効率化することも可能です。

seoClarityでは、「ローカルビジネス順位表示機能」として、3パックを含めたビジビリティの推移を週次で追跡できます。ユーザーによる評価やレビューの数なども合わせて確認が可能。ローカルSEO上での自社のポジションの把握を効率的に行うことができます。

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ローカルパックの順位測定機能を始め、エンタープライズSEOプラットフォームの活用をお考えの皆様、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

◆調査手法
seoClarity社による本調査の方法は下記の通りです。

▼データ対象
・調査対象キーワード:57,034キーワード(英語圏)
(100万キーワードの中から、調査期間中に7パック表示・3パック表示されたものを抽出)
・調査期間: 2015年7月~8月(Googleのローカル検索に関する仕様変更の前後の期間)

◆出典
seoClarity社公開記事
「HOW GOOGLE’S LOCAL PACK UPDATE HAS RESHAPED THE ORGANIC LANDSCAPE」
http://www.seoclarity.net/how-googles-local-pack-update-has-reshaped-the-organic-landscape-12952/

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知っておきたい!コンテンツSEOが注目されているワケ

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近年話題になっているコンテンツマーケティング。

動画やブログなど、コンテンツマーケティングには様々な手法がある中で、弊社では検索エンジン経由の流入の最大化を目的に「コンテンツSEO」という手法でコンテンツを提供しています。

今回はコンテンツSEOについてご紹介します。


====================

コンテンツSEOとは

====================

ユーザー(消費者)が、モノやサービスを認知してから購入するまでに起こす行動は大きく分けて「認知」「興味関心」「比較検討」「購入」の4フェーズあります。

※下図参照

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コンテンツSEOは、各フェーズにおいてユーザーが検索する可能性があるキーワードを想定した上で、キーワードに合ったコンテンツを制作し、検索エンジンから自然検索経由での流入数を増加させる施策です。


「各フェーズにおけるユーザーの検索キーワード」というのは、イメージが沸きにくいかもしれませんので、賃貸物件検索サイトを例にとってご説明します。


賃貸物件検索サイトにおける「興味関心」フェーズのユーザーは「物件を借りよう!」と明確に考えていないとしても、家や賃貸物件について漠然と興味を持っているユーザーが多いはずです。

例えば、来年の春から社会人になる大学4年生の女性で「一人暮らしに興味があるけれど、一人暮らしって安全なのかな・・・」と考えているユーザーがいるとします。

このようなユーザーであれば、インターネット上で検索する際に「一人暮らし 安全」や「一人暮らし 女性」といったキーワードを打ち込んで検索すると思います。

その際に、検索結果の上位にユーザーの気になっている情報が含まれたページが表示されていると、クリックしてページを閲覧するはずです。

ユーザーがそのページを閲覧し、一人暮らしや賃貸物件に魅力を感じてそれらを検討し始めた段階で「興味関心」から「比較検討」に態度変容します。

また、もともと「比較検討」フェーズであったユーザーの場合、態度変容をすることで購入への意欲が高まったり、購入へつながったりすることもあります。

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「認知」から「比較検討」までのそれぞれのフェーズで、最適なコンテンツは若干異なりますが「ユーザーに必要とされる最適なコンテンツを用意すること」で、ユーザーから信頼や親しみを感じてもらうだけではなく、新規顧客を獲得することも期待できるのです。


====================

質の高いコンテンツとは

==================== 

「ユーザーが求めている情報や有益な情報を発信しているサイトを評価する」というGoogleの方針から、コンテンツの質は重要視されるようになってきています。 


コンテンツの質とは「オリジナリティがある」「読みやすい」など様々ありますが、一番重要視するべきことは「検索したユーザーが求める内容か(検索キーワードのモチベーションに合ったコンテンツか)」ということです。

ただ単に検索キーワードを盛り込んだコンテンツだけではなく、上述に示すような質の高いコンテンツが上位に表示されるようになってきています。


では、質の高いコンテンツはどのように作成すれば良いのでしょうか?

質の高いコンテンツをどのように作成していくかについては、次回お話ししようと思います。

【はじめてWEBサイト担当者になった人向け!】ABテストのPDCA ~その4~

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このコラムではABテストのPDCAについてご紹介してします。

おさらい

第1回目は「どのページで施策をするかを考える」について、
第2回目は「どんな施策をするかを考える」について、
前回は「施策が実施できるようにツール上で設定する」について書きました。

今回のテーマは「施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する」についてです。

まずはおさらいですがABテストのPDCAは以下のようになります。

(1)どのページで施策をするか考える。

(2)どんな施策をするか考える。

(3)施策が実施できるようにツール上で設定する。

(4)施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する。

(5)信頼度が一定の基準に達したらチャンピオンを決める。

(1)に戻る

これが基本的なPDCAの流れでした。

第1回目のコラム

第1回目 のコラムでは「(1)どのページで施策をするかを考える。」にフォーカスし、施策すべきページを3つ記載しました。

その3つのページとは、

1つ目、PVが多いページ(だいたいはTOPページ)。
2つ目、CVに貢献しているページ(解析ツールを使用して見つける)。
3つ目、フォーム(CVするユーザーが必ず通るページ)。

でした。

これらのページでABテストを実施しCVRを上げる事ができれば、サイト全体のCVが増えていく事をお伝えしました。

第2回目のコラム

また、第2回目のコラムでは「(2)どんな施策をするか考える」にフォーカスし、以下のような施策が比較的効果が上がりやすいとご紹介しました。

TOPやLPの場合は、

  • ファーストビューのテスト(キャッチコピー・画像・デザイン)
  • コンテンツの入替テスト
  • コンテンツの長短テスト
  • ボタンの文言テスト
  • ボタンの色テスト

フォームの場合は

  • 記載する項目の数をテスト
  • 必須と任意の位置関係テスト
  • 必須項目の背景色テスト
  • 任意項目の背景色テスト
  • 確認ボタンの色テスト
  • 確認ボタンの文言テスト
  • フォームの上部に画像を挿入するテスト

が効果の上がりやすい施策です。

前回のコラム

前回は「(3)施策が実施できるようにツール上で設定する」について書きました。

ツールとは「WEBサイトをより効果的に運用するためにお手伝いしてくれるプログラム」であり、ABテストをするためには専用のLPOツール(DLPOなど)があることをご紹介しました。

今回は信頼度について

そして今回は、「(4) 施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する。」について書かせて頂きます。

実際にABテストを開始した後の話です。ABテストした結果、どのパターンが一番効果的だったか?それをどの指標で見るべきかという内容になります。
ABテストを開始したら、次の日には前日の結果が数値に反映されます。

仮に9月1日に「緑のボタン」「赤のボタン」でABテストを実施し始めたとします。
(以下、UUはユニークユーザー、CVはコンバージョン、CVRはコンバージョンレート)

9月1日の結果が
緑のボタンは「UU10」「CV1」「CVR10%」
赤のボタンは「UU10」「CV2」「CVR20%」
だった場合、

赤のボタンの方が効果的と結論付けて良いでしょうか?

答えは「NO」

なぜなら、サンプル数が少なすぎるからです。
確かに現状は赤のボタンがCVR20%で、緑のボタンのCVR10%の2倍効果が出てますが、このCVRの元になっているCVが2ではサンプルが少なすぎて、いつ逆転されるか分からないのです。

次の日(9月2日)の結果が以下のようになりました。
緑のボタンは「UU10」「CV2」「CVR20%」
赤のボタンは「UU10」「CV0」「CVR0%」

つまり、トータル(9月1日~9月2日)では
緑のボタンは「UU20」「CV3」「CVR30%」
赤のボタンは「UU20」「CV2」「CVR20%」
となります。

緑のボタンがたった1日で逆転してしまったのです。
サンプル数が少ないと、このようにすぐ逆転劇が起こるので、勝ちパターンを決める事はできないのです。

※ちなみに、ABテストの結果はテスト開始~直近までの全数値で比較します。統計的に判断するためです。

ではどのようにして勝ちパターンを決めればよいでしょうか?
ここで「信頼度」という指標を用います。

「信頼度」とは、簡単に言うと「そのパターンがもう一方のパターンに勝つ確率」です。

50%~100%の値をとります。100%に近づくほど勝ちパターンと判断して間違いないということになります。

計算方法はかなり複雑で統計学の知識が必要となります。UUとCVとCVRを使って計算をします。
かなり複雑なので計算式は割愛します。

ではその計算式を使った場合、9月1日の結果は「信頼度」何%になるでしょうか?

緑のボタンは「UU10」「CV1」「CVR10%」
赤のボタンは「UU10」「CV2」「CVR20%」
でした。

この場合「信頼度」は73.65%になります。

100%にはまだまだほど遠いですね。

それではこのテストを1ヶ月実施したとしましょう。
そして以下の結果が得られたとします。

9月1日~9月30日の結果、
緑のボタンは「UU300」「CV30」「CVR10%」
赤のボタンは「UU600」「CV60」「CVR20%」
でした。

では、この場合の「信頼度」はいくらになるでしょうか?

答えは、99.97%です。
ほぼ100%ですから、赤のボタンの方か効果が良いと判断して問題ない事になります。

実は、良く見ると9月1日だけの結果も、9月1日~9月30日の結果もCVRの差は同じ2倍なのです。しかし「信頼度」はかなり違ってきます。

これがサンプル数の差なのです。サンプルが多ければ多いほど「信頼度」は100%に近づくようになっているのです。短い期間でなんとなく勝ち負けを決めるのではなく、このようにしっかりとサンプル数を貯めて「信頼度」という指標を用いて統計的・科学的に判断する事が何よりも重要です。

ぜひABテストをする際はこの「信頼度」を意識して勝ち負けを判断して頂ければと思います。

それではまた次回。



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【はじめてWEBサイト担当者になった人向け!】ABテストのPDCA ~その5~

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このコラムではABテストのPDCAについてご紹介してします。

おさらい

第1回は「どのページで施策をするかを考える
第2回は「どんな施策をするかを考える
第3回は「施策が実施できるようにツール上で設定する
第4回は「施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する」について書きました。

今回はいよいよ最後のテーマ「信頼度が一定の基準に達したらチャンピオンを決める。」についてです。

まずはおさらいですがABテストのPDCAは以下のようになります。

(1)どのページで施策をするか考える。

(2)どんな施策をするか考える。

(3)施策が実施できるようにツール上で設定する。

(4)施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する。

(5)信頼度が一定の基準に達したらチャンピオンを決める。

(1)に戻る

これが基本的なPDCAの流れでした。

第1回のコラム

第1回 のコラムでは「(1)どのページで施策をするかを考える。」にフォーカスし、施策すべきページを3つ記載しました。

その3つのページとは、

1つ目、PVが多いページ(だいたいはTOPページ)。
2つ目、CVに貢献しているページ(解析ツールを使用して見つける)。
3つ目、フォーム(CVするユーザーが必ず通るページ)。

で、これらのページのCVRを上げる事ができれば、サイト全体のCVが増えていく事をお伝えしました。

第2回のコラム

また、第2回のコラムでは「(2)どんな施策をするか考える」にフォーカスし、以下のような施策が比較的効果が上がりやすいとご紹介しました。

TOPやLPの場合は、

  • ファーストビューのテスト(キャッチコピー・画像・デザイン)
  • コンテンツの入替テスト
  • コンテンツの長短テスト
  • ボタンの文言テスト
  • ボタンの色テスト

フォームの場合は

  • 記載する項目の数をテスト
  • 必須と任意の位置関係テスト
  • 必須項目の背景色テスト
  • 任意項目の背景色テスト
  • 確認ボタンの色テスト
  • 確認ボタンの文言テスト
  • フォームの上部に画像を挿入するテスト

が効果の上がりやすい施策です。

第3回のコラム

第3回のコラムでは「(3)施策が実施できるようにツール上で設定する」について書きました。
ツールとは「WEBサイトをより効果的に運用するためにお手伝いしてくれるプログラム」であり、ABテストをするためには専用のLPOツール(DLPOなど)があることをご紹介しました。

第4回のコラム

第4回のコラムでは「(4) 施策開始後は日々レポートの信頼度を確認する。」について書かせて頂きました。

ABテストした結果、どのパターンが一番効果的だったか?それを信頼度という指標で見るべきという内容でした。

「信頼度」とは、簡単に言うと「そのパターンがもう一方のパターンに勝つ確率」です。50%~100%の値をとります。100%に近づくほど勝ちパターンと判断して間違いないということになります。

今回のテーマ

前置きが長くなりましたが、今回最後のテーマは「信頼度が一定の基準に達したらチャンピオンを決める」についてです。

様々なABテストを実施した後、「いつどのタイミングでチャンピオンを決めたら良いか」という点が多くのご担当者の悩み事だと思います。このチャンピオンの決め方についても前回ご紹介した信頼度を使用します。

その方法は、「効果が悪いパターンを足切りしていき最終的にチャンピオンを決める方法」です。効果が悪く、且つチャンピオンに対する信頼度が90%を超えたパターンから足切り(配信停止)していきます。

例えば、「赤」「青」「緑」のボタンでABテストを開始したとします。

1週間後の結果、

「赤」・・・「UU1,000」「CV10」「CVR1%」
「青」・・・「UU1,000」「CV11」「CVR1.1%」
「緑」・・・「UU1,000」「CV12」「CVR1.2%」

だった場合、現状1位は「緑」です。
その「緑」を基準に「赤」「青」の信頼度を計算すると、

「赤」・・・「UU1,000」「CV10」「CVR1%」「信頼度66.60%」
「青」・・・「UU1,000」「CV11」「CVR1.1%」「信頼度58.31%」
「緑」・・・「UU1,000」「CV12」「CVR1.2%」「信頼度-」

となり、「赤」も「青」も信頼度が90%に達していません。
そのため、まだ足切りはしません。

そして、もう少しこのABテストを続けてみました。

1ヶ月後の結果、

「赤」・・・「UU4,000」「CV40」「CVR1%」
「青」・・・「UU4,000」「CV44」「CVR1.1%」
「緑」・・・「UU4,000」「CV56」「CVR1.4%」

だった場合、現状1位「緑」を基準にした「赤」「青」の信頼度は、

「赤」・・・「UU4,000」「CV40」「CVR1%」「信頼度94.98%」
「青」・・・「UU4,000」「CV48」「CVR1.2%」「信頼度78.51%」
「緑」・・・「UU4,000」「CV56」「CVR1.4%」「信頼度-」

となり、「赤」の信頼度が90%を超えました。

この段階で「赤」を足切り(配信停止)します。

残りは、「青」と「緑」です。

1.5月後の結果、

「青」・・・「UU6,000」「CV72」「CVR1.2%」
「緑」・・・「UU6,000」「CV90」「CVR1.5%」

だった場合の、現状1位「緑」を基準にした「青」の信頼度は、

「青」・・・「UU6,000」「CV72」「CVR1.2%」「信頼度92.28%」
「緑」・・・「UU6,000」「CV90」「CVR1.5%」「信頼度-」

と、ついに「青」の信頼度も90%を超えました。

これで「青」も足切り(配信停止)となり、同時に「緑」のチャンピオン決定です。

今回は1.5カ月でチャンピオンを決める事ができました。

ただし、必ず1.5カ月でチャンピオンが決まるものではありません。
今回は3パターンでしたが、倍の6パターンで実施すると2倍の期間(3ヶ月)かかる可能性もあります。逆に2パターンにすると1ヶ月でチャンピオンが決まる可能性があります。

また、同じ3パターンでもCVRの差が少ないと、もっと時間がかかる事もあります。

このようにいつどのタイミングでチャンピオンが決まるのかということを予測することはできません。信頼度という指標を見ながらチャンピオンを決めていく事が統計的に最も信頼できるチャンピオンの決め方なのです。

このようにABテストは長い道のりですし、やってみないと分からないものでもあります。そのため、このPDCAを回すことは容易ではありません。我々クロスフィニティではお客様がPDCAを回せられるように最大限のサポートさせて頂いております。

最後に

これまで5回に分けてABテストのPDCAについて説明させて頂きました。
つたない説明でしたので分かりにくいところが多々あったかと思いますが、少しでも皆様のお役に立てられれば幸いです。ご質問等は直接弊社宛にお問い合わせくださいませ。

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シーズナリティ: 季節感のある商品・サービスでのSEO施策3つのポイント

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クリスマス・年末年始・春休み…季節性のある商品・サービスを扱っている読者のみなさまは商戦のピークへ向け、準備を進めていらっしゃることと思います。

こうした商品に見られる需要や価格の季節変動は「シーズナリティ」と呼ばれます。今回は、シーズナリティのある商品について、実データに基づき状況をより深く分析・理解して施策立案を行うことの重要性についてご紹介します。

 <今回のポイント>

・ポイント1:商戦のピークをデータに基づいて正確につかむ

・ポイント2:個々のキーワードの季節変動を把握する

・ポイント3:商戦前に、シーズナリティと競合分析を踏まえたコンテンツの拡     充を済ませておく

|ポイント1:商戦のピークをデータに基づいて正確につかむ

自社の商品・サービスの季節商戦で成果を上げていくには、ピークの時期をつかみ、ピークを逃さずに施策を展開することが重要になります。それでは、個々のサービスや商品について、ユーザーのネット利用動向をつかむには、どういったデータを使うことができるのでしょうか。

ユーザー動向を把握する方法として、自社サイトへの流入の季節ごとの変化や、キーワードの検索回数の推移を追っていくことが有用です。各商品・サービスに関するキーワードの検索回数データについて年間推移を見ていくことで、商戦時期を正確に把握し、より効果的な対策を講じることができます。

|ポイント2:個々のキーワードの季節変動を把握する

具体的な季節変動の例として、間近に迫ったクリスマス商戦に関するキーワードから、「クリスマスケーキ」、「クリスマスプレゼント」を、また通年を通してニーズのある商品として「ランニングシューズ」の季節性はどうなっているか、見てみます。

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※注:seoClarityの検索回数調査機能を利用
photo credit(left): rebecca has been busy again via photopin(license)
photo credit(center): Gift Boxes via photopin(license)
photo credit(right): Puma Complete Concinnity 3 Wide via photopin(license)

たとえば、キーワード「クリスマスケーキ」は、1月~8月は非常に低く、9月から12月にかけてピークになっています。一方「クリスマスプレゼント」は、10月から11月と、クリスマスケーキより短い期間で検索回数のピークを迎えています。

一方で、「ランニングシューズ」は1月・5月・9月と1年に3回ピークがあり、5月が最も高い状況です。

このように同じ“クリスマス”がつくキーワードでも、ケーキとプレゼントでユーザーの検索動向は異なります。

また、ランニングシューズのように1年間に複数のピークがある場合、1月は新たな目標へ向けた準備、5月・9月は春・秋のランニングシーズンと個別にコンテンツの拡充・改善を行うことが重要になります。


|ポイント3:商戦前に、シーズナリティと競合分析を踏まえたコンテンツの拡充を済ませておく


商戦の時期を把握し、重要なキーワードの季節変動を確認した後は、個々のキーワードやコンテンツについて競合分析を行い、コンテンツ施策の向上を図ることが大切です。

たとえば、競合がプレゼントの選び方などのハウツーコンテンツに注力していた場合、自社でもそれに対応したキーワードやコンテンツの拡充ができないかを検討します。逆に自社が注力していて他社がさほど力を入れていない分野があれば、さらに充実させ差別化を図ることもできるでしょう。競合分析を踏まえ、コンテンツの拡充を商戦前にしっかりと準備しておくことが重要です。

今回ご紹介した3つのポイントが、よりよいコンテンツ施策立案の際にお役に立てば幸いです。

|シーズナリティを踏まえたキーワードプランニングに活用できる「エンタープライズSEOプラットフォーム」

こうした分析をより効率よく行うため、弊社が扱っているエンタープライズSEOプラットフォーム「seoClarity」では、キーワードプランニングをはじめ、シーズナリティを踏まえたコンテンツマーケティングを支える機能を提供しています。

 たとえばキーワードを入力して検索回数の季節変動や重要な掛け合わせキーワード候補をパッと表示したり、ピックアップしたキーワードの競合分析を行い他社との差別化を図ったり、アナリティクスデータから自社サイトに対する流入の季節変動を把握し、正確な商戦ピークをもとにした施策立案を行うことが可能です。


【シーズナリティの分析に活用できるseoClarityの主な機能】

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このように、エンタープライズSEOプラットフォーム「seoClarity」を活用することで、実データに基づく突っ込んだ分析をワンストップで行うことができ、より効果的なコンテンツの立案にお役立ていただけます。弊社ではseoClarityを活用したSEO施策の強化・サイト改善を積極的にご支援しています。ぜひお気軽にご相談ください。

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ユーザーを惹きつけるコンテンツ作りで心がけるポイント

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前回はコンテンツSEOについてお話ししましたが、「ユーザーが求めている情報や有益な情報を発信しているサイトを評価する」というGoogleの方針から、コンテンツの質は重要視されるようになってきています。

また、Google Search Consoleのヘルプには「質の高いコンテンツ」を作る上でのポイントとして、「ユーザーを惹きつける」ことが挙げられています。

今回は、ユーザーを惹きつけるコンテンツ作りで心がけるべきことをご紹介します。


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ユーザーを惹きつけるコンテンツ作りで心がけるポイント

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1.コンテンツ制作の目的を明確にする

「どんなユーザーにサイトを訪問してもらい、何をしてほしいのか」を明確にしましょう。

例えば、就職情報サイトの場合「就職情報を探しているユーザーにサイトを訪問してもらい、会員登録やお問い合わせをしてほしい」という目的があると思います。また、目的を明確にしておくことでコンテンツ制作後の効果検証もしやすくなり、コンテンツの課題や改善点も見つけやすくなります。


2.ユーザー調査を行う

サイトを訪問してほしいユーザーが「何に興味があるのか」「どんなキーワードで検索するのか」を調査しましょう。

上記の調査方法はいくつかありますが、弊社では主に「キーワードツール」と「カスタマージャーニーマップ」をおすすめしています。

「キーワードツール」は、Google AdWordsのキーワードプランナーを使うと、関連キーワードの候補や月間想定検索数を調べることができます。コンテンツ制作におけるキーワードプランニングに活用できるので、ぜひ活用してみましょう。https://adwords.google.co.jp/KeywordPlanner

「カスタマージャーニーマップ」には、潜在層が購入に至るまでに起こる出来事や感情についてまとめられており、「潜在層がどのように行動し、購入に至ったかを分析する」ことができます。また、潜在層が各フェーズに態度変容した場合、「各フェーズにどんなコンテンツが必要か」を一目で見ることができます。

※態度変容については、前回のコラムをご参照ください。http://goo.gl/g5dCts

例えば、就職情報サイトの場合は以下のようなカスタマージャーニーマップが出来上がるでしょう。

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せっかくコンテンツを作っても「訪問したユーザーが興味を持つコンテンツではなかった・・・」という事態を避けるためにも、ユーザー調査はしっかりと行いましょう。


3.競合コンテンツ調査を行う

ユーザー調査で出したキーワードで検索すると、どんなコンテンツが上位表示されているのか調査しましょう。

すでに上位表示されているサイトは、「ユーザーに有益な情報を持ったサイトであるとGoogleに判断されている」とも言えるため、上位表示されているサイトのコンテンツも参考にしてみることをおすすめします。


4.ユーザーの検索意図を読み取った上で、ライティングをする

「キーワードを含めながらライティングする」「上位表示しているサイトの内容を参考にする」ことはもちろんですが、キーワードの裏に隠されたユーザーの検索意図を読み取ることも大切です。先ほどの就職情報サイトを例にとって考えてみましょう。

「認知」フェーズのユーザーが「就職活動 方法」と検索した場合、「就職活動はどのように始めるのか」「転職活動には何が必要なのか」といった就職活動の方法に関する疑問を解決してあげるコンテンツを用意するべきでしょう。

ここでもし「就職活動の面接のポイント」というコンテンツを用意した場合、ユーザーにとって的外れな情報であり、コンテンツを読まずに離脱するユーザーも多くなります。キーワードの裏に隠された検索意図は、周囲の人やターゲットユーザーにも聞いてみると、より理想的なコンテンツが浮かぶのでおすすめです。

また、他サイトにもあるような一般的な内容だけではなく、新しい切り口でのコンテンツも取り入れてみましょう。例えば、アンケート調査結果や専門家の一言は新しい切り口のひとつで、ユーザーが関心を持ちやすいコンテンツでもあります。

これからコンテンツ制作に取り組まれる方も、すでにコンテンツ制作に取り組まれている方も、ユーザーを惹きつけるコンテンツ制作を心がけてみてはいかがでしょうか。

【レポート】 In-house SEO Meetup [Advanced SEO 2015]

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2015年10月24日(土)にベルサール渋谷ファーストにて開催されました【In-house SEO Meetup [Advanced SEO 2015]】 に、クロスフィニティもスポンサーとして参加致しました。

米国ではインハウス(自社内)でSEO対策をすることが一般的になりつつありますが、日本ではまだまだ多くないのが現状です。そんな中、本イベントは、インハウスでSEOをビジネス成果向上のために活用されている方を含めたウェブ担当者・マーケターが一同に集まる貴重な機会であり、SEO業界においても非常に意義深い活動といえるでしょう。

当日は基調講演に始まり、クロージングセッションまで、SEOを大きくテクニカル系、コンテンツ系、解析系と3つのパートに分け、それぞれのエキスパートの方々から旬なトピックに対する講演やパネルディスカッションが繰り広げられ、約400名の参加者は熱心に講演に耳を傾けていました。


基調講演・クロージングセッションは、非常に本質的な話であり、現在、そして今後のSEOについて改めて考えるべきポイントが詰まった内容となりました。


今回のレポートでは3領域のパネルディスカッションを中心にご紹介致します。

※有料イベントにつき、その他詳細のご紹介は控えさせて頂きます。


【テクニカル系セッション】
「本当に抑えなければいけないSEOの技術要件」

本セッションでは「クロール・インデックス」の話を中心に、sitemap.xmlの位置づけや、URLの正規化などの技術観点の話、さらには、急速に発達する機械学習(マシンラーニング)のSEOにおける可能性についても議論が交わされました。

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現在のSEOでおさえるべき項目について深い議論が交わされたテクニカル系セッション


また、コンテンツ・マーケティングを進める上でのURL構造(サブディレクトリ型・別ドメイン型)やCMSについての議論は非常に興味深い内容でした。


【コンテンツ系セッション】
「徹底討論!価値を生むコンテンツの作成&運用ノウハウ」

登壇者の皆様は、規模や業態は違えど、コンテンツに関する実践者であり、パネルディスカッションの中では、非常に鋭い切り口のツッコミが飛び交いました。

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登壇者同士での鋭い質疑応答が印象的だったコンテンツ系パネルディスカッション


コンテンツをCVに繋げるためのポイントや、大規模メディアでのSEOに関する取り組みや業務フローなど、普段は中々聞くことの出来ない内容であり、参加者にとって貴重な情報の詰まった時間となりました。

コンテンツが量産され、溢れる時代だからこそ、「手段」と「目的」を見誤ってはいけないことや、ユーザーと正面から向き合う姿勢が求められるのだと感じました。


【解析系セッション】
「検索キーワードが見えない時代に何を見るの?」

こちらのセッションでは、登壇者の皆様が日々使っているデータや解析ツールの紹介から始まり、実際のビジネスの現場でのデータの用い方、すぐにでも活用すべきデータとポイントの紹介など、実践に即したパネルディスカッションとなりました。

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データを「楽器」になぞらえ、わかりやすく解説頂いた解析系セッション


セッション名にある通り、検索キーワードという始点のデータ取得が難しくなる中で、Googleサーチコンソールやその他の解析ツールから取得可能なデータを様々な切り口から見つめること、そして、そのデータを通して「ユーザーと対話する」姿勢が必要とされているのだと感じました。


【当社スポンサーセッション】


当社もスポンサーとして参加させて頂き、R&Dディビジョン・マネージャー松野によるスポンサーセッションでは、国内外SEOコンサルティングへの取り組みや、海外事例を交えてのローカル検索のトレンドなどについて話をさせて頂きました。

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R&Dディビジョン・マネージャー松野によるスポンサーセッション


また、ブース出展・懇親会にも参加し、エンタープライズツールseoClarityの紹介や、企業のSEO担当者の方々が抱える様々なお悩みに対してのアドバイスなどを通し、多くの交流を図ることが出来ました。

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当日参加した4名。多くのお客様に来場頂き大盛況でした。


約8時間に及ぶ大規模なイベントでしたが、運営側の皆様の素晴らしいオペレーションのもと、登壇者、参加者の熱気が伝わる、非常に濃密なイベントとなりました。

クロスフィニティでは、業界を盛り上げる一助となるよう、今後も各種イベントを通した活動を促進していきたいと思います。

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登壇者の皆様、お疲れ様でした!


写真撮影:飯田昌之様
In-house SEO Meetup [Advanced SEO 2015]についてはこちら

離脱者をCVにつなげる ~その1~

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CVを上げたい

「自社のウェブサイトのCVをいかにして増やすか」

サイトご担当者は日夜悩まされていると思います。

毎月右肩上がりになっていれば何の問題もないのに、なかなかそうはいかない。
昨年とほぼ変わらず、ほぼ横ばい・・・
それどころか最近はCVが下がってきている・・・

そのような声が良く聞こえてきます。

ここでCVを式で表してみましょう。

『CV=訪問数×CVR』

という非常にシンプルな式で表されます。

訪問数は文字通り「何人がサイトに訪れたか?」という数、
CVRは「訪問数のうち何割の人がCVしたか?」という割合です。

言わば、実店舗と同じです。アパレルショップや雑貨屋さんも「いかに多くの人に来てもらって、高い確率で商品を購入してもらう」事が売上に繋がりますので、同じ式でなりたっています。

つまり、CVを上げるためには

1.訪問数を増加させる。
2.CVRを上げる。

の2つが重要ということになります。

では、ウェブサイトの訪問数を増やすためにはどうしたらよいでしょか?

それには以下のような手法があります。

  • 広告
  • SEO
  • メルマガ
  • ブログ

このあたりが王道です。

では、CVRを上げるためにはどうしたらよいでしょうか?

  • ABテスト
  • サイトリニューアル

今まではこのあたりが王道でした。

CVRを上げる新たな手法

そして最近、CVRを上げる新たな方法が注目されています。

それは、離脱ユーザーをCVさせる手法です。

これはかなり画期的な手法です!

「離脱してしまうユーザー」のうち何%かのユーザーがCVしてしまうわけですから。

よくパンや肉の切り落としなどを売っているお店がありますが、それに近いと思います。本来捨てるはずだった切り落としを通常よりもかなり安く売ることで少しでも儲けを出す。
まさにこの考え方に近いです。

本来であれば離脱して「はい終わり」になっていたユーザーに「ちょっと待って」と声を掛けサイトに留まってもらう。そしてCVにつなげる。

その商材は、、、、

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                     Ve(ヴィー)

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という商材です。

どんな商材か気になりますね。

詳細は次回!

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