
前回はコンテンツSEOについてお話ししましたが、「ユーザーが求めている情報や有益な情報を発信しているサイトを評価する」というGoogleの方針から、コンテンツの質は重要視されるようになってきています。
また、Google Search Consoleのヘルプには「質の高いコンテンツ」を作る上でのポイントとして、「ユーザーを惹きつける」ことが挙げられています。
今回は、ユーザーを惹きつけるコンテンツ作りで心がけるべきことをご紹介します。
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ユーザーを惹きつけるコンテンツ作りで心がけるポイント
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1.コンテンツ制作の目的を明確にする
「どんなユーザーにサイトを訪問してもらい、何をしてほしいのか」を明確にしましょう。
例えば、就職情報サイトの場合「就職情報を探しているユーザーにサイトを訪問してもらい、会員登録やお問い合わせをしてほしい」という目的があると思います。また、目的を明確にしておくことでコンテンツ制作後の効果検証もしやすくなり、コンテンツの課題や改善点も見つけやすくなります。
2.ユーザー調査を行う
サイトを訪問してほしいユーザーが「何に興味があるのか」「どんなキーワードで検索するのか」を調査しましょう。
上記の調査方法はいくつかありますが、弊社では主に「キーワードツール」と「カスタマージャーニーマップ」をおすすめしています。
「キーワードツール」は、Google AdWordsのキーワードプランナーを使うと、関連キーワードの候補や月間想定検索数を調べることができます。コンテンツ制作におけるキーワードプランニングに活用できるので、ぜひ活用してみましょう。https://adwords.google.co.jp/KeywordPlanner
「カスタマージャーニーマップ」には、潜在層が購入に至るまでに起こる出来事や感情についてまとめられており、「潜在層がどのように行動し、購入に至ったかを分析する」ことができます。また、潜在層が各フェーズに態度変容した場合、「各フェーズにどんなコンテンツが必要か」を一目で見ることができます。
※態度変容については、前回のコラムをご参照ください。http://goo.gl/g5dCts
例えば、就職情報サイトの場合は以下のようなカスタマージャーニーマップが出来上がるでしょう。

せっかくコンテンツを作っても「訪問したユーザーが興味を持つコンテンツではなかった・・・」という事態を避けるためにも、ユーザー調査はしっかりと行いましょう。
3.競合コンテンツ調査を行う
ユーザー調査で出したキーワードで検索すると、どんなコンテンツが上位表示されているのか調査しましょう。
すでに上位表示されているサイトは、「ユーザーに有益な情報を持ったサイトであるとGoogleに判断されている」とも言えるため、上位表示されているサイトのコンテンツも参考にしてみることをおすすめします。
4.ユーザーの検索意図を読み取った上で、ライティングをする
「キーワードを含めながらライティングする」「上位表示しているサイトの内容を参考にする」ことはもちろんですが、キーワードの裏に隠されたユーザーの検索意図を読み取ることも大切です。先ほどの就職情報サイトを例にとって考えてみましょう。
「認知」フェーズのユーザーが「就職活動 方法」と検索した場合、「就職活動はどのように始めるのか」「転職活動には何が必要なのか」といった就職活動の方法に関する疑問を解決してあげるコンテンツを用意するべきでしょう。
ここでもし「就職活動の面接のポイント」というコンテンツを用意した場合、ユーザーにとって的外れな情報であり、コンテンツを読まずに離脱するユーザーも多くなります。キーワードの裏に隠された検索意図は、周囲の人やターゲットユーザーにも聞いてみると、より理想的なコンテンツが浮かぶのでおすすめです。
また、他サイトにもあるような一般的な内容だけではなく、新しい切り口でのコンテンツも取り入れてみましょう。例えば、アンケート調査結果や専門家の一言は新しい切り口のひとつで、ユーザーが関心を持ちやすいコンテンツでもあります。
これからコンテンツ制作に取り組まれる方も、すでにコンテンツ制作に取り組まれている方も、ユーザーを惹きつけるコンテンツ制作を心がけてみてはいかがでしょうか。